「旧情報=相手が知っていそうなことは文頭に」「新情報=相手が知らなさそうなことは文末に」

例えば「They turned on the water.(彼らは水道の水を出し始めた)」は「They turned the water on.」でも表現できると習いました。しかし前者は「the water」が文末にありますので「水道の水」が新情報で、これに焦点があります。後者は「on」が最後にありますので「出し始めた」ことに焦点がある表現です。

「the water」を代名詞の「it」で受ける場合には「They turned on it.」とすることができないことは知っている方が多いと思います。「They turned on it.」の「it」は代名詞ですので「旧情報」になります。ですから「They turned it on.」とすると覚えるとよいでしょう。しかし、これは「They turned it on.」の方が「They turned on it.」より発音しやすいからだと解説している文法書もあります。

「She gave him a necktie.」では「a necktie」が新情報で、ここに焦点があたります。「She gave a necktie to him.」は、「a necktie」は「新情報」にあたり、「him」は「旧情報」なので避けた方がよいでしょう。私たちは学校で「She gave him a necktie.」を「She gave a necktie to him.」に書き直す練習を受験用としてやってきたため、「She gave him a necktie.」=「She gave a necktie to him.」と思いこんでいるフシがあります。「She gave a necktie to him.」は間違いではありませんが「自然な」文ではないということです。というのは「She gave a necktie to him.」は「She gave a necktie / to him.」と「to」が前置詞ですので、その前で送られてくる絵が一旦途切れるからです。即ち「to him」は「つけ足し」なイメージを当れるからです。

所謂「There’s 構文」の「There is a clock on the table.」は「A clock is on the table.」ということも可能ですが、「a clock」は「新情報」ですので「英作文」では避けた方がよいでしょう。

以上は「原則」でして、これに反した文が駄目だということではありません。あくまで『「旧情報=相手が知っていそうなことは文頭に」「新情報=相手が知らなさそうなことは文末に」』とすると相手に分かり易いということです。