(39)「ちょっと」

日本語の「ちょっと」は多様な使い方をされます。英語の対応も多岐に亘ります。広辞苑では5つの意味を挙げています
1. 「わずか」「少し」の意で数量・時間・程度などが少ないさまを表す。
英語では「a few」「a little」「slightly」「somewhat」「lightly」「momentarily」「bit」「some」「moment」「minute」「instant」等が対応します。
■leave a little earlier than usual(いつもよりちょっと早く出る)
■a few more(もうちょっと多く)
■It’s slightly warmer today.(今日は<いつもより>ちょっと暖かい)
■She was somewhat late.(彼女はちょっと遅れた)
■sleep lightly(ちょっと眠る)
■He hesitated momentarily.(彼はちょっと躊躇した)
■I feel a bit off.(体の調子がちょっとよくない)
■I have something to tell you.(ちょっと話があります)
■Wait a moment/minute./ Just a moment/minute.(ちょっと待って下さい)
■take a rest for an instant.(ちょっと休む)

2.逆接的に「かなり」の意。
英語では「rather」「quite」「kind of」等が対応します。
■「彼はちょっと金がある」⇒He’s rather/quite rich
■「彼はまあちょっとショックのようだった」⇒He seemed kind of shocked.

3.呼びかけに使う。
見知らぬ人ならば「Excuse me.」が一番安全です。「Sir」「Ma’ am」もありです。注意喚起・驚き・喜び・質問・当惑などを表すとき「Hey!」が使われることもありますが、時に失礼な言い方となりますので、我々は余り使わない方が安全かも知れません。

4.「ほんのついでに」の意でも使います。
■「ちょっと寄ってみる」⇒stop by
ある物事を軽い気持ちで行うさまや試みに行うさまを表す場合にも「ちょっと」が使われることがあります。この場合には「just」や「only」を使った方がよい時もあると思いますが、例えば「ちょっとコンビニまで行ってきます」のような場合は「I’ll go to the convenience store but come back soon.」のように自分の気持ちをつけ加えることでニュアンスを出した方がいい場合もあるでしょう。上記の「ちょっと寄ってみる」に対応させた「stop by」はこのような追加説明なしでニュアンスが出ているフレーズです。

5.(否定語を伴って)「少々のことでは」「そう簡単には」の意を伝える。
■「それはちょっとできない」⇒I’m afraid (that)I can’t do it.
否定語が続く場合、それを少し和らげるのに「I’m afraid」が使えます。