(28)接続詞 that/関係代名詞thatの誕生の経緯

that は現代では「指示代名詞」「接続詞」「関係代名詞」として使われています。
that が接続詞として使われるようになった経緯を『オックスフォード英語辞典』では次のように説明しています。
He once lived here: we all know that.(ここでは that はhe once lived here を指す指示代名詞)。このwe all know that を発話の先頭に移すと、
We all know that: he once lived here.この場合、現代では this ですが昔はこのように使っていたようです。

また区別するために指示代名詞の時は強形で発話されていたthat が接続詞では弱形で発話されるようになりました。

関係代名詞thatの誕生は『オックスフォード英語辞典』には次のように説明されています。
He came to a river: that was broad and deep.この場合thatは指示代名詞。これが1つの文になり
He came to a river that was broad and deep.となりました。ここでは関係代名詞。

関係代名詞のwho とか which は「疑問詞」から「関係代名詞」にも使われるようになり、やがて文法が整理され今日の使い方になりました。

所謂先行詞を含む関係代名詞は what だけだと思われている方もいると思いますが、現代でも多少古臭い表現ではありますが先行詞を含む関係代名詞として次のように生き残っているものもあります。昔の関係代名詞はこの辺りは自由に使っていたようです。
Who is not for you is against you.
To whom it may concern:(関係各位殿)

I knew who was in the room. の who を疑問詞として捉えるか、それとも関係代名詞として捉えるかは微妙なものがあります。