著者は、英語でコミュニケーションするということを、
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合うこと」と捉えています。

この捉え方が的を射ているとすれば、英語を母語としない我々日本人が「英語を使える」ものにしようとすれば、次の練習を積むことが必須なことを示唆しています。
頭の中の絵(イメージ)を「英語の語順」に合う方法で上手に整理すること。即ち「誰が、誰に、何をしているか」、そして「どこで」「いつ」「なぜ」「どうやって」を意識的に意識すること。頭の中の絵(イメージ)をよく見ると、大抵の場合「伝わる」英語が喋れるということが長年の授業から確信を持って言えます。
この絵(イメージ)をいちいち日本語に訳さないこと。
英語の発音をチャンと身につけること。
英語の単語を身につけること。
英語の語順に慣れること。

本シリーズは英字新聞の記事を題材にした「‘の中の絵(イメージ)」「け儻譴涼姥譟廖岫ケ儻譴慮貊隋廚硫鮴發任后については、本ブログの「音の英文法」を参照下さい。そして一度は発音指導を受けることをお勧めします△砲弔い討蓮屬海譴鮠錣飽媼韻垢襪海函廖峇靴譴襪海函廚大切ですが、最初のうちは、どうしても日本語が先に浮かぶと思います。その場合は、その日本語を、もう一度「絵(イメージ)」に転換し、その「絵(イメージ)」をよく見て発話することをお勧めします。英語上達の鍵(特に『しゃべる』場合)は「日本語を介在させない」ということに凝縮される と思っています。

今回の話題は、「隕石落下」についてです。

見出し:Meteor shower injures hundreds in central Russia
第1段落:A heavy meteor shower rained down on central Russia on Friday, sowing panic as the hurtling space debris smashed windows and injured hundreds of locals, officials said.
第2段落:Television footage showed morning traffic grinding to a quick halt in the Urals city of Chelyabinsk as at least two blinding flashes lit up the blue sky, causing some to huddle in buildings for safety.

(The Japan Times 電子版: Saturday, February 16, 2013)

見出し
[英語の単語]
meteor:発音は[me-te-or]の3音節で、カタカナ表記で「ミーテイア」「ミーテイオー」となります。「流星、隕石」。「meteor shower」は「流星雨」。

[英語の語順]
Meteor shower injures hundreds:英語では、原則として、最初の言葉から動詞までが主語で日本語の「は」「が」が対応します。そして動詞の直後に前置詞がなければ、その語句は目的語の役割を果たし、日本語の「を」「に」が対応します。「流星雨何百人怪我させた」(新聞の見出しの現在形は過去を意味します)。「hundred」は通例単数で使われますが、ここでは「hundreds (of people)」のカッコ内が省略されていると考えて下さい(「hundreds of」「thousands of」の場合は複数形が使われます)。

次に「in」と「前置詞」が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります(不定詞の場合も同じ)。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが、「接続詞」で始まることもあります。
  崛庵峪譟廚如崗霾鵑猟媛叩廚始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」までが一塊の情報となります。
◆,靴磴戮觧には、この一塊の情報ごとに区切って話すと「絵(イメージ)」が伝わりやすいです。
「前置詞によって追加された一塊の情報」は、イメージとしてはその前置詞より前の語句を修飾することになります。結果として日本語と英語の語順が逆になります。
い匹慮豢腓鮟ぞすると理解するかは文脈によります。


in central Russia:「中央ロシアで」

第1段落:
[英語の単語]
sow:発音は[sou]。をまく、(比喩的に)を誘発する。後者の意では「cause」「bring about」でも同じ。
hurtling:「hurtle ビューンと飛ぶ、落ちる」の現在分詞。
debris:破片、瓦礫、残骸、がらくた、ごみ

[英語の語順]
A heavy meteor shower rained down:「すごい流星雨降った」

on central Russia:「中央ロシアの上に」

on Friday:「金曜日に」

, sowing panic:カンマ+現在分詞で実質新しい文です。意味上の主語は「A heavy meteor shower」。「この流星雨はパニックを引き起こした」

as the hurtling space debris smashed windows and injured hundreds of locals:「as」は、ここでは「sowing panic」の背景・理由を説明しています。「ビューンと飛落ちて来る宇宙の破片が窓たちを粉々にし、何百人もの地域住民を怪我させたので」

, officials said.:「と、当局者が言った」

第2段落:
[英語の単語]
footage:(映画・テレビ等の)場面
traffic:通例「交通」の意ですが、ここでは「自動車(総称)」の意。
grind to a halt:成句。「ギ―と音をたてて止まる」
halt:停止、中断
the Urals city of Chelyabinsk:チェリビンスク州のウラル市
blinding:目をくらますような
lit:light – lit - lit
huddle:(寒さ・恐怖のために)密集する、寄り合う。「crowd」「gather」でも伝わるでしょう。

[英語の語順]
Television footage showed morning traffic grinding to a quick halt:「テレビの場面朝の自動車がギ―と音をたてて急停車するの 映していた」

in the Urals city of Chelyabinsk:「チェリビンスク州のウラル市で」

as at least two blinding flashes lit up the blue sky:「as」はここでは「同時性」を表しています。「同時に、少なくとも2つの目をくらますような閃光が青い空を明るく照らした」


, causing some to huddle in buildings for safety.:カンマ+現在分詞で実質新しい文です。意味上の主語は「目をくらますような閃光が青い空を明るく照らしたこと」。「このことが何人かを安全のために複数の建物の中で寄り合わさせた→軒先に逃げ込んだイメージです」

以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいのです。日本語と英語では語順・イメージを伝える順番が逆ですので、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)黙ってしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、自分が使える語彙を直接使うと旨く行きます。