著者は昔手紙を送る時封筒に「via airmail(航空便で)」とか「via sea mail(船便で)」と赤字で書いていました。最近は何故か「by air」一本やりです。

この「via」はConcise Oxford Dictionary によれば語源はラテン語の via ですのでそのままのスペルで英語になったようです。ラテン語viaの意味はこの辞書によれば「way, road」です。ラテン語の名詞には多くの格があり「via」は「奪格」にあたるのだそうです(奪格の語尾は「a」)。多分「道を通って」の意味だったのでしょう。著者は「ヴァイア」と発音しますが「ヴィーア」という発音もあります。現在では前置詞として使われ「by way of」「by means of」の意です。

奪格「via」の「a」を取り除くと「vi」が残りますので「vi」が使われている言葉は「way, road」と関係がありそうです。いくつかの例を見てみます。

「previous」はラテン語の「praevius」が語源。「prae-」は接頭語で「pre-(以前の)」の意。「vius」は「via(道)」と同じ(多分格が異なるだけ)。ジーニアス英和大辞典は「道で」の日本語を当てています。現代では「-ous」は『(・・・の多い)「・・・に富む」「・・・の特徴を有する」の意の形容詞を作る接尾語』として使われます。意味は「(時間・順序が)前の、以前の」。

「obvious」はラテン語の「obvius(in the way)」が語源。現代の意味は「明らかな、明白な、見てすぐ分かる」。道の中に居れば誰だか見てすぐ分かりますよね。

「deviate」の「de-」はここでは「分離」を表す接頭語。「-ate」は動詞を作り「・・・させる、・・・する」の意を付加します。「(正しい進路・基準から)それる、逸脱する」「そらす、逸脱させる」の意。日本語でも「道を外す」という表現があります。

「ささいな、つまらない、ありふれた、平凡な」の意の「trivial」は「三又路」の井戸端会議のイメージからだと言われています。

「pervious」の「per-」は「・・・を通して」の意を付与する接頭語。「透過させる、通らせる」の意。

「voyage」の語源はラテン語の「viaticum」で「旅のための食料(provision)」を意味しました。これも「road」と関係がありますね。