形容詞から転じた名詞で常に複数形で用いられるものがある。
eatables (食えるもの)
valuables (貴重品)
particulars (詳細)etc.
「eatables and drinkables」は「飲食物」の意。
形容詞は性質の程度をあらわすために形を変える。これを形容詞の Comparison(比較)という。
我々は学校で「比較級」「最上級」を習った御蔭で、何となく全ての形容詞に「比較級」「最上級」があるように漠然と思っているかもしれませんが「性質の程度」を表さない意味で使われた形容詞には「比較級」「最上級」はないということです。例えば “complete” を「全部の」の意で使えば「より全部の」という概念はないので“more complete”とは言えません。しかし「徹底した」の意味で使えば「程度をあらわすために」“more complete”と言えます。 “alive” “dead” は通例「生きているか、死んでいるか」の二者択一ですので比較級はありませんが、成句で使われる場合はあるかも知れません。“deader than dirt”は「(生きているどころか)すっかりくたばって」の意の成句。
“latter”(後者の)は 元々“late”の比較級ですので「比較級」はありません。 “latest” (最新の)は元々“late”の最上級ですが「一番遅い」の意味では通例 “last” が使われます。
「小さい」には “small” “little” が対応し「little - lesser - least」という変化もあることはありますが、今日ではほとんど使われず「small - smaller - smallest」で代用する。
我々がよく知っている「レッサーパンダ」は “lesser panda” で「小形の種のパンダ」の意になります。
「 “the” + 比較級」の形で「<何々だから>それだけよけいに何々」の意味をあらわすことがある。この場合の“the”は指示副詞である。
You are all the better for your failure. (君は失敗してかえって薬になった)
I am none the worse for the failure. (私は失敗しても平気だ)
我々は「 “the” + 比較級 …, “the” + 比較級 …」(何々すればするほどますます何々)の使い方を知っていますが、この場合は文法的には前の“the”は関係副詞、後の“the”は指示副詞であると説明してあります。