英語でコミュニケーションするということは、
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合う」ことを意味します。
引き続き「頭の中の絵(イメージ)」「英語の単語」「英語の語順」を中心として解説します。今回の題材は、トルコの大地震を受けて日本のNPOが医療スタッフを派遣することについてです。
見出し:Japan seeks to repay Turkey
Okayama-based NGO sending medical staff to quake-struck area
第1段落:Remembering the support provided by the Turkish government and people after the Great East Japan Earthquake, many people in the disaster-struck Tohoku region are deeply concerned about the magnitude-7.2 earthquake in eastern Turkey, and a Japan-based nongovernmental organization has decided to dispatch medical personnel to the country.
(The Daily Yomiuri: Friday, October 25, 2011)
見出し:
[英語の単語]
seek:を捜し求める、・・・しようと努める
repay:を払い戻す、に報いる、に恩返しをする、に報復する
quake-struck:地震に襲われた
「日本はトルコに恩返しをしようと努めた」(見出しの現在形は過去を表します)
「岡山をベースにしたNPOが医療スタッフを地震に襲われた地域に送ろうとしている」
第1段落:
[英語の単語]
remember:を覚えている、を思い出す
provide:を提供する
disaster-struck:震災に襲われた
dispatch:を派遣する
personnel:職員、人事課(部)。見出しにstaffを使ったので繰り返しを避けるために別の言葉が使われています。
[英語の語順]
Remembering the support provided by the Turkish government and people after the Great East Japan Earthquake,:いきなり「Remembering」で始まっていますので、この「Remembering」が現在分詞(その場合は挿入句)なのか、動名詞なのか(その場合は名詞句として主語になる)は読んでいかないと分かりません。読んでいくと動詞がないまま、カンマが出てきますので現在分詞だということが分かります。現在分詞は動詞が使われていますので、動詞の性格を持っていて、目的語を取ることが出来ます。
Remembering the support:「応援を覚えていて」
provided by the Turkish government and people:「トルコの政府とトルコの人々によって提供された」(直前のsupportを修飾。英語では、原則として、後の言葉は前の言葉を修飾すると思って下さい。この原則は英文のどこにでも適用されますので、この感覚に慣れることが非常に大切です)
after the Great East Japan Earthquake,:「東日本大震災の後で」(provided by the Turkish government and peopleを修飾)
many people in the disaster-struck Tohoku region are deeply concerned about the magnitude-7.2 earthquake in eastern Turkey, and a Japan-based nongovernmental organization has decided to dispatch medical personnel to the country.:ここからが本来の文です。英語の文では基本的には最初の言葉から動詞までが主語です(ここではmany people in the disaster-struck Tohoku region)。そして日本語の「が」「は」が対応します。これは、毎度申し上げているように、英語には日本語の「が」「は」「を」「に」等の助詞に当たる言葉がないので、「語順」にその働きをさせるからです。「震災に見舞われた東北地方の多くの人々が・は」。
次の「are (deeply) concerned」が動詞。「非常に心配している」。
次に「about」と「前置詞」が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが接続詞で始まることもあります。「前置詞」で「情報の追加」が始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」までが一塊の情報となります。
about the magnitude-7.2 earthquake:「マグニチュード7.2の地震について」
in eastern Turkey:「トルコ東部での」(直前のmagnitude-7.2 earthquakeを修飾。英語では、原則として、後の言葉は前の言葉を修飾すると思って下さい。この原則は英文のどこにでも適用されます。これは、日本語では「トルコ東部でのマグニチュード7.2の地震」のように「地震」の前に、いくつもの修飾語を持って来られますが、英語では原則として「限定詞1語(ここではthe)+形容詞1語(ここではmagnitude-7.2)」しか持ってくることができないからです。)
, and a Japan-based nongovernmental organization has decided to dispatch medical personnel to the country:ここから又新しい文です。
and a Japan-based nongovernmental organization:「そして、日本をベースにしたNPOが」
has decided:「決定した」
to dispatch medical personnel:「医療スタッフを派遣することを」
to the country:「その国に=トルコに」
以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいのです。日本語と英語では語順が逆ですので、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)口をつぐんでしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、自分が使える語彙を直接使うと旨く行きます。もし、日本語が浮かんできたら、焦らずに、その日本語を英語に直すのではなく、一旦日本語から「絵イメージ)」にしてから、その「絵イメージ)」を英語で表現するように努めてください。
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合う」ことを意味します。
引き続き「頭の中の絵(イメージ)」「英語の単語」「英語の語順」を中心として解説します。今回の題材は、トルコの大地震を受けて日本のNPOが医療スタッフを派遣することについてです。
見出し:Japan seeks to repay Turkey
Okayama-based NGO sending medical staff to quake-struck area
第1段落:Remembering the support provided by the Turkish government and people after the Great East Japan Earthquake, many people in the disaster-struck Tohoku region are deeply concerned about the magnitude-7.2 earthquake in eastern Turkey, and a Japan-based nongovernmental organization has decided to dispatch medical personnel to the country.
