米国の政治学者の間では最近、ドイツ語の「背後からの一突き伝説(Dolchstoslegende)」という言葉が盛んに使われているそうだ。

Dolchstoslegende(Dolchstosluge)とは、ウイッキペデイアによれば、第一次世界大戦におけるドイツ帝国の軍事的敗北の責任を、主に社会民主党や他の民主主義政治家、「ボリシェビキ・ユダヤ人」に転嫁するために、ドイツ最高陸軍司令部(OHL)が提唱した陰謀論である。それによると、ドイツ軍は第一次世界大戦でも「戦場では無敗」を貫き、反対派の「父のない」祖国の民間人から「背中を刺された」だけだったという。(www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました)

要は、第一次世界大戦で敗北したドイツで広く拡散したデマで「ドイツ軍は軍事力で負けたのではなく、ドイツ国内の社会主義勢力やユダヤ人が戦争妨害をしたため敗北した」というもの。戦後発足した民主制の「ワイマール共和国」を認めない、右派や極右の間で広範に信じられた。このデマはずっと消えず、共和国の弱体化とナチス台頭をもたらした、といわれています。

トランプ大統領は「選挙で大規模不正があった」「選挙が盗まれた」と具体的な証拠を示さず未だにいい続けており、それを信じて行動している「トランプ支持者」が日本人から見れば信じられない程多くいます。ワイマール型の「背後からの一突き伝説」がついに米国にコロナ変種と共に上陸したのでしょうか。

オウム真理教を長年取材しているジャーナリストの江川詔子さんは、トランプ一派の「論理」にオウムのカルト性が似ており要警戒だと言っています。

「背後からの一突き伝説」がドイツの「ワイマール共和国」を弱体化させ、あの悪夢のナチス台頭をもたらしたとするならば、アメリカも同じ道を辿るのかも知れません。その先にはどんな世界が待っているのでしょうか。コロナがどうなるかと併せ目が離せません。