「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2010年09月

「単語の面白さ(4) suicide」

日本では毎年3万人以上の方々が自ら命を絶つ(「自殺」)という痛ましい状況が続いています。韓国と共に世界のトップクラスという不名誉な位置にあります。

この「自殺」に相当する英語は「suicide」です。「suicide」をジーニアス英和大辞典で調べると「sui-(自身)+cide(殺し)」という説明があり、同じルーツを持つ言葉として「concise, decide, homicide, precise」が挙げられています。「cide」も「cise」も同じイメージを持つ言葉であることが分かります。

そこで「concise」を調べてみると「con-(強意)+cise(切られた)⇒(不要部分が)すっかり切り離された」と説明してあります。日本語では「簡潔な」が相当します。「コンサイス」と言えば一時期日本の英和辞書の代名詞のような存在でした。「cide」も「cise」も「切る」イメージになります。そこから「-cide」は「を殺すこと」「を殺す人」「を殺す薬剤」の意の名詞を作るのに使われます。「homicide」は「homi-(人)+ cide(切る)」⇒「殺人」「殺人者」の意。「殺虫剤」は「insecticide」で分かりやすいですね。

「decide」は「de-(分離)+cide(切る)」で「決心する」の意。「precise」は「pre-(前もって)+cide(切る)」⇒「余裕を持ってあらかじめ切る」⇒「正確に切る」⇒「正確な」の意。

「単語の面白さ(3) universe」

「ミス・ユニバース」は「世界一の美女」ですが、「universe」には「宇宙、全世界、全人類、領域」のような意味があります。今回はこの単語について考えてみたいと思います。

最近子供たちとその家族の間で「ウノ(UNO)」というカード・ゲームが流行していますが「uno」はスペイン語で「1」の意です。英語の「uni-」は接頭語で「単一」「一つ」の意を表します。「uniform」の「form」は「形」の意ですから「1つの形」で「制服」、「unicorn」は想像上の動物である「一角獣」です。

「universe」の「verse」は本来「回る」という意味でしたが、詩・韻文も一定の長さで行を転換させることから現在では「韻文、詩の一行、聖書の節」の意で使われています。「universe」は「uni-(1つに)+verse(回る)」というイメージです。宇宙は確かに大きな1つの渦のように回っていますね。

「anniversary」は「anni-(毎年)+回ってくるもの」で「・・・周年記念日」の意。「annual」は「年1回の」の意。

「advertise」も関係ある言葉で「ad-(・・・に)+vertise(向ける)」⇒大衆に(注意・情報を)向けるようにする⇒「広告する」の意になります。

「reverse」は「後ろに回す」⇒「逆にする」の意。

「単語の面白さ(2) flamingo」

「flamingo」はポルトガル語、スペイン語をルーツに持ち「炎の色をした鳥」の意味です。

「flame」は「炎」の意で関係があります。「flaming」は「燃えている」の意の形容詞です。日本語の発音は一緒になる「frame」は「枠組み」の意。

「単語の面白さ(1) adopt」

「story」には「話」の他「(建物の)階」(例えば「2階建ての家」は “a two-story house”)の意味があります。これは、中世の建築で各階の別を示すため装飾として、窓にそれぞれ異なった歴史物語を描いたことにそのルーツがあります。

著者は社会人を対象に「英語回路構築トレーニング」を行っていますが、授業は原則英語で行います。但し、言語材料の意味を説明する場合には、よりハッキリした絵(イメージ)を持って貰うために、日本語を使うこともあります。ある時上記の例を使ったところ生徒さんが「ウーン」と唸って「story」という単語の面白さに興味を持って下さった印象を強く持っています。このようにして覚えた単語は先ず忘れることがありません。以来、単語の意味を説明する時には出来るだけ「語源」を説明するように心がけています。

先日本屋に立ち寄ったところ「ルーツで覚える英単語」(竹岡広信 毎日新聞社)という本に出会い、「語源」に学術的に拘ることなく、単語を「面白く」覚えさせるように工夫された本に出会いました。著者はこれに触発されて自分なりに「単語の面白さ」を書いてみようと思い立ちました。

執筆に当たっては「語源」については「ジーニアス英和大辞典」、英単語に該当する日本語は「E-Gate」を使用しました。

「adopt」

「adopt」は「を採用する」「を養子にする」という意味です。形が似た単語に「adapt」があります(意味は「を適合させる」「を改造する」)。両方とも重要語で受験には必須語です。両方の形を見ると「ad」は共通ですので他に「ad」から始まる単語がないかと探してみたら「adventure」(冒険)が思い浮かびました。「ベンチャー企業」というように「venture」そのものに「冒険」の意味があります(venture はadventureの頭音が消失したものです)。このように見てみると「ad」という接頭語に「opt」「apt」「venture」がついて夫々の意味を決めていることが容易に推察されます。

「opt」は「オプション(option):選択」から「選ぶ」という意味であることも容易に推察できます。「選ぶ」⇒「採用する」⇒「人を自分の子として採用する⇒養子にする」のだと理解すれば「adapt」の意味と混同することはないでしょう。

「apt」は “He is apt to leave his umbrella on the train.”(彼は電車に傘を忘れがちである)のように使われ、これも重要語です。「ジーニアス英和大辞典」によれば「adapt」は「ad-(・・・に)+apt(合わせる)」が語源であると説明してあります。「・・・に合わせる」⇒「適合させる」⇒「適合させるために手を加える⇒改造する」は容易に理解できますね。

「adopt」は「ad-(・・・を)+選ぶ」が語源。

「ad-」は「方向・変化・付加・完成・開始・近似・単なる強意」という説明がありますが、これでは私たちには役に立ちませんね。取りあえず「・・・に」「・・・を」適用して見る方が実用的です。

実際の授業から(29)

「間違ったところに来てしまった」

配管工が修理を頼まれて尋ねて来ましたが、間違った家に来てしまった場面で “I’ve come to the wrong place.” という台詞を言う場面がありました。何故「the」なんだろうか?という疑問が湧きます(屁理屈を言うと、間違った場所は他にも沢山あるハズだから “one of the wrong places” ではないか等)。辞書で「wrong」を調べてみると、「(選択・判断・方法など)間違った、誤った」という日本語が対応する使い方の例には次が出ています。
We took the wrong train.(行き先の間違った電車に乗った)
Sorry, you have the wrong number.(番号をお間違えですよ)

この3つの文に共通しているイメージは、しゃべっている人には「特定の場所・電車・番号」が浮かんでいるハズです。しかし、それだけでは「the」を選択できません。もう1つの要因は「相手も同じものを思い浮かべるハズだ」というものがなくてはなりません。

「wrong」という言葉の反対は「right」で、「wrong」でなければ「right」、「right」でなければ「wrong」というイメージが一体化している言葉です。しゃべっている人も実はこのイメージで使っているものと思われます。ですから「the」が選択されるものと思います。
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