「ベストをつくす表現」に関する「American English Idiom」の最終回です。

(86) spread oneself too thin
文字通りの意味は「自分を余りにも薄く広げる」ですが「一度に多くのことをやり過ぎる」の意で使われます。イメージがよく出ていますね。「to attempt more than one can do」。

It’s a good idea to get involved in a lot of activities, but don’t spread yourself too thin.(いろんな活動に参加するのはよい考えだが、一度に多くのことをやり過ぎるな)

「spread it on thick/thickly」は「お世辞を言う、大げさに言う」
「spread oneself」は「大の字に寝転ぶ」「見えを張る」「長々としゃべる」「気ままにふるまう」

(87) go to bat for someone
直訳は「誰かのために打席に立ちに行く」で「誰かを援助する」の意。「to give someone help and support」。

I tried to go to bat for him, but he said he didn't want any help. (私は彼を助けようとしたが、彼はどんな助けも要らないと言った)

「bat about/around」は「あちこち歩きまわる、何もせずに時を過ごす」
「bat in」は「(野球)打って得点を入れる」
「bat out」は「すばやく作る」

(88) duck soup
「たやすいこと、朝飯前」の意です。「anything easily done」。1902年に新聞漫画で始めて使われたらしいですが「アヒル」とは全く関係なかったようで、由来は全く分かりません。

It would be duck soup for him to have led her into a trap. (彼女を罠にかけるのは彼にとってたやすいことだっただろう)

「duck」を使った成句。
「Can a duck swim?」は「当たり前だ」
「get/have one’s ducks in a row」は「用意万端整える」
「like water off a duck’s back」は「馬耳東風で」