テレビで「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」を観た方も多いと思います。

人類は初めから世界中で暮らしていた訳ではない。5万〜3万年前、人類の起源であるホモ・サピエンスはアフリカを起点にして地球上を大移動した。「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」代表の海部陽介氏によれば、ホモ・サピエンスはユーラシア大陸を移動する際、ヒマラヤ山脈の北側と南側のルートに分かれた。さらに現在のロシア・シベリアの北極圏まで移住したケースもあった。日本には、サハリンから、対馬から、そして台湾からの三つのルートで到着したとのこと(「選択」4月号の巻頭インタビューから)。

サハリン(樺太)と北海道は当時陸続きで、北ルートはそのまま南下してきたのである。あのマンモスも歩いてやってきた。

対馬と台湾からのルートは、航海で別々に渡ってきた。4万〜3万年前の日本は、氷河期の繰り返しの関係で、今より海面が80メートルほど低く、本州と四国、九州は陸続きだった(現在の九州と本州を結ぶ関門海峡の最深度は約45m)。やがて大陸から渡来があって弥生時代(紀元前10世紀頃から、紀元後3世紀中頃までにあたる)の幕が明きました。『魏志倭人伝』によると、邪馬台国他七国で計15万9000戸余を数えたとしているので、未だ住み着いた数はそれほど多くはなかったようです。

日本に辿りついた我々の祖先は順調に子孫を残していった。男だけではなく女を含めて計画的に移住してきたに違いない。対馬から、そして台湾からの移住はどうやって行われたのだろうか。当時本当に海を渡れる船(?)があったのだろうか。ロマン溢れる「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の成功を祈る。