「as well」

「as well」は「as」も「well」も知っていると思うのになかなか訳語を見つけるのに苦労する成句です。

(THE NEW CENTURY)
「・・もまた、その上・・も」
Tom learned Latin, and Greek as well.

(THE GRAND CENTURY)
「・・もまた、その上・・も」
Tom learned Latin, and Greek as well.
「同じ様に上手に」
He can play the violin as well (as Bob).

(E-Gate)
「・・・もまた、同様に」

(ジーニアス英和大辞典)
「なおその上、おまけに」
「同じくらい上手に」
「適切な、道理にかなっている」

「英辞郎」(著者の解説の参考とするために訳・例文も掲載させて頂きます)
1. おまけに、その上、なお
I am young, and beautiful as well. (私は若い、しかも美人です)
2.・・・するがよい、・・・した方がいい、むしろ結構なことだ、悪いことではない
That’s just as well. (かえって好都合です)
It may be as well to introduce myself. (自己紹介をした方がよいかも知れない)
3.同じに、同様にうまく

以上のような解説ですと「脈略」がないので都度何回も辞書で自分の捜している訳語を捜すことになります。別の角度からアプローチしてみます。
[as]
この言葉は「2つの並べられた物・事が等価の関係にあることを示す」(E-Gate)。接続詞、前置詞、関係代名詞、副詞としての使い方がありますが「as well」の場合は「副詞」ですので「同じくらい、同じほど」の意になります(Harry is busy, but his wife is just as busy. ハリーは忙しいが、彼の妻も同じ様に忙しい)

[well]
問題は[well]です。[well]には名詞、間投詞の働きもありますがここでは関係ないので省きます。そうすると[well]には「副詞」と「形容詞」の働きがあることになります。

<副詞としての意>
「うまく(My mother cooks well.)」「健康で(I am not well.)」「とても、よく(I know the teacher well.)」「かなり、相当に(My grandmother is well past eighty.)」「十分に、しっかりと、よく(I washed my hands well with soap.)」「満足に、申し分なく、よく(Mr. and Mrs. Brown took care of my daughter well. )」

<形容詞としての意>
「健康で、丈夫で(I hope your mother will get well soon.)」「都合がいい、満足な(It’s well with me.)」「適当な、もっともな(It would be well to look up that word in the dictionary.)」

「英辞郎」の例文を上記に当てはめてみます。
I am young, and beautiful as well.
『私は若い、そして美しい「同じくらい」「十分に」』⇒「私は若い、しかも美人です」。「as well」が使われる一番頻度の高い使い方。他の語に置き換えるなら「too」ですが、後の方を強調するイメージになります。

That’s just as well.
『それはまさに「同じくらい」「都合がいい(形容詞)」』⇒「かえって好都合です」

It may be as well to introduce myself.
『自己紹介をすることは「同じくらい」「適当な(形容詞)」」かもしれない』⇒「自己紹介をした方がよいかも知れない」

このように解析してみると我々が「well」に「都合がいい、満足な(It’s well with me.)」「適当な、もっともな(It would be well to look up that word in the dictionary.)」の使い方があることを知らなかったことが「as well」の理解を難しくしていた一番大きな原因だったことがわかります。辞書によればこの使い方は「固い」とありますので成句的に使われることが多いのだと思います。