(26)ネイテイヴでも「a/an」をつけ忘れることがあるか

「英語の歴史から考える 英文法の『なぜ』」(朝尾幸次郎 大修館書店)で面白い「こぼれ話」が紹介されています。

1969年7月20日アポロ11号で人類として始めて月面に立ったニール・アームストロング船長の有名なセリフがあります。
That's one small step for man,
one giant leap for mankind.

「man」が無冠詞で使われると「人類」の意味になりますので「mankind」と同じ意味です。そうすると上記の英語は「人類には小さな一歩だが人類には偉大な飛躍」の意味になり意味不明です。著者も当時この放送を聞きましたが「a」のつけ忘れには全く気がつきませんでした。文脈から無意識に「a man」と受け止めていました。

教養あるネイテイヴでも時として「a/an」をつけ忘れることがあるのか著者には分かりませんが、深読みすれば「月面着陸は作り話。スタジオで声を収録したものではないという証にワザと間違えた」とも解釈できます。