日本語と英語の表現の仕方の違い(34)

(34)「よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」は色々な場面で使われるオールマイティーな表現です。英語ではこのようなオールマイティーな表現はありません。日本語は一言で多くのことを推し量る(推し量らせる)文化です。1つ言えば、10伝わる(伝わると思う)文化なのです。でも、英語は事柄をはっきり明確にする、10伝えるために、10全ては言わないまでも多くを明確にするのが英語です。以下非常に長くなりますが「MYスキ英語」がネット上に公開しているものから抜粋(一部加工)しました。参考にして下さい。

1.英語で「よろしくお願いします」の基本
そもそも、日本語の「よろしくお願いします」はどんな意味でしょう?
あまりにも、当たり前に、何も考えずに使っているので私たち日本人も「よろしくお願いします」ってどういう意味?と聞かれるとなかなかすぐには答えられないかもしれません。
元々は、よろしくは「よろしい」という言葉からきていて、よろしいとしてもらう。承諾、承認してもらう、受け入れてもらうという意味からきていて、「私を受け入れてください」や「承諾してください」というような意味合いです。
要するに、日本語の「よろしくお願いします」には下記の意味合いが主に入っています。
• 承諾して下さい。
• 私に良くして下さい。
• 私を見守って下さい。
それでは、これをそのまま直訳した英語を次で見てみましょう。
1−1.直訳すると変?日本語から英語への「よろしくお願いします」
では、英語では「よろしくお願いします」を何と言うのでしょうか?
先ほどの日本語のそのまま、英語にすると
• Please accept./承諾して下さい。
• Please be nice to me./私に良くして下さい。
• Please take care of me./私を見守って下さい。
などとなりますが、これらの言葉は「よろしくお願いします」という場面ではネイティブは絶対に使いません。
また、「I beg your kindness.(直訳:あなたの優しさをお願いします)」という言葉が、日本語の「よろしくお願いします」という表現に近く、訳としては適当だという人もいますが、日本文化に詳しい人以外にはあまり通じないでしょう。言葉としては間違いではないですが、あまりにも丁寧すぎてネイティブは使わないからです。
それでは、日本語の「よろしくお願いします」に一番近い英語は何なのでしょうか?
1−2.正しい英語の「よろしくお願いします」
場面によって変化しますが、基本的には日本語の「よろしくお願いします」の場面では、「英語ではお礼を言う場合が多い」です。
誰かとお会いした場合には、これから先よろしくお願いしますといいうより、出会えたことへの感謝、ここへ来てくれたことの感謝、時間をとってくれたことの感謝などを伝えます。
仕事をお願いする場合も、引き受けてくれたことへの感謝はもちろん、作業してくれることに対しても先に「ありがとう」と感謝を言うことが多いです。
このことから、「よろしくお願いします」に一番近い英語は、「Thank you」です。

英語の「よろしくお願いします」の基本
• Thank you. ※一般的に良くつかう言葉です。
• Thanks. ※気軽に友達同士で言う言い方なので、初めて会う人、目上の人などにはつかいません。
• I appreciate it. ※Thank you の丁寧な言い方。
• Thank you in advance. ※もう少し先に起こることへの「よろしく」という気持ちを込めたい場合。この言葉は、チャット等では(TYIA)と略して使われる場合もあるくらい良く使われる言葉です。上記は一例です。

2.シチュエーション別|英語で「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」の日本語の元々は、「承諾・承認してもらう」や「受け入れてもらう」という意味からきていてることは先ほどお伝えしました。
その言葉が英語では「感謝」の意味が強いことも解説しました。
しかし、現代の日本語では様々な気持ちが合わさって、例えば下記のように、あなたも「よろしくお願いします」を使っているのではないでしょうか?
• 「お会いできて嬉しいです。仲良くしてくださいね。」
• 「このお仕事を、丁寧にやってくださいね。最後までやってくださいね。」
など、様々な意味を含んだものが多数あります。
よって、場面や意図する意味合い事に「よろしくお願いします」に近い英語を使い分ける必要があります。
ここでは、特に使いケースが多いシチュエーションでの言い方を厳選しています。
2−1.出会い編|英語で「よろしくお願いします」
初めての人と出会った時と出会いが終わった後の英語での「よろしくお願いします」の言い方が異なります。
カジュアルとフォーマル(ビジネスなど)の言い方があります。
自己紹介の前、ビジネス交渉の前など、必ず挨拶の「よろしくお願いします」から入りましょう!

