これも和製英語。正しくは「backstop」。「backstop」は名詞では「バックネット」「キャチャー」「支え」「緊急時の備え、最後のとりで」、動詞では「を支援する」「キャチャーを務める」「を食い止める、を防ぐ防波堤となる」を意味します。「ネット裏から観戦する」は「see a game from behind the backstop」で表現できます。

この「backstop」という言葉はブレグジット(イギリスのEU離脱)関係の記事で頻出します。イギリスの欧州連合(EU)離脱をめぐる交渉で鍵となったのは、英・北アイルランドとアイルランドの国境問題。イギリスとEUは11月に離脱協定をとりまとめ、この国境の扱いについても合意した。双方とも、ブレグジット(イギリスのEU離脱)後にこの国境に検問所などを置く厳格な国境管理は避けたい思惑からです。そこで「バックストップ(防御策)」が登場します。

「バックストップ」とは?
バックストップは、英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの間に厳格な国境管理が導入されることを回避するための取り決めで、代替的な管理体制が「見つけるまで」、もしくは「見つからなければ」、英国がEUの関税同盟にとどまるというもの。即ち、バックストップは、英国がブレグジット後の移行期間にEUと包括的な通商協定をまとめられなかった場合、アイルランド国境を開放しておくための最終手段。現在、北アイルランドとアイルランドの間で取引されるモノやサービスにはほとんど制限が設けられていない。
現時点では英国もアイルランドもEUの単一市場および関税同盟の一員なので、製品の税関検査もない。しかしブレグジット以後は、これが変わるかもしれない。アイルランドと北アイルランドは別々の関税・規制体系となるため、製品は国境で検査を受ける必要が出てくる。英政府はこれを望んでいない。EUも、国境管理を厳しくしたくないと表明している。しかし、英国が関税同盟と単一市場からの撤退を固持している以上、これは非常に難しいと言わざるを得ない。果たして、イギリスはどんな形でEUを離脱するのでしょうか。