(2)日本語は主語や目的語を述べないことがある

前回「日本語の場合、文脈や前後の流れから明らかなことは述べない傾向が強い」と書きました。例えば、
1.「西村です。山口県出身です。趣味はテニスです」
2.「朝起きて、手を洗い、歯を磨きました」
3.「手伝ってくれませんか」

上記の例は極めてシンプルなので学校で英語を習った人なら、英語にする場合には
1.「私は西村です。私は山口県出身です。私の趣味はテニスです」
2.「私は朝起きて、私の手を洗い、私の歯を磨きました」
3.「あなたは私を手伝ってくれませんか」
と表現できると思いますが、2の「私の」や3の「私を」を入れるのを忘れる人もいるでしょう。もう少し複雑な文脈では「誰は・が」「誰を」「誰の」「誰に」「何は・が」「何を」「何の」「何に」をハッキリさせない英語を書く生徒は沢山います。日本語と英語の表現の違いに基づく落とし穴です。

古英語では全ての名詞に「主格」「対格」「属格」「与格」というものがあり語尾変化でその役割を認識していたことも参考になります。5W1Hはコミュニケーション上大変大切なファクターですが「誰は・が」「誰を」「誰の」「誰に」「何は・が」「何を」「何の」「何に」を言葉の上でハッキリ述べることが英語では大切です。英文を書いたら、これがハッキリと分かる文になっているかチェックして下さい。