2−1−1.初めて出会った時(初対面)の「よろしくお願いします」の英語
初対面の相手への「よろしく(お願いします)」はどのように言うのでしょうか。
• Nice to meet you. ※「It’s nice to meet you.」でも同様です。ここでは「It’s」を省略しています。この言い方は、一番使われる言い方です。直訳的には「お会いできてうれしいです」と言うような意味合いですが、「よろしく〜」の意味合いも含まれています。
• It’s pleasure to meet you./Pleased to meet you. ※これらも、「お会いできてうれしいです」ですが、すごく丁寧で仕事の相手や、上司に当たる人など誰に使っても失礼にならない言葉です。「Pleased」は「I am pleased」の「I am」を省略しています。
要するに、日本語の「初めまして」が英語の「よろしくお願いします」に使えるということです。

2−1−2.出会いが終わった時の「よろしくお願いします」の英語
出会いが終わった後に、「今日はありがとうございました。これからもよろしくお願いします」というような意味合いで言いたい場合は、次の2つの言い方をすることができます。
• Nice meeting you. ※「It was」を省略しています。
• It was nice to meet you.
どちらも、「お会いできてよかったです。」、「いい出会いでした。」というような意味合いですが、「今後ともよろしくお願いします。」という意味合いが含まれています。
「Nice to meet you」と「Nice meeting you」の違いは?
今回紹介したように、「It’」や「It was」を省略した「Nice to meet you」と「Nice meeting you.」を使う場合は、はっきりと使い分ける場合があります。
これは多くの日本人の方が知らないので、特にビジネスで恥をかかないためにも押さえておきましょう!
• 「Nice to meet you.」 ※出会った時の「よろしくお願いします」
• 「Nice meeting you.」 ※出会いが終わった後の「よろしくお願いします」
「今後も〜」と言うところを、あえて会話で言いたい場合は、次のフレーズを「Nice meeting you.」の後に付けて使うことができます。
• Keep in touch./連絡を取り合おう!
• Let’s stay in touch./連絡を取り合いましょう。
• I’ll see you around./またどこかでお会いしましょう。
この3つは、良く使われる言葉です。
ビジネスなどで出会った場合や、あまり連絡を取り合うことが想定できない相手には使いませんが、これから仲良くしていきたい人にはこの言葉をつけ足すことができると好印象です。
もし、今後あまり会うことが想定できない相手の場合は、次のフレーズを使うこともできます。
• Let’s get together again./また集まりましょう。
• Until next time./次もよろしくお願いします。
• Please come again./またいらしてくださいね。
そして、最後に一言の、Have a nice day.「良い一日を」を付けますが、これは、初めての場合じゃなくても使えますが、別れ際に相手が良い一日を過ごせることを祈っていますというような思いやりの一言です。
要するに下記のようなフレーズがそのまま使えます。
• Nice meeting you. Let’s keep in touch. Have a nice day.
• It was nice to meet you. Please come again. Have a nice day.
2−2.ビジネス編|英語で「よろしくお願いします」
仕事上で、出会った相手に対して「よろしくお願いします」という場合は、初めの出会いのあいさつにプラスして、「一緒にお仕事ができて嬉しいです」という気持ちを伝えます。

