今日(8月7日)NHKの夕方7時のニュースで「名物先生による授業」の一端が放映されていた。著者の職業柄「(日本語での)作文」指導に目と耳を釘づけにされた。先生が右手に持ったハンカチを机の上に落として、その様子を生徒に描写させたところ、画面に出てきた生徒全員が「ハンカチが落ちた」と表現した。先生は「何を主語にするかで表現は変わってくる。ハンカチ以外にも注目して欲しい」という趣旨の指導をされていた。授業の後で、生徒の一人が「今まで作文はワンパターンだったので、これからはもっと自由に書いて、書き方を拡げていきたい」と言っていたのが印象的だった。

著者は「英語でしゃべるための英語回路構築トレーニング」を社会人向けに23年続けているが、「英語でしゃべるとは」頭の中の絵(イメージ)を
(1) 英語の音で
(2) 英語の単語を使って
(3) 英語の言葉の並べ方に従い相手に送ることだと指導している。

「英語の言葉の並べ方」については、昔学校で習った「5文型」は全て「S+V」で始まっている、即ち、自分の頭の中の絵(イメージ)の中で一番目立つものに目を向けて、それを主語にしなさい、と指導している。そして10人いれば、10人とも頭の中の絵(イメージ)の表現の仕方は変わる可能性があるので、「これでなければならない」という固定観念に囚われないように注意を促しています。

上記の「先生が右手に持ったハンカチを机の上に落とした場面」では、「先生は右手にハンカチを持っていた。そして、机の上で右手の手の平を下にして、開いたところ、手の中にあったハンカチがハラリと机の上に落ちた。」と絵(イメージ)を認識し、その通り描写する生徒がいてもいいはずです。或いは「先生はわざとハンカチを落とした」と認識する生徒がいるかもしれません。主語が変われば表現が変わるのは日本語も英語も同じです。