■例題
広島では、毎年8月6日の夜、原爆の犠牲になった人の霊を慰めるために、火をともした何百何千のという灯篭が、川にながされるのです。灯篭は普通色とりどりの紙でできていて、それぞれの灯篭には、亡くなった家族の名前が書かれています。夜、川面を流れる灯篭はとても美しいものです。しかし、同時に、とても悲しくもあります。灯篭がまるで被爆当時の、この世の地獄で苦しみもがく人たちのようにも見えるからです。(一橋大入試の英作文問題)

この問題は下線部のみの英訳が求められているものです。

(1)「灯篭は普通色とりどりの紙でできていて、それぞれの灯篭には、亡くなった家族の名前が書かれています」
ここでの「灯篭(lantern)」は、その前に「何百何千のという灯篭」という言葉が使われているので「they」で受けます。「普通」は「usually」「normally」「generally」のどれでもよいでしょう。「色とりどりの」は「colorful」「multicolored」「of various colors」等で表現できます。「・・・でできている」は「be made of/from …」ですが、この場合の灯篭は紙でできているのは一目で分かりますので「be made of …」を使います。「それぞれの灯篭」は上記の理屈で「each of them」でよいでしょう。「亡くなった家族」は「deceased/dead/passed away family member」ですが「deceased」が最適です。

They are usually made of paper and each of them has the name of deceased family member on it.
彼らは通常紙でできており、それぞれに故人の家族の名前が書かれています。(Google 翻訳)

They are usually made of paper and the name of deceased family member is written on each of them.
彼らは通常紙でできており、亡くなった家族の名前がそれぞれに書かれています。(Google 翻訳)

(2)「灯篭がまるで被爆当時の、この世の地獄で苦しみもがく人たちのようにも見えるからです。」
この日本語は「なぜならば、灯篭が被爆当時にこの世の地獄で苦しみもがいていたところの人々のように見えるからです」と訳したい。
「灯篭」はここでも「they」で受けます。「被爆する」は「be exposed to radiation」ですが、ここでの「被爆当時」は「原爆が落とされた直後」と意訳したい。「soon after the atomic bomb was dropped」。「この世の地獄」は文字通り訳せば「the hell on earth」。「地獄」は普通「Hell」と大文字です。「苦しみもがく」は「writhe in pain/agony」が一番近い訳だとおもいますが、「suffer in pain」でもよいでしょう。「・・・のように見える」は「look like …」

Because they also look like the people who were suffering in pain in the hell on earth soon after the atomic bomb was dropped.
なぜなら、彼らはまた、原爆が投下された直後に地獄の痛みに苦しんでいた人々のように見えるからです。(Google 翻訳)