■例題
誰もが一生の少なくとも3分の1を眠って過ごします。したがって、70歳になるまでには、20年間は眠っていることになります。しかし、年齢によって眠りの量と深さは変わってきます。一般的に言って、年をとればとるほど夜よく眠れなくなります。(旧東京都立大入試の英作文問題)

(1) 今回は、先ず、この日本語がそのまま英語に置き換えても問題ないかを、日本語をそのまま英語に置き直す傾向のある Google 翻訳をさせてみることにより、後だしジャンケンのように思えますが、分かり易い日本語であるかどうかを見極める訓練になると思います。読者の皆さんはどう思いますか?それを決めてから次のGoogle 翻訳を見て下さい。

Everyone spends at least one third of their sleep asleep. Therefore, by the age of 70, you will have been sleeping for 20 years. However, the amount and depth of sleep varies with age. Generally speaking, the older you get, the less you sleep at night.

最初の文は「誤訳」ですが、「一生の少なくとも3分の1」をGoogle 翻訳させると「at least one third of a lifetime」となりますので、Google 翻訳技術の問題であることが分かります。読者の大半の方は、この日本語は分かり易いと判断されたものと思います。著者も直観的に「分かり易い」と思いましたので、もし私が受験生だったらこの日本語をそのまま英語に置き換えて行くプロセスを採用すると思います。

(2)「誰もが一生のす少なくとも3分の1を眠って過ごします。」は「誰もが自分の一生のすくなくとも3分の1を眠って過ごします。」と「誰の」一生なのかを明示しないと英語は成り立ちません。Everyone/Everybody spends at least one third of his or her life/ lifetime asleep.

(3)「したがって、70歳になるまでには、20年間は眠っていることになります。」の「したがって」は「therefore」「so」「consequently」。「までには」は「by」。「by the age of 70」「by the time you are 70」。「70歳になるまでには、20年間は眠っていることになります」の後半部分はGoogle 翻訳のように未来完了形にする必要があります。しかし「ずーと眠り続けている」わけではないので「you will have slept for 20 years」。

(4)「しかし、年齢によって眠りの量と深さは変わってきます。」の「眠りの量と深さ」は文字通り訳せば「quantity/amount and quality/depth of sleep」ですが「how much and how deeply you sleep」のような具体的な表現も可能です。抽象名詞の訳し方の1つです。
ここでの「変る」は「同一の事が形・性質などの点でしだいに変る」の意ですので「change」より「vary」をお勧めします。「年齢によって」は「with (your) age」、或いは「年をとるに連れて」で「as you get older」でもよいでしょう。

(5)「一般的に言って、年をとればとるほど夜よく眠れなくなります。」の「一般的に言って」「・・・すればするほど・・・」は定番表現ですので、これは是非覚えて下さい。私なら「Generally speaking, the older you get, the less you can sleep at night.」とします。

全体では、私なら次のようにします。
Everybody spends at least one third of his or her life asleep. Therefore, by the age of 70, you will have slept for 20 years. But the quantity and quality of sleep will vary with your age. Generally speaking, the older you get, the less you can sleep at night.