菅総理は今年1月4日に行われた約30分の会見の中で39回も『思います』『思っています』とつけた。「自身のなさや責任逃れの印象を与え、人々の絶望感や不安を増幅している」と指摘する専門家もいます。

一方、菅総理と対立しているといわれている小池東京都知事は大衆に対するアッピールが上手だといわれています。今回の緊急事態宣言を受けての彼女の会見をザーッとチェックしてみましたが『思います』『思っています』は使っていません。「考えております」は1回。

著者は長年英語を教えていますが、目立つのが “I think ...” で始まる文が、私から見れば、多過ぎます。『思います』『思っています』は日本人のもつ「謙虚さ」の現れかも知れませんが、著者も「自身のなさ」みたいなものを感じ、「もっとハッキリ物を言え!」という思いになります。ましてや、国のリーダーたる総理の言葉はもっと吟味されて然るべきだと思います。彼のスピーチライターは官僚、乃至は官僚上がりでプロのスピーチライターではないと想像されます。

メルケルさんは自分の言葉だけでしゃべっていましたし、名スピーチと言われたオバマさんの演説は彼専属のプロのスピーチライターがいました。菅さんには小池さんのような「立て板に水」のスピーチは無理でしょうから、朴訥としてはいるが国民に届く原稿が書けるプロのスピーチライターをつけて、プロンプター(下記参照)の使用をお勧めしたい。レーガン大統領は常にプロンプターを使用していたとのこと。彼は大統領になる前は俳優でした。プロンプターの使用を全く感じさせなかったのは流石。

■プロンプターとは?
プロンプターとは、透明な板の下に置いたモニターの文字を反転させて映し出し、演説者をサポートするパートナーです。演説者が話すと同時に透明な板に映し出された原稿は映画の字幕のように動くため、演説者はこの透明な板を見て話すだけで、自然とスピーチが可能になります。演説者の話すテンポに合わせ、操作する担当者が原稿を止める、進める、といったことも可能です。

■プロンプターはなぜ必要か
2つの理由があります。
・言い間違えなどを避けることができる
・目線が下に落ちることがない