「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2011年06月

今週の英字新聞の見出しから(166。「suddenly」「housing benefit」「slash」「critic」「warn」「exodus」「resemble」「zoning」)

主題:Suddenly, London’s no place to be poor
副題:As housing benefits are slashed, critics warn the exodus of families will begin to resemble ‘social zoning’
(The Washington Post: Monday, June 27, 2011)


主題:
「suddenly」:突然、急に、不意に。「徐々に」は「gradually」。
「急に、ロンドンは貧しい者には相応しくないところ」

副題:
「as」:同時性を表します。訳語は文脈によります。
「housing benefit」:「住宅の助け」⇒「住宅手当」。
「slash」:を切り取る。「be slashed」で「大幅に削減される」。
「critic」:批評家、評論家
「warn」:警告する
「exodus」:出ていくこと、大移動
「resemble」:に似ている
「zoning」:目的別地域区分、市街地区別政策
「住宅手当が大幅に削減されるにつれて、評論家たちは、家族の大移動は『社会的な市街地区別政策』に似て来るだろうと警告している」

イギリスでは、現在は例えばロンドンで月3500ドルのアパートを借りる場合、その85%は政府が補助してくれていますが、ギリシャの財政危機をきっかけにこのような補助が大幅にカットされ、貧乏人はロンドンの街中に住めなくなってきているというもの。日本もこのままでは、何れ、具体的な現象は異なるものの、弱者へのしわ寄せが(突然)来るものと思われます。

今週の英字新聞の見出しから(165。「poise」「subsidiary」「compensation」「property」「complex」)

TEPCO poised to sell subsidiaries for cash
(THE DAILY YOMIURI: Monday, June 27, 2011)


「poise」:「・・・のつり合いをとる」
「subsidiary」:子会社
「東電は現金のために子会社を売却へ」

関連用語:
「raise money」:金を集める
「compensation」:補償
「property」:財産
「own」:所有する
「administer」:運営する
「complex」:複合施設

東電は全国に460の事務所と分譲マンションビルを所有し運営しているがこれを売却し1800億円を現金化、その他のビルも売却し(多くの物件が100億円以上)、それを補償の財源の一部にあてようというもの。何のためにこのような不動産に多額の投資をしていったのか疑問が湧いてきます。

今週の英字新聞の見出しから(164。「funding」「advisory panel」「clobber」「preferential treatment」「wane」「trip up」)

主題:Funding key to achieving quake recovery
副題:Advisory panel’s report doesn’t mention where money for its proposals will come from
(THE DAILY YOMIURI: Monday, June 27, 2011)


主題:
「funding」:「基金、資金」
「資金が地震復興を実現するための鍵」

副題:
「advisory panel」:諮問委員会。政府の復興構想会議のこと。
「政府の復興構想会議の報告書は、その提言(実現)のための資金がどこから来るのかには言及していない」

関連用語:
「clobber」:(人)をぶんなぐる(strike)、・・・に痛手を与える
「tax increase」:増税
「special zone」:特区
「with relaxed regulations」:規制が緩和された
「preferential treatment」:優遇措置
「political influence is waning」:政治的な影響力が弱くなりつつある
「trip up recovery」:復興を遅らせる

今週の英字新聞の見出しから(163。「name」「heritage」「site」「artifact」「structure」)

Hiraizumi named Heritage site
(THE DAILY YOMIURI: Monday, June 27, 2011)


「name」:動詞では「に名前をつける、指名する、選ぶ」の意
「heritage」:相続財産、文化遺産。Heritage と大文字で始まっているのは「世界文化遺産」のことを指すため。
「site」:場所
「平泉が世界文化遺産に選ばれた」

関連用語:
「Buddhist temple」:(仏)寺
「related historical artifacts」:関連する歴史遺産
「structure」:建物
「Jodo」:浄土(the pure land of Buddha)

世界文化遺産のサイトは、祈りを通して(through prayer)浄土に辿りつけることを具現化したものと言われています。

論理のない新聞記事

前回、前々回は英語と日本語の違いについて書いてきました。その延長線上で日経の記事を検討してみましょう。6月19日の朝刊の原発再開に関するものです。

『海江田万里経済産業相は18日、全国の原子力発電所の短期の安全対策が完了したと発表した。今夏の電力不足を回避するため、停止したままの原発の再稼働への理解を地元自治体に求める足がかりとする狙いだ。自治体からは安全性についてより丁寧な説明を求める声が強く、海江田経産相は自ら各地を訪問する考えだ。避難道の整備など地域ごとの要望にも応じる構えで、再稼働への交渉が本格化する』

「避難道の整備など地域ごとの要望にも応じる構え」の主語は「海江田経産相」と想像することは可能ですので、この記事は一応「言語明瞭」です。しかし「意味不明(論理不十分)」だと思います。

「自治体からは安全性についてより丁寧な説明を求める声が強く、海江田経産相は自ら各地を訪問する考えだ」の部分は「自治体からは安全性についてより丁寧な説明を求める声が強いので、海江田経産相は自ら各地を訪問する考えだ」と理解するのが普通。そうすると「海江田経産相は、今までの説明よりも、より丁寧な説明をするために自ら各地を訪問する」というのが論理的な帰結。海江田経産相は原発の安全性についての専門家ではなく、どうしてより丁寧な説明ができるのか?という疑問が湧く。唯一可能な解釈は「より丁寧な説明」が「避難道の整備など地域ごとの要望にも応じる」ことを意味するということ。それならば「安全性についてより丁寧な説明」という表現と矛盾してしまう。

もう一か所取り上げる。
『九州電力玄海原発のある佐賀県の古川康知事は同日、経産相の発表について「再稼働への国としての意思を明確にしたものと受け止めている」とコメント。「開会中の県議会での議論なども踏まえて判断していきたい」と明言を避けた』

『再稼働への国としての意思を明確にしたものと受け止めている」とコメント。』と『「開会中の県議会での議論なども踏まえて判断していきたい」と明言を避けた』という2つのステートメントの繋がりをどう解釈させるかは、読者に丸投げした書き方である。言語的には無責任な書き方である。せめて「しかし」くらいの接続語を入れて欲しい。

全国紙の記事ですら、このような現象が起きているのですから、よほど意識しないと日本人が英語で情報を伝達・共有するのは難しいと痛烈に感じた次題。
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