「サービス」という言葉を聞くと、著者は長年テニスをやってきたので「テニスのサービス」を真っ先に思い出します。錦織選手も世界の超一流と伍して行くには「サービス」が課題でしょう。

その他「これサービスしておくよ(タダでくれる)」「サービス商品(割安商品)」という使い方もよく耳にします。

動詞形は「serve」で、この語の中心となるイメージは「ある目的のために仕える」です(E-Gate)。聖書に出てくる使い方は『召使がご主人に「serve」する』というものです。このイメージを大切にして下さい。

英語の「service」は上記のような「タダ」という意味では使えません。「タダ」には「giveaway」「free gift」「free of charge」「on the house」というような表現が対応します。

「service」という語の語源はラテン語で「奴隷の状態」を意味しました(ジーニアス英和大辞典)。英英を引くと最初に出てくるのが「a system that provides something that the public needs, organized by the government or a private company」という説明で、例として「the ambulance/bus/telephone service」「The government aims to improve public services, especially education」「Essential services(=the supply of water, gas, electricity) will be maintained.」です。多分、ある時から「奴隷」が社会構造に組み込まれ、このような公共の事業に刈り出されたのでしょう。

日本語の「サービス業」と言う場合には「service」が使え(service industry)「接客、もてなし方、応対」の意。「サービス料」は「service charge」。

「機械などの点検、修理」の意で「service station(ガソリンスタンド=点検・修理もします。点検・修理店)」のように使います。尚、「アフターサービス」は和製英語で「after-sale/repair service」が正しい英語です。

「奉仕」の意で「community service(地域社会への奉仕)」という使い方ができます。

「兵役」の意もあり「serviceman」は「軍人、兵士」の意味にもなります(米では「修理工」の意も)。

「morning service」は「早朝割引」ではなく「朝の礼拝」。

「ある目的のために仕える」というイメージで分かりやすいのが電車の「回送」(Not in Service)、機内英語で「又の御利用をお待ちしております(We’re looking forward to serving you again.)」。

このように英語の「service」は日本語の「サービス」より遥かに広い範囲で使われます。