(27)「・・・しやすい/しにくい」と「easy/difficult to do」

日本語の無意志動詞(例えば「太る」「緊張する」)に「・・・しやすい/しにくい」が付くと「すぐにそうなる」「なかなかそうならない」等の日本語が対応する「傾向」を表します。

(1) 私は冬に太りやすい。
これは「私は冬に太る傾向にある」の意です。英語では「I tend to get fat in winter.」。「・・・しやすい/しにくい」に「easy/difficult to do」が対応する場合がありますが、これは意志動詞(例えば「書く」「歩く」)に「・・・しやすい/しにくい」が付く場合です。

(2) 姉は風邪を引きにくい。
この場合の「引く」は文脈から無意志動詞です。「私は次に線を引きます」の「引く」は意志動詞です。「姉は風邪を引きにくい」を Google翻訳をさせたら「My sister is hard to catch a cold.」と語訳したように「日本語」⇒「英語」の回路を通ると間違ってしまう可能性があります。「姉は容易には風邪を引かない」のように日本語を工夫する必要があります。「My sister doesn’t catch a cold easily.」。

(3) このペンは書きやすい。
この場合の「書く」は意志動詞ですので「easy to write」が使えます。しかし「This pen is easy to write.」では駄目です(Google翻訳も同じ過ちを犯していました)。なぜなら「This pen is easy to write.」という文の不定詞「to write」の意味上の主語が「this pen」になってしまうからです。「書く」のは「人々」です。ここでは「このペンは書きやすい」を「このペンはそれで書くのがやさしい」と日本語を工夫する必要があります。「This pen is easy to write with.」

(4) 私の靴は歩きにくい。
この場合の「歩く」は意志動詞ですので「difficult to walk」が使えますが、上記と同じ理屈で「My shoes are difficult to walk.」は駄目で「My shoes are difficult to walk in.」とします。