テニスの4大大会の1つである全米オープンは日本時間13日に、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで女子シングルス決勝があり、第4シードで世界ランキング9位の大坂なおみ(22)=日清食品=が、全豪オープンで2度の優勝経験がある同27位のビクトリア・アザレンカ(31)=ベラルーシ=を1―6、6―3、6―3で降し、2年ぶり2回目の優勝を果たした。
 テニスを通して人種差別に抗議してきた大坂にとって、今大会は一試合一試合が特別な重みを持っていた。1回戦から試合の入場時などに差別による黒人被害者の名前を入れた黒色のマスクを着け、人種差別撤廃へのメッセージを発信した。全米オープンは優勝するには7回勝たなければならない。だから彼女は7枚の異なるマスクを用意した。用意しただけでなく、1枚も無駄にすることなく優勝してしまった。脱帽!!

「差別への問題意識を世界中の人に伝えたかった。被害者がどういう人なのかを知ってもらえれば、もっと関心が広がるかもしれない」。優勝直後のインタビューでも、「私のマスクを見て、(人種差別問題について)いろいろな人が話題にしてくれれば(talk about)、うれしい」と語った。

アメリカでは白人警官が黒人男性の首を圧迫して殺したのを契機に「Black Lives Matter」運動が盛り上がっている。

このスローガンは英語としても格好の言語材料だ。
(1)「black」には「黒い」という意味の形容詞と、「黒」「黒人」という意味の名詞の使い方ができる。
(2)「lives」は「live」という動詞の3人称単数形と、「life」という意味の名詞の複数形も両方に解釈可能。
(3)「matter」は「事」という意味の名詞と、「重要である」という意味の動詞の両方で解釈可能。後者は「It doesn’t matter.(氣にしなくてよい、どれでもよい)」の形でよく使われます。

ここでは「lives」を動詞として捉えると「黒は事を生活で実行する」と相当想像をたくましくしないと何をいいたいのか分かりません。「life」という意味の名詞の複数形と理解すれば、可算名詞ですから「一生」「人命」の意になります。

正解の組み合せは「黒人の人命(たち)は重要である」です。