5月11日、北方領土のロシア人住民と日本人の元島民らが相互に往来する「ビザなし交流」の日本側訪問団に同行した際、酒に酔った状態で、訪問団の団長に対し「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」などと大声で質問し、「戦争はすべきではない」と答えた団長に対し「戦争しないとどうしようもなくないですか」等と発言した。その後も、訪問団員らの制止を聞かずに大声で騒いだり外出しようとしたことから、元島民らから謝罪を求められる事態となった。

発言を受けて日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は、「党として一切そういう考えはない」、「武力で領土を取り返す解決はない」とコメントし、丸山を厳重注意した上で発言の撤回・謝罪することを指示した。丸山は当初、「酒に酔って騒いだこと」については謝罪したものの、戦争に言及した発言については「賛成か反対か聞いただけ」、「別にそういう話があってもいい、何がダメなのか分からない」等の趣旨の反論を述べていたが、発言が大きく報じられた13日の深夜に「心から今回の発言について謝罪し、撤回する」と表明した。

5月13日、ロシア上院のコサチョフ国際問題委員長は、丸山が「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と元島民に発言したことについて、「日露関係の流れの中で最もひどい(発言だ)」と、モスクワで開催された日露知事会議(下記注参照)の会場で記者団に述べ、批判した。丸山の発言に対する批判が高まるにつれ、同月14日、丸山は臨時役員会に先立ち離党届を提出した。同日、日本維新の会の松井一郎代表は大阪市役所での囲み取材で「国会議員として一線を越えた発言で、元島民、国民に不快な思いをさせた」と述べ、陳謝したうえで今後の対応に関し「一番厳しい処分になる。除名だ」と丸山を除名する方針を明言し、「議員辞職すべきだ」とも語った。

この丸山という人は、どうも酒癖が悪いようで、2015年末、東京都大田区のJR蒲田駅周辺にて飲酒した後に複数の男性らともみ合いになり、相手の手を噛むトラブルを起こした。丸山自身も足の骨にひびが入り、聴こえていた右耳の鼓膜が破れるなどの全治6週間のけがを負ったほか、騒動については「居酒屋から出てきたところ、複数の人間に絡まれて口論になった。先に殴打されて首を絞められたので、死ぬかと思い反射的に手を噛んだ」と説明した。両者ともその後に警察へ行き、ともに被害届などは出さないということで和解。党幹事長より厳重注意を受けた経緯があるようです。

著者が驚いたのは、この人は東京大学経済学部卒で元通産省に3年程勤務していた経験があるということです(その後、松下政経塾を経て政界入り)。著者は学歴主義者ではありませんが、最高学府の教育をうけ、政治塾を卒業した人間が、酒に酔っていたとは言え、このような言動に及んだことです。戦争に賛成か反対かという議論は置いておくとしても、日本がロシアと戦争して北方四島が取り戻せると本当に思っているのでしょうか。それとも、アメリカと組んで戦争しようというのでしょうか。この人は未だ35歳と若いですが、最近の若い人たちにはこのような考えの人がそれなりにいるのでしょうか。安倍政権は、どんな思いでこのニュースを聞いたでしょうか(著者は、ロシアは国後島を返還する気はないと思っていますが、これで返還は益々難しくなったように思います。ロシアは国後島返還⇒アメリカ軍駐留⇒ロシア攻撃を恐れると思います。また日本維新の会は憲法改正については自民党側につくと言われており、安倍政権にとってはマイナス材料)。

(注)
ロシアの首都モスクワで9年ぶりとなる日ロ知事会議が開かれ、日本からは8人の知事が出席し、地域間の交流について意見を交わしました。9年ぶりにモスクワで開催された日ロ知事会議には、日本から埼玉県や北海道などの8人の知事が、ロシアからは地域の代表とされる議会上院で議長を務めるマトビエンコ氏をはじめ、日本海沿岸の沿海地方の知事やモスクワ市長など、30人あまりが出席しました。
会場には、プーチン大統領からメッセージが届けられ、マトビエンコ議長が「両国の交流の輪は、地方政府にとどまらず、経済や科学、文化、それに教育の分野にも広がっている。両国の友好と相互理解は今後さらに深まるだろう」と読み上げました。
これに対し日本側を代表して全国知事会の会長の埼玉県の上田清司知事が「3年前の日ロ首脳会談では、両国の人的交流を飛躍的に拡大させる目標が掲げられた。地方レベルでの交流が進めば、地方の住民どうしで親しみと絆が深まる」と交流促進を呼びかけました。
会議では参加者が、地域経済の発展や青少年の交流など4つの議題について、5時間あまりにわたって意見を交わしました。
また、知事どうしで個別に会談を行い、それぞれの地域の産業の特色などについて情報を交換し、交流。