Kazuo Ishiguro の When We Were Orphans の中の下線部を「文明は死にひんしている、その他色々?」と訳しました。英和辞典の訳語をそのまま拝借したものです。

After all, if our young men won’t entertain idealistic notions of this sort, who is there to do so? And no doubt, my boy, you believe today’s world to be a far more evil place than the one of thirty years ago, is that it? The civilisation’s on the brink and all that?

しかし、今読み返してみると100%はシックリしません。「and all that」の「that」はここでは文脈から「The civilisation’s on the brink」を示すことになります。このことを念頭に置いて、色々な辞書の解説を見てみましょう。

(ジーニアス英和大辞典)
「その他いろいろ」
The house is very charming and all that, but …(その家はとてもすばらしいし、他にもいろいろと、でも・・・)<前述の内容をあいまいにする>

(研究社 新英和中辞典)
「…やら何やら, (および)…など」
He said he had to lay me off because the times were bad and all that. (彼は景気が悪いとか何とかで私を首にするしかないと言った)

(小学館 プログレッシブ英和中辞典)
「その他もろもろ,…など」
Do you really believe in the supernatural and all that? (超自然現象なんかがあるとほんとうに信じているのですか)

(E-Gate)
「そのほかあれこれ」

(英辞郎)
「その他いろいろ、などなど」

以上から「The civilisation’s on the brink」を「文明は死にひんしている、その他色々?」としましたが「文明は死にひんしているとか?」位の方が原文に近いニュアンスだと感じました。「and all that」は「all that kind of things」の略だと理解すればよいでしょう。

また、日常会話では「and so on」「and so forth」(「等々」)は少し堅い印象があるので、「and all that」「and things like that」「and stuff like that」などが使われるようです。