「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

Thank You for Visiting Me! 「英語赤ひげ先生」による「知っている英語」を「使える英語」にするための「理論」と「教材」を一挙に無料公開しています。

2010年08月

実際の授業から(3)

「Here is your umbrella and your coat.」

この文は「Here is A and B.」の形になるので、「is」は「are」ではないか、という疑問が出てきます。

この疑問に対しては、口語では「There is some books on the table.」は普通の表現であることから説明を始めます(最近の辞書には書いてあることが多いです)。「人間は次の名詞が単数か複数かを見極めてからしゃべると思いますか」と生徒に尋ねると、そのようなことはないとの返事が返ってきます。

そこで「何かがある」と認識したら、取りあえず「There is」「Here is」という言葉が出てくると説明します。但し、書き言葉ではこれは許されないことも付け加えます。

私たちが学校で習う「英文法」は「書き言葉の英文法」であることが多いことに注意しておきましょう。

実際の授業から(2)

「Yes, it is.」

“Is this your handbag?” ⇒“Yes, it is.”という会話で “Yes, it is.” の意味は?と尋ねると「はい、そうです」と「正解」が返ってきます。そこで、“Yes, that is.”と答えたらどんな意味になるか再度尋ねます。同じ意味だという返事が返ってきます。

それでは “Yes, it is.” と“Yes, that is.” との違いは何かと突っ込むと返事はほとんど返ってきません。そこで「it = 代名詞」「that = 指示代名詞」だから「it 使う時には横を向いていてもよいが、that では実際に指差す必要がある」と説明します。ここで生徒に理解して欲しいことは「言葉が違えば、意味も違う」ということです。

実際の授業から(1)

「Excuse me!」

著者は23年に亘って日本の社会人を対象に「英語回路構築トレーニング」をやっています。今回のシリーズでは、その中で出くわした実例のいくつかをご紹介するものです。

「Excuse me!」は、著者のやっている「英語回路構築トレーニング」の初級クラスでの最初の言語材料です。生徒に、この意味を尋ねると「すいません」という「正解」が返ってきます。

そこで「Excuse me?」(上昇のイントネーション)はどうか、と尋ねると少し困惑の顔つきになる生徒がいます。更に「Excuse me.」とドスの効いた発話で、どういう意味になるか尋ねます。困惑の顔つきが広がります。

そこで、「Excuse me?」(上昇のイントネーション)は通常「すいません、もう1回言って下さい」、ドスの効いた「Excuse me.」は「もう1回言ってみろ(喧嘩のふっかけ)」になること(がある)を説明します。

これを通して、生徒に、最初に「会話とは音での絵のやり取りであること」を実感してもらっています。

間違え易い動詞(47)

「赤ちゃんを産む」「出産する」

和英辞書で「産む」を調べると、人間が出産するのに使える表現として次があります。
bear
deliver
have
give birth to

「bear」の使い方は「SVOO」構文で「女性がOとの間にOをもうける」という使い方をします。She has borne him three children.(彼女は彼との間に3人の子供を産んだ)。He was borne by Mary.(彼はメアリーの子として生まれた)。He was born on Christmas Day.(彼はクリスマスの日に生まれた)⇒「by」による行為者が省かれた場合には「born」が使われます。これが、私たちがよく使っている表現の舞台裏です。

「deliver」は “She was delivered of a healthy baby girl.”(彼女は元気な女の子を出産した)のように使われますが「固い」表現だとされています。

「give birth to a baby」も「固い」表現です。「出産する」という日本語に影響されないで、「出産する」をイメージ化すれば、「お母さんが赤ちゃんを haveする」が現代では一番自然な表現でしょう。She had a baby last month.(彼女は先月赤ちゃんを産みました)。

間違え易い動詞(46)

「運転免許を取った」

「取る⇒take」と一直線に考えると「I took a driver’s license.(米)」「I took a driving license.(英)」としてしまうかもしれません。

「take」は「自分のところに取り込む」が基本的なイメージです。単に「取る」ではなく「手に取る」イメージです。「I took a driver’s license.」は「運転免許証を手に取った」イメージになります。

「運転免許を取った」は「今までなかったものを手に入れた」イメージですので「I got a driver’s license.」です。
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