米中の貿易戦争の行く方についての見方は、大きくは次の2つになると思います。
(1) 今の中国は外部からの圧力に柔軟性を持っている。また、今はトランプ大統領が来年に大統領選を控えているという特殊な事情があるための米中衝突だから、政権が変われば和解もあり得る(元駐米大使 藤崎一郎)という説と
(2) 中国との妥協は無駄だ。強制的技術移転、知的財産の窃盗、ビジネスネットワークへのサイバー侵入、通貨操作、高関税および非関税障壁、国営企業に対する補助金支出をやめるべきだとの米側の要求に中国共産党が同意すれば、中国の国家資本主義を法的に解体する結果になるだろう(バノン前首席戦略官)。

最近、気になる発言がアメリカ政府の1高官(国務省政策企画局長)からありました。
「中国は経済面での競争相手になっているが、われわれの多くが数十年前まで思ってもいなかったような、世界的な広がりを実際に求めているイデオロギー上の競争相手だ。さらに印象的なのは、白人でない大国の競争相手が初めて登場したことだと思う」。

中国は、第二次世界大戦で米国は同じ白人であるドイツ人に原爆を使用しなかったが、日本人が黄色人だからこそ広島、さらに長崎に残虐な兵器が使われた、という感情に通じるものを感じたのではなかろうか。国務省政策企画局長の発言は従来の常識ではアメリカでは禁句。トランプ大統領になって言いたくても言えなかったことが自由に言えるようになったということだろうか。多くのアメリカ人の本音だとすると怖いものがあります。