今回は「物ごとが旨くいかない表現」に関する「American English Idiom」の最後です。

(63) at the end of one’s rope
直訳は「自分の綱の端で」ですが「万策尽きて、我慢の限界で」の意。「at the limit of one’s ability to cope」。崖から投げられたロープにつかまっていたが、手がずるずる滑ってロープの端まできているイメージでしょうか。

If that loan doesn't come through, we'll be at the end of our rope. (もしその貸付が許可されないと、我々は万事休するだろう)

「rope」を使った成句。
「a rope of sand」は「弱い結び付き」
「know the ropes」は「精通している」⇒帆船のかじ取りのロープから「the ropes」には「仕事のこつ」の意があります。
「on the high ropes」は「得意になって」⇒綱渡りから。
「on the ropes」は「窮地に陥って」

(64) on one’s last legs
文字通りのイメージは「最後の脚で立っている」ですが「死にかかって、疲れきって、破産しそうになって」の意。「sick and failing」。人間は2本足ですから「the first legs」も「the last legs」もありませんので順番は意味がなく「last」⇒「near the end (of one’s life)」のイメージになったのかも知れません。

My computer is on its last legs. (私のコンピューターは壊れかかっている)

(65) hot under the collar
文字通りの意味は「えりの下が暑い」ですが「かんかんに怒って、興奮して、あがって、当惑して」の意。「very angry」。怒ると首のところが赤くなることから。

Don’t get so hot under the collar. (そんなに怒るなよ)

「collar」を使った成句。
「in collar」は「職について」。反対は「out of collar」。
「slip the collar」は「困難・束縛・労働をのがれる」
「wear someone’s collar」は「(人)の命令に従う」

(66) on the line
色々な意味で使えますが米では「危険にさらされて(いる)」の意で使われます。「電話で話して」「(絵が)目の高さにかけられて」「直ぐに使える」「境目で」等の意もあります。綱渡りのイメージからか。「at risk」。

If we don’t make a profit, my job is on the line. (利益を出さないと、私は首になるかも知れない)

「line」を使った成句。
「above the line」は「標準以上で」。反対は「below the line」。
「all along the line」は「あらゆる点で」
「along the line」は「途中で」
「come into line」は「一致する」
「draw the/a line」は「制限を設ける」
「fall for someone’s line」は「人の口車に乗せられる」
「get a line on …」は「・・・について情報を得る」
「in line」は「一列に」
「jump in line」は「列に割り込む」。
「off line」は「(機械が)動いていない」
「on the same lines」は「同じ路線で」
「read between the lines」は「行間を読む」