「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2010年03月

英語の素朴な疑問に、私ならこう答える(11)

『Yes = 「はい」、No =いいえ」ですか』

よく検討してみると非常に興味深い質問です。答えは「いいえ、違います」です。

ここでは「yes」を中心に話を進めますが「no」も同じような説明が適用できます。

「yes」を著者の電子辞書に入っている「英々辞典」で調べてみると13の使い方が載っていますが、疑問文に対する返事に限ってみると、次のように説明してあります。
used to answer a question and say that something is correct or true
○ “Is this your car?” “Yes, it is.”
○ “Are you coming? Yes or no?”

「something is correct or true」ということは、論理上は「主語と述語との関係をそのまま是認する」ということ、簡単に言えば「肯定文」に使われるということです。反対は「否定文」。上記の例では「this」は「your car」であることが「correct or true」だということを示しているわけです。従って、「yes」の後は必ず「肯定文」が続きます。

一方日本語の「はい」を広辞苑で引いてみると、『あらたまって、または承諾の意を表して応答する語。唯「はい、そうです」』とあります。本来「はい」には英語のように「主語と述語との関係をそのまま是認する」という概念はないのです。そして、「あなたはその会合に出席しなくていいんでしょう」「いいえ、いかなくちゃいけないんです」のように、大雑把にいえば、相手に同意するか否かが「はい」と「いいえ」の使い分けの基準です。従って「はい、違います」のような返事も可能です。

このように『Yes = 「はい」、No =いいえ」』の訳語をつけたことが、ある意味で罪の始まりと言えるでしょう。“Is this your car?” “Yes, it is.” は「これはあなたの車ですか」「はい、そうです」と訳す必要はありません。「これはあなたの車ですか」「そうです」で十分です。異なる言語間では言葉は「1対1」では対応しないのが原則です。

英語の素朴な疑問に、私ならこう答える(10)

「アポストロフイ(')は何の記号か」

アポストロフイ(')には次の3つの使い方があります(E-Gate による)。

文字・数字の省略(can’t = cannot, it’s = it is, ’03 = 2003 年)
名詞などの所有格を示す(boy’s, boys’, one’s)
文字・数字の複数形を示す(the 1980’s = the 1980s = 1980年代、three P’s = 3つのP、four 10’s = 10の数字が4つ)

Oxford という日本の広辞苑にあたるような分厚い英々で「アポストロフイ」の起源を調べてみると、上記の,琉嫐であったようです。10 o’clock のアポストロフイ(')は [f] が省略されていて「10 of clock」即ち「時計の10⇒10時」の意味です。

上記のも,留篦垢任△襪板召阿貿柴世任ますが、△浪燭省略されているのでしょうか。筆者も「英語の素朴な疑問に答える36章」を読むまでは知りませんでした。同書によると、昔「・・・の」という場合には、名詞に「es」をつけていた時代があり、「e」が省略されたものであるとのこと。現在では、こんなことは知らないでも不便はありませんが、英語への興味はかきたててくれますね。

英語の素朴な疑問に、私ならこう答える(9)

「it」 = 「それ」か

「it」 = 「それ」ではありません。

英語の「it」は「話し手が it といった場合、聞き手もそれが何を指すか分かるときに使われる言葉」です。品詞的には「代名詞」で「名詞」の代わりに使われます。”It is five o’clock.” の「it」は「the time」の代わりに使われています。

一方日本語の「それ」は「相手の近くにあるものを指すときに使われる言葉」です。品詞的には「指示代名詞」で、実際に指差す必要があります(実際に指差すことをしない場合でも、心理的に指差しています)。日本語では「これ、それ、あれ」ですが、英語ではこれに対応する言葉は「this, that, that」です。

大雑把に言えば「it は日本語に訳すときには訳す必要はありません」。”What is this?(これは何ですか?)” “It’s a dictionary.(辞書です)”

英語の素朴な疑問に、私ならこう答える(8)

「Bob plays tennis. なぜ play ではなくて plays か」

「主語が3人称単数の場合、動詞の現在形には s がつく」と習いましたが、理由は習いませんでした。著者も、この質問には明快な答えを持っていません。以下は著者の想像を交えた回答です。

3人称単数とは「he」「she」「it」「Mr. Nishimura」のように、そのとき会話に参加していない第三者で且つ1人(1つ)を指します。

「be動詞」は現在形では「I am」「単数のyou are」「he/she/it is」そして主語が複数の場合には全て「are」です。「自分」と「会話に参加していない第三者の単数」は「特別扱い」ですね。そして「is」の発音は [iz] で、濁音の [z] は音的には聞いている人の耳に残る傾向のある音です。筆者が想像するに、「会話に参加していない第三者」特に人間について述べる場合には配慮というか、相手の注意を引こうとする潜在意識があるものと思われます。

前回、「be 動詞」及び「英国での have」以外の動詞では、疑問文にするのに「do」が使われることを解説しましたが、主語が「会話に参加していない第三者の単数」の場合には「do」に濁音をつけて [du:z] ⇒「does」として区別したのだと思います。あるいは [plays] のように3人称単数の場合に動詞の原形に [s](発音は [z])をつけたため、同じ音韻を踏んで疑問文では「do」が「does」になったのかもしれません。

これを延長して考えると、動詞の過去形は通常原形に「ed」がつきますが、これは「do」に [d] の濁音をつけたのではないかと思われます([du:d])。スペルでは「ed」と [e] がついていますが、音は原則 [d] です。

経緯は多分以上のようなことだと想像されますが、平叙文で主語が3人称単数以外の場合には動詞の現在形では動詞の前の「do」の音が、主語が3人称単数の場合にも動詞の前の「do」の音が隠れて [z] だけが残り(スペルは [s])、過去形の場合には [d] が残った(スペルは [ed])、しかし疑問文になるとこの部分が顔を出すと理解すれば、英文の構造がスッキリ頭に入ります。

英語の素朴な疑問に、私ならこう答える(7)

「Do you play tennis? なぜ do をつけると疑問文か」

相手の注意を引くために、英語の疑問文では主語と動詞の順番を入れ替えることについては(2)で解説しました。

「You play tennis.」の主語と動詞の順番を入れ替えて「Play you tennis?」のようにすると、動詞は数限りなくありますので、却って相手の注意が散漫になってしまいます。そこで何かいい方法がないかということで、ある時期遊びで流行っていた「動詞の前にdo をつける」しゃべり方を応用したものと推察されます。「You do play tennis.」⇒「Do you pay tennis?」。現在でも動作を強調する場合には「You do play tennis.」のスタイルが使われます。「do」は動作を総括する言葉ですから「do」で会話が始まれば、相手は注意を払うことになり、このスタイルが定着したものと思われます。「be 動詞」及び「英国では have」の場合には主語と動詞の順番を入れ替えるだけです。
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