「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2009年04月

脳のサイズと英語の文法力は関連する

今朝の日経に、東大の研究チームが実験により「脳のサイズと英語の文法力は関連する」ことをつきとめた、という記事が掲載されていた。

筆者は長年日本人に英語を教えてきたが、この実験結果は直感的に納得できるものである。

文法力とは、つきつめれば「法則と過去事例に照らし、瞬時に判断して、正しい言葉の並べ方を選択する力」である。この判断をする際に、脳の一部が活発に働く人とそうでない人との間で差が出るのは極めて理屈に合っている。

英語文法脳の働きは、ある時点においては個人差があるはずだから、この脳の発達度合いに応じて教育方法を選択する「テーラーメイド教育」に応用できるであろう。

理想的なのは、1対1で「言ってみて、やってみて、やらせてみて、やれない場合は脳が働くようになるよう個人に合ったやり方で説明し直し、再びやらせてみる」ルーチンを「瞬時に判断できるまで練習する」ことである。やり方の例については4月24日に掲載した「英語の基礎力が未だ十分でない人が英作文するときの典型的な間違いと是正方法」を参照下さい。

言語の習得には、あくまで「繰り返し」が大切。繰り返し練習すれば、使われる筋肉は発達する。脳も同じなのである。

日経の記事には1つ注文をつけておきたい。この実験は記事によれば「脳のサイズと英語の文法力は関連する」ことをつきとめたものであり、「脳の大きさ」と「語学能力」が関連することをつきとめたのではないのに、見出しは「脳のサイズと語学能力 関連」となっている。誤解を生む。文法力は語学能力の一部ではあっても全部ではない。

英語の言葉の並べ方 103(所謂「英文法」) 「14。副詞◆

個々の副詞の意味

「英単語の品詞別使い方」を参照下さい。「文法」に直接関係する部分のみ再掲載しておきます。

very は形容詞、副詞を修飾し、much は動詞を修飾します。
He is a very good swimmer.(形容詞 good を修飾)。
He can swim very well. (副詞 well を修飾)。
She does not work much. (彼は余り働かない)(動詞 work を修飾)。

very は原級を修飾し、much は比較級、最上級を修飾します。
This is very easy to read.(これは読み易い)。
This is much easier to read. (これはずーと読み易い)。
He is much the best student in his class.(彼はクラスで断然一番優秀な生徒です)。

very は現在分詞を修飾し、much は過去分詞を修飾します。
This book is very interesting.(この本は非常に面白い)。
I am much interested in tennis.(私はテニスに大いに興味があります)。
但し、very tired / very pleased / very limited と言います。従い、迷ったら very much + 過去分詞、又はgreatly + 過去分詞で逃げる手はあります。

キリスト教の布教に伴って古英語に取り入れられた言葉

1066年のノルマン人による英国征服までの、英語に大きな影響を与えた社会変化をおさらいしておく。

ブリテン島は紀元後43年にローマ皇帝クラデイウスによって征服された。この島には既にケルト系住民が住み着いていたが彼らはローマの影響を受けることになった。5世紀になってゲルマン民族が大陸で侵入を開始し、ローマは自国を守るために退却。5世紀半ばにアングル人、サクソン人などのゲルマン人がブリテン島に定住。彼らはその後繁栄を極めたといわれる。

6世紀末にはローマ教皇グレゴリウスが聖アウグステイヌスを初代カンタベリー大司教として英国南東部のケント王国に派遣し、この島でのキリスト教の布教が始まった。

この布教が英語にも影響を与えた。

当時キリスト教の布教は「ウルガタ(ラテン語で「共通訳」の意の省略語)」を使って行われた。「ウルガタ」はカトリック教会の標準ラテン語訳の聖書で、長い年月を経て編纂されたが、キリスト教の教父であり、聖書学者のヒエロニムスが集大成したといわれている。この聖書は意味の明快さと華麗さで5世紀には西方社会では名が通るものになり、中世初期には西欧の全域で広く用いられるようになった。広辞苑には、(「ウルガタ」は)西欧文化に根源的影響を与えたと記されている。確かに小説とか演説には聖書を下敷きにした箇所がよく出てくる。最近では「オバマ演説」に時々登場する(例えば、制度を「砂の上に」築くのではなく「岩の上に」築く)。

