他人の顔は見る事が出来るのに、自分の顔だけは見る事が出来ない。しかし、自分がどんな顔をしているのか見て見たい、と古くから誰でも思ったであろうことは、想像に難くありません。そして実際に自分の顔を見た時はどんなに感じたでしょうか。イソップ物語には「肉を咥えたまま、水を覗き込んだ時、水に映った自分の顔に吠えたために、肉を水の中に落としてしまった犬の話」があるように大層驚いたことでしょう。

英語の「mirror」の語源はラテン語の「mirare」で「look at」を意味しました(Concise Oxford Dictionary)。今、ラテン語の「mirare」を Google翻訳すると「admire(感嘆する)」と出てきます。「見る」⇒「おどろく」⇒「感嘆する」という風にイメージが広がる言葉なのでしょう。

英語「miracle」の語源はラテン語の「miraculum」で「object of wonder」を意味(Concise Oxford Dictionary)。ですから「mirror」と深く関係する語です。「mir-」に「驚く」の意味があるようです。

この「驚き」「感嘆」のイメージを持った親戚筋の言葉が「admire」です。「ad-」は「・・・に」と方向を表します(advertは「<・・・に>注意を向ける)。「-mire」は「感嘆する」。

「marvel(驚くべきこと)」「marvelous(驚くべき)」もこれらと関係した言葉です。