「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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形容詞の限定用法と叙述用法

英作文をする時、形容詞の訳語を辞書で探す場合は必ず「限定用法」「叙述用法」という言葉に注意を払って下さい。「限定用法」とは名詞を修飾する使い方で、「叙述用法」はbe動詞(+1部の動詞)の補語とする使い方。

例えば「酔った」を和英で調べると「drunk」「drunken」「sick」が出てきます。「sick」は「(乗り物に)酔った」の意ですので、ここでは置いておきます。

「drunk」は「限定用法」「叙述用法」の両方で使えますが、「drunken」は「限定用法」のみです。「a drunken brawl(酔った上でのけんか)」はOKですが「Are you drunken?」は不可で「Are you drunk?」としなければなりません。

いくつかの例:
(1)「有能な(able)」:通例「限定用法」。He is an able man. はOK。He is able. だと何が出来るか分かりません。He is able to swim. はOK。
(2)「責任のある(responsible)」: 常に「叙述用法」。日本語では「担当者」という言葉がありますが、英語では状況に応じて訳語を使い分ける必要があります。辞書には「person in charge」と出ていますが、「charge」という言葉から「責任ある人」のイメージになりますので要注意。
(3)「heavy」は「限定用法」か、それとも「叙述用法」かで意味が異なります。「限定用法」では「(量・程度・力などが)大きい」の意。a heavy drinker は「大酒飲み」。「a heavy wound(ひどい傷)」「a heavy cold(重いかぜ)」「a heavy schedule(ぎっしりと詰まったスケジュール)」。「叙述用法」では「重さのある」の意。How heavy is this parcel? / This is heavy. / The traffic is heavy on Sundays. (The street is busy on Sundays.)。「大酒飲み」の意で「The drinker is heavy.」とするのは間違い(「その酒飲みは体重が重い」の意)。
(4)「warm」は「暖かい」の意では「限定用法」「叙述用法」の両方で使えます。
(5)「utter」は「完全な、全くの」の意ですが「限定用法」のみ。
(6)「present」は「限定用法」では「現在の」の意。「叙述用法」では「出席している」の意。
(7)「awake」は通例「叙述用法」ですが「the fully awake patient」のように修飾語を伴った時は「限定用法」も可。「waking」は「限定用法」のみ。
(8)「alike」は「叙述用法」のみ。「similar」は両方で使用できます。
(9)「afraid」は「叙述用法」のみ。「frightened」は「a frightened cat」のように「限定用法」も可能。

いずれにしても、どの語も同じですが、単語の意味だけではなく、どんな場合に使われるか例文も含めて確認しておく必要があります。

You are getting warm.

文字通り訳せば「あなたは暖かくなりつつある」ですが、「自分が暖かくなりつつある」とは言えても「あなたは暖かくなりつつある」は変ですね。

実は「get warm」は「核心に近づく」の意のイデイオム。語源は「英米の子どもの遊びに"Hot and Cold"というのがあって、鬼は部屋の中に隠されたものを捜そうとし、鬼がそれに近づくと他の者たちは"Warm"と言い、さらに近づくと"Warmer!"と言い、遠ざかると"Cold, cold!"と言う」ことらしいです。That's still wrong, but you're getting warmer.(まだ正解ではないが近づいている)のように使われます。反対は、勿論「get cold(er)」。

cold → warm → hot となりますので、面白い表現ですね。

「make it/things warm for」というイデイオムもあります。「人の行動を変えさせるためにプレシャーをかけたり、不愉快なことをする」ときに使われるようです。「make it/things too warm for」の「too」を省いた表現?

野球・ベースボール

「ベースボール」を、初めて「野球」と日本語に訳したのは、第一高等中学校の野球部員であった中馬庚である。明治期の俳人で、1889年(明治22年)に喀血してやめるまで捕手として好んで野球をプレイした正岡子規が翻訳したという俗説があるが、子規が自らの幼名である「升(のぼる)」にちなんで「野球(のぼーる)」という雅号を用いていたことが誤解されたものと考えられている。ただし、子規が現在にまで残る野球用語を数多く翻訳したのも事実であり、2002年にはその功績によって野球殿堂入りを果たした。(ウイッキペデイア)

「baseball」が日本に持ち込まれた時、当時の日本人は今のように安易に「ベースボール」とは置き変えなかった。当時は今と違って漢字の組み合わせによって新語を作っていた時代。「ball」は「球」でしっくりくるが「base」を「土台」に置き替えて「土台球」ではなんのことか分からない。中馬庚は、多分、「baseball」が広い場所で行われることに目をつけて「野」をくっつけて「野球」としたのだと筆者は想像しています。

「base」の語源は「段、踏み板」だったので4隅に置かれた「ベース(塁)」の意にも使われるようになったと推定されます。ですから「baseball」のイメージは「ベース(塁)」を1周したら1点とする「ベース(塁)」を使った「ボール」を使ったゲームのイメージ。

一方「野球」は「広い所でボールを使ったゲーム」のイメージになります。「ベース(塁)」は目に入っていません。

明治時代の造語の作り方:
飛行機などが陸地から空に飛び立つことを「離陸」といいます。この言葉も飛行機ができてから出来た言葉でしょうが、上手く命名したものです。英語では「take-off」と「動詞+前置詞」で造語していますが、日本語は「漢字+漢字」です。英語ではこのような場合に使われる「動詞」は「イメージ」を持った「簡単な」動詞と前置詞(夫々イメージを持っています)の組み合わせになります。一方漢字もイメージ・意味を持っています。その意味で、何か新しい言葉が必要な時には「イメージ」の組合わせで造語してものと言えます。

明治の人たちが作った造語例:銀行・麦酒
銀行:名前の由来は、明治 5(1872)年制定の「国立銀行条例」の典拠となった米国の国立銀行法(「National Bank Act」)の「Bank」を「銀行」と翻訳したことに始まります。翻訳に当たり、高名な学者達が協議を重ね、お金(金銀)を扱う店との発想から中国語で「店」を意味する「行」を用い、「金行」あるいは「銀行」という案が有力になりましたが、結局語呂のよい「銀行」の採用が決まったといわれています。

麦酒(ビール):文字通り。
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