下記がそのまま使える英語フレーズです。
• I’m excited to work with you./一緒に働けるのが楽しみです。
• I look forward to working with you./一緒にお仕事ができるのが楽しみです。
• We look forward to doing business with you./私たち(会社)は、あなたとビジネス(お取引)ができるのが楽しみです。 ※Weを主語にすると、会社を代表している感じが伝わり、よりフォーマルなあいさつになります。
最初の二つは、取引相手にも使うことができますし、同じ会社の人で初めて会う人にも使えます。三つ目は、もっと丁寧に「会社間の取引」というかしこまった形の場合は、そのようなフレーズを使います。
2−2−1.会議や打ち合わせの時の「よろしくお願いします」の英語
すでに出会いのあいさつが済んだ状態で、会議や打ち合わせをする場合の「よろしくお願いします」は、英語では「来てくださってありがとうございます。」や「お時間をつくってくださってありがとうございます。」という言い方をすることが一般的です。
• Thank you for taking time to meet us./(私たちに)お会いする時間をつくっていただきありがとうございます。
• Thank you very much for coming./来ていただいて本当にありがとうございます。
• We appreciate you taking the time to meet us./(私たちに)お会いする時間をつくって頂いたことに感謝いたしております。
• I appreciate you coming./来ていただいたことに感謝します。
「I appreciate…」は「〜に感謝します。」で少し丁寧な言い方です。場面によって「I」か「we」に変えてもOKです。ここで、来てくれたことへのお礼を述べることで、この打ち合わせ、会議を「よろしく〜」という意味合いも含むことができます。
会議に招かれた方、打ち合わせに出向いた場合は、上の言葉(感謝)に対して返答をします。
• Thank you for having me./私をよんでいただいてありがとうございます。 ※複数の場合は、「Thank you for having us.」となります。
• It’s my pleasure./こちらこそありがとうございます。 ※他の同僚などと同席の場合は「It’s our pleasure.」とします。
すごく簡単なあいさつですがこれで十分伝わります。
日本語では、出会いの際にあれこれ、相手を敬う言葉を言います。英語でも、多少雑談はしますが、日本のようにまどろっこしい会話はしません。
英語の文化は簡潔に、手短に済ませること望むのでこれらのあいさつが済んでしまえば、本題に入って話しをしてOKです。
2−2−2.頼みごと(依頼)をした時の「よろしくお願いします」の英語
部下への仕事だけではなく、友達にお願い事をしたときにも「よろしくね!」とお願いする場合もありますね。
この場合も、ありがとう!と感謝の言葉を使うのがほとんどです。
• Thanks!/ありがとうね! ※簡単にこれだけで済ませる場合もあります。とてもカジュアルな表現です。
• Thanks for taking care of it./(お願い事などを)してくれてありがとう! ※「Thanks」を「Thank you」にすると多少丁寧になります。
• Thank you for doing this./これをやってくれてありがとう!
• Thank you in advance. ※仕事などお願い事をした場合に良く使います。直訳的には「先にありがとうを言います」という意味です。日本語の「よろしくお願いします」に近い意味で使います。
最後の3つの表現は、少しフォーマルな場面でも使えます。
その他に、「期待しているよ」や「頼むね」という意味合いを含んだ「よろしくお願いします」では、下記の2つを使うことも出来ます。
• I’m counting on you./あなたを頼りにしてるよ。
• I knew I could count on you./あなたを頼りにできるのは確信があった(知ってた)。
また、「Could you〜?」や「Would you〜?」で、「〜をよろしくお願いできますか?(お願いします)」という言い方もできます。
とても丁寧な表現です。
2−2−3.その場にいない人に対して伝える時の「よろしくお願いします」の英語
その場にいない人に対して、「よろしくお伝えください」という場合もありますね。
その場合は次のフレーズを使います。
「〜さんによろしくお伝えください」という意味で、
• Please say hello to your family./ご家族によろしくお伝えください。
• Tell Tom I said hello./トムによろしく伝えてね。 ※「Tell~」は、少し気軽な言い方です。
2−2−4.ビジネスメールの文末(結び)で伝える時の「よろしくお願いします」の英語
取引先へのメールなどで「よろしくお願いします」と言う場合もありますね。
メールの末尾で、あいさつをする場合は英語ではお決まりの言葉があります。
これは初めてのビジネスの取引先やお得意様などでも同様の言い方をします。
• Most sincerely
• Yours very sincerely
• Best regards
などです。
その他に「お力添えいただけますでしょうか?」というような丁寧な言い方をしたい場合はこんなフレーズがあります。
• I would be grateful for your help.
• Your help would be very appreciated.
情報がほしい場合、何かについて教えてもらいたい場合は、I hope you will be able to provide the information.「情報をいただければと存じます」、という表現をします。

