日本の学校で教える英文法の柱は「5文型」です。「SV」「SVC」「SVO」「SVOO」「SVOC」。しかし、イギリスでもアメリカでも学校では「5文型」なるものは教えませんし、彼らが書いた文法書にも出てきません。

しかしながら、書かれた英語のほとんどは「5文型」に当てはまります。ということはこの語順はコミュニェーションをする上で極めて合理性が高いということでしょう。

「私は きのう 車を 買ったのよ」という日本語を考えてみましょう。普通の会話では、通常、こんな「完璧な」日本語はしゃべらないと思います。色々なパターンがあると思いますが、一般的なものは次のようなものだと思います。
A:「買ったのよ」
B:「何を?」
A:「車」
B:「いつ?」
A:「きのう」
→「どこの?⇒トヨタ」→「いくら?⇒100万円」などなど会話は続きます。

上記のAの部分だけを英語にすると “Bought a car yesterday.” となり「VO」だけで「S」がありませんが、英語のメール等ではよく主語が省略されます。主語が誰だか明白だからです。

もう1つ「私は きのう 夜8時に 東京駅に 着きました。」という日本語を考えてみましょう。
A:「着きました」
B:「どこに?」
A:「東京駅(に)」
B:「いつ?」
A:「きのう」
B:「何時に?」
A:「夜8時(に)」
上記のAの部分だけを英語にすると “Arrived at Tokyo Station yesterday at 8 p.m.”

次のような会話もありえます。
A:「着きました」
B:「どこに?」
A:「東京駅(に)」
B:「いつ?」
A:「きのう 夜8時(に)」
“Arrived at Tokyo Station at 8 p.m. yesterday.”
「きのう 夜8時に」を「1つのイメージ」で捉える場合、英語では「小→大」の順番になります(住所の英語表示を思い出して下さい)。これは英語の重要な「決まりごと」の1つです。

上記は登場人物が「1人称」と「2人称」の場合にのみ許されます。「3人称」が登場する場合は主語の省略は許されません。その意味で「5文型」は有効です。

以上述べてきたことを一般化するなら『コミュニケーションをする場合、「重要な情報から順」に並べる、そしてその情報が同列にあるならば「小→大の順」に並べるのが良い』ということになります。