よく知られている聖書の「処女懐胎(イエスの誕生の予告)」の場面。このお告げは天使ガブリエルによってマリアに伝えられる。この「天使(angel)」の語源も、英国でのキリストの布教が英語にも影響を与えた一例である。

Oxford で “angel” の語源を調べて見ると「ギリシャ語で “messenger”(使者)を意味する言葉がキリスト教会に特有なラテン語になり、それが古英語になった」ことが分かる。著者は前から聖書に何故「天使」がよく出てくるのか?と思っていたが “angel” を「神のお使い」と理解すれば分かり易い。

クリスマス・イヴのミサ、最近では結婚披露宴等でのキャンドル・サービスに欠かせない「ろうそく(candle)」はラテン語で「白いもの、輝くもの」の意の語が語源である。確かに「ろうそく」は「白くてピカピカ輝いて」いる。イメージが言語化されていく一端が垣間見える。

英語の言葉の並べ方 102(所謂「英文法」) 「14。副詞 

(1)副詞の概要説明

副詞は、他の品詞との関係では通常「動詞・形容詞・他の副詞」を修飾します。様態(物の存在や行動のさま。状態)・場所・時・頻度・譲歩・確信の程度・物事の程度を表わしたり、文全体を修飾したり、あるいは前の文とのつながりを表わします。

副詞は音的には通例強勢が置かれます。下記例文の中で、イタリックスで表示したものが副詞です(英語のアンダーライン部分は修飾される語を示し、日本語のダーライン部分は副詞の日本語訳です)。

動詞を修飾する例:He works very hard. (彼は非常に熱心に働く)。
形容詞を修飾する例:It’s very kind of you. (あなたは非常に親切です→ご親切にどうも〔慣用句〕)。
他の副詞を修飾する例:Don’t speak so fast. (そんなに早くしゃべるな)。

但し、Even a child knows that. (子供でさえ、そんなことは知っている)のように名詞を修飾する副詞もあります(この場合、even が修飾する語句〔ここでは child〕は強く発音されます)。
just at six丁度6時に / even in winter=冬でさえ / Do just as I say. = ただ私が言う通りにしなさい / Luckily the door was locked. = 幸いにもドアに鍵がかかっていた、のように副詞が文全体を修飾することもあります。また様態を表わす副詞には原級の他に比較級・最上級のあるものが多いです。

英語の言葉の並べ方 101(所謂「英文法」) 「13。形容詞─

(4)形容詞の比較級・最上級

形容詞には通常「原級・比較級・最上級」があります。1音節の語の大部分と2音節の語の一部は、語尾に –er をつけて比較級、 -est をつけて最上級を作ります。-e で終わる語は夫々 –r, -st だけをつけます。<子音字+y>で終わる語は y を i に変えて –er, -est をつけます。<短母音+1つの子音字>で終わる語は、その子音字を重ねて–er, -est をつけます。2音節以上の語の多くは原級の前に more, most をつけて比較級・最上級を作ります。不規則変化するものもあります。

原級/比較級/最上級
tall / taller / tallest(原級が1音節)
large / larger / largest(原級が1音節)
happy / happier / happiest(原級が2音節)
big / bigger / biggest(原級が1音節)
useful / more useful / most useful(原級が2音節)
interested / more interested / most interested(原級が3音節以上)

good / better / best(不規則変化)
bad / worse / worst(不規則変化)
little / lest / least(不規則変化)
many/much / more / most(不規則変化)
far / farther/further / farthest/furthest(不規則変化)
old / older/elder / oldest/eldest(不規則変化)

farther/further, farthest/furthestは距離の場合、どちらでもよい。その他の場合にはfurther, furthestが使われます(「さらにそれ以上の」の意:further discussion = これ以上の議論)。

the far bank = the bank on the other side 向こう岸。
the near bank = the bank on this side of the riverこちら側の岸。
遠い島=a far islandではなくてa remote island。
近くの村=a near villageではなくてa neighboring village。

elder/eldestは主に家族内の年長関係を示すのに使われますが(my elder brother = 兄/ her eldest boy = 長男)、アメリカではolder/oldestが使われる傾向があります。He is older than I am. は正しいが、He is elder than I am. は不可。

形容詞で特に使い方・意味が難しいのは「比較の構文」ですが、構文そのものは副詞の比較と同じなので、後程両方併せて解説します。
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