3.友達・仕事・メールで使える!色んな「よろしくお願いします」の英語表現一覧
最後となりますが、おさらいの意味も含めて、色々な「よろしくお願いします」の英語例文をみてましょう!
3−1.「お手数ですが、よろしくお願いします」の英語
「お手数をお掛け致しますが宜しくお願い致します」にもなりますね。
これは、ビジネスのメールなどでも使える表現です。
いくつかの言い方があり、そのまま使えます。
• 「I’m sorry for the inconvenience caused,but your help would be highly appreciated.」 ※「I truely apologize for 〜」とすると更に丁寧な言い方になります。
• 「I’m sorry for the trouble.」 ※少しカジュアルで、「お手数おかけします」のよようなニュアンスです。
3−2.「申し訳ありませんが、よろしくお願いします」の英語
これも「お手数おかけしますが」の表現と同じフレーズを使っても大丈夫です。
「申し訳ございませんが、よろしくお願い致します」も同様です。
また下記のような表現でもOKです。
• I’m sorry to trouble you. ※カジュアルな言い方です。
• I really appreciate your great support. ※丁寧に感謝の気持ちを最大限に表現する言い方です。
3−3.「ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします」の英語
もうお気付きかもしれませんが、「お手数おかけしますが、よろしくお願いします」、「申し訳ありませんが、よろしくお願いします」、「ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします」の3つは同じ英語フレーズを使います。
しかし、基本となるのが、必ず「感謝」の英語で「よろしくお願いします」を表現しているところです。
迷った場合は、下記の2つのどちらかを言うだけでも通じるので慌てないことです。
• Thank you very much. ※口語的表現でカジュアル
• I really appreciate it. ※多少フォーマルですが口語的表現
3−4.「今後とも(これからも)・引き続き、よろしくお願いします」の英語
これはビジネスでよく使う表現で、初対面の時の挨拶の時にも出てきましたね。
• Nice meeting you. Let’s keep in touch.
• Stay in touch. ※直接会っていなくても、メールの最後の方にも使えます。
因みに、年賀状などで書く「今年もよろしくお願いします」は、「Happy New Year!」のみの挨拶文で大丈夫です。
3−5.「こちらこそ、よろしくお願いします」の英語
こちらに関しては簡単な英語で表現できます。
• Nice to meet you, too. ※「はじめまして」の後ろに「too」を付ければ、「私も・こちらこそ」となります。
• You, too. ※これだけでも大丈夫ですが、とてもカジュアルな表現です。SNSや友達とのメールなどで使えます
3−6.「ご協力よろしくお願いします」の英語
メールの最後にも書ける表現です。
• Thank you very much for your kind support.
• Thank you very much for your cooperation.
3−7.「ご検討よろしくお願いします」の英語
ビジネスなどの提案に対しての「よろしくお願いします」ですね。
• I would appreciate your kind consideration.
• Thank you very much for your consideration.
3−8.「ご理解の程よろしくお願いします」の英語
こちらもビジネスでは欠かせない表現の1つですね。
また、「ご理解とご協力の程お願いします」という場合も少なくありません。
• Thank you very much for your understanding.
• Your kind understanding and cooperation are greatly appreciated.