「a Queen Anne tea service」

これは「Queen Anneのテイーセット一式」の意味である。

「Queen Anne tea service」を「Queen Anneのテイーセット一式」と理解し、具体的なイメージを思い描くには次の2つが必要。
(1) 「Queen Anne」が何なのかを知っていること。
(2) 「service」に「(食器などの)ひとそろい」の意があることを知っていること。

著者は Kazuo Ishiguro の When We Were Orphans を最初に読んだ時は上記の両方を知りませんでした。ですから「1つのQueen Anne のtea service」としか理解できませんでした。

「Queen Anne」は1919年にイギリスで創業。もともとジュエリーの工房が集まっていた地域で創業したため、イギリスの繊細な銀細工職人の技術を習得し、そのまま代々継承。イギリスではすでにほぼ現存していない、"Made in England"を誇れる銀メッキ工房です。
「Queen Anne」のシルバーウエアの特徴は、「酸化による変色がない」こと。シルバーメッキの上に、更にラッカーコーティングを施すことによって、銀が空気に触れることを避け、美しいシルバーの色を長期間保つことが可能。つまり、お手入れがとても簡単。また、ラッカーコーティングを施すことで、薄いシルバーメッキでも下地に密着させることができるため、使用するシルバーの量を抑えることが可能。したがって、シルバーメッキとは思えないお手頃な価格を実現。アンティークのシルバー食器に比べると、少し薄めで重厚感には欠けるかもしれないが、お手入れのしやすさと、お手頃な価格は、現代の生活様式にも合致しており人気がある。(ネット上で拾った情報)。これを読んでWhen We Were Orphans の主人公が大学を卒業してロンドンに部屋を借りて「1つのQueen Anne のtea service」購入した状況が生きいきと浮かんできました。

「人間は自分が知らないことは理解できない」ことを改めて実感しました。

「竹」は温暖であっても極端に雨の少ない砂漠や乾燥地域では育ちません。この地域の人々に日本の「竹」を「a tall tropical plant that is a member of the grass family and has hard hollow stems that are used for making furniture, poles, etc」と説明しても多分理解されないでしょう。

「service」は「サービス」という日本語が定着しているために次のような意味もあることは余り知られていないようです。何れも「仕える」イメージが根底にあります。
公共事業
(列車・バスなどの)便
(官公庁などの)部局
兵役
点検
礼拝
(食器などの)ひとそろい