(31)「be going to」の起源

「未来」を表す表現の1つに「be going to」があることは広く知られています。「英語の歴史から考える 英文法の『なぜ』」(朝尾幸次郎 大修館書店)によれば、この表現方式は17世紀頃に使われ始めた比較的新しいものです。次の様な進行形から生まれました。
I am going to meet him. (彼に会いにでかけるところだ)

この「be going to」については日本の英文法書では混乱を招く解説をよく見かけます。「be going to」は「近い未来を表す」という表現は正確ではありません。
先ず「be going to」は「意図」と「予測」を表すことが出来ることを再認識しましょう。

「意図を表すbe going toが未来を示す副詞的語句を伴う場合には、be going toは近い未来を表す表現として、現在進行形と同じように使われる。
I’m/I am meeting Tom at the station at six.
I’m/I am going to meet Tom at the station at six.
ただし、前者にはトムと約束しているという含みがあるが後者にはないことに留意すべきである。後者は会いに行っても会える保証はありません。主語の意図を強調しようとする場合は、時を表す副詞節と共にbe going toを使うことができる。しかし一般には、時の副詞節を伴うときは単純未来(will/shall)を使うのが普通である。be going toは時を示す語句なしでも使われる。その場合は、通例ごく近い未来を指し、『今直ぐに』の感じのことも多い。例えば He’s going to lend me his bicycle.(彼は私に自転車を貸してくれるつもりです)」⇒「be going to」は「近い未来を表す」という解説は、この最後の部分には当てはまりますが全てではありません。未来においてある行動をしようとする主語の意図を表すので、すでに何か準備行動が行われているという感じを伴うのが普通です。「再来年には留学する積りです」なら、(再来年が近い未来かどうかに関係なく、留学に向けて既に何か既に準備行動をしていることが含意されますので「be going to」が使われるでしょう。

「予測を表すbe going toは話し手の確信を表すことができる。通例この用法では時を示す語句を伴わないが、近い未来または今すぐに何かが起りそうなことを言い表す。Look at those clouds! It’s going to rain.即ちbe going toには、何かが起りそうな兆候があるという含みがある。The lift is going to break down.には、エレベーターの音や動きがおかしいから、次の階で降りた方がよいといった含みが感じられる(トムソン/マーテイネット「実例英文法」)。⇒「be going to」は「近い未来を表す」という解説は、この「予測」の部分には当てはまります。

著者は「be going to」を文字通り「・・・に向かって行きつつある」と理解して頭に絵を描いています。