(The Daily Yomiuri: Friday, October 25, 2011)
見出し:
[英語の単語]
seek:を捜し求める、・・・しようと努める
repay:を払い戻す、に報いる、に恩返しをする、に報復する
quake-struck:地震に襲われた
「日本はトルコに恩返しをしようと努めた」(見出しの現在形は過去を表します)
「岡山をベースにしたNPOが医療スタッフを地震に襲われた地域に送ろうとしている」
第1段落:
[英語の単語]
remember:を覚えている、を思い出す
provide:を提供する
disaster-struck:震災に襲われた
dispatch:を派遣する
personnel:職員、人事課(部)。見出しにstaffを使ったので繰り返しを避けるために別の言葉が使われています。
[英語の語順]
Remembering the support provided by the Turkish government and people after the Great East Japan Earthquake,:いきなり「Remembering」で始まっていますので、この「Remembering」が現在分詞(その場合は挿入句)なのか、動名詞なのか(その場合は名詞句として主語になる)は読んでいかないと分かりません。読んでいくと動詞がないまま、カンマが出てきますので現在分詞だということが分かります。現在分詞は動詞が使われていますので、動詞の性格を持っていて、目的語を取ることが出来ます。
Remembering the support:「応援を覚えていて」
provided by the Turkish government and people:「トルコの政府とトルコの人々によって提供された」(直前のsupportを修飾。英語では、原則として、後の言葉は前の言葉を修飾すると思って下さい。この原則は英文のどこにでも適用されますので、この感覚に慣れることが非常に大切です)
after the Great East Japan Earthquake,:「東日本大震災の後で」(provided by the Turkish government and peopleを修飾)
many people in the disaster-struck Tohoku region are deeply concerned about the magnitude-7.2 earthquake in eastern Turkey, and a Japan-based nongovernmental organization has decided to dispatch medical personnel to the country.:ここからが本来の文です。英語の文では基本的には最初の言葉から動詞までが主語です(ここではmany people in the disaster-struck Tohoku region)。そして日本語の「が」「は」が対応します。これは、毎度申し上げているように、英語には日本語の「が」「は」「を」「に」等の助詞に当たる言葉がないので、「語順」にその働きをさせるからです。「震災に見舞われた東北地方の多くの人々が・は」。
次の「are (deeply) concerned」が動詞。「非常に心配している」。
次に「about」と「前置詞」が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが接続詞で始まることもあります。「前置詞」で「情報の追加」が始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」までが一塊の情報となります。
about the magnitude-7.2 earthquake:「マグニチュード7.2の地震について」
in eastern Turkey:「トルコ東部での」(直前のmagnitude-7.2 earthquakeを修飾。英語では、原則として、後の言葉は前の言葉を修飾すると思って下さい。この原則は英文のどこにでも適用されます。これは、日本語では「トルコ東部でのマグニチュード7.2の地震」のように「地震」の前に、いくつもの修飾語を持って来られますが、英語では原則として「限定詞1語(ここではthe)+形容詞1語(ここではmagnitude-7.2)」しか持ってくることができないからです。)
, and a Japan-based nongovernmental organization has decided to dispatch medical personnel to the country:ここから又新しい文です。
and a Japan-based nongovernmental organization:「そして、日本をベースにしたNPOが」
has decided:「決定した」
to dispatch medical personnel:「医療スタッフを派遣することを」
to the country:「その国に=トルコに」
以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいのです。日本語と英語では語順が逆ですので、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)口をつぐんでしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、自分が使える語彙を直接使うと旨く行きます。もし、日本語が浮かんできたら、焦らずに、その日本語を英語に直すのではなく、一旦日本語から「絵イメージ)」にしてから、その「絵イメージ)」を英語で表現するように努めてください。