(26)「欲しい」と「want」

日本語の「欲しい」は実は形容詞です。その証拠に否定形は「欲しいない」ではなく「安い」の否定形が「安くない」になるように「欲しくない」です。

日本語の形容詞には「イ形容詞」と「ナ形容詞」があります。名詞を修飾するときに「〜い」の形になるのがイ形容詞で、「な」をつけるのがナ形容詞です。

イ形容詞例:
「暑い」「美味しい」「大きい」「いい」

ナ形容詞例:
「静か」「便利」「暇」「素敵」

一方、英語の「want」は「・・・が欲しい」「・・・を欲する」の意の動詞です。

日本語では通例「私はミルクを欲する」とは言わないで「私はミルクが欲しい」といいます。英語では通例「I want milk.」といいますが、日本語では形容詞で表現するものを英語では動詞で表現していることになります。「want」は状態動詞ですから、これが可能なのでしょう。

英語でも勿論形容詞を使っても表現可能です。
I am anxious/eager/keen for milk.

「like」は「be fond of」、「dislike」は「be opposed/averse to」、「need」は「be in need of / have need of / be desperate for」等でも表現できます。