「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2011年12月

日本はどこで間違えたか(1)

「文芸春秋」の新年特別号で表記の大アンケートが組まれている。日本の低迷をまねいた分岐点はいつかを識者30人が抉るというものです。夫々の方々が自分の関心のある分野で意見を述べておられるようですので、指摘されたことが多岐に亘っており、戦後を生きてきた著者も頷けるものもあります。著者の感想も交えつつご年末・年始に亘って紹介します。1回目は全てがご破算になった日本の敗戦に関するものを集めてみました。田中康夫新党日本代表も作家ですから、このテーマを扱ったのが全員作家というのも面白いです。

(1) 無条件降伏という過誤―1945年8月(石原慎太郎:作家、東京都知事)
(2) 「最悪の金曜日」―1940年9月13日(半藤一利:作家)
(3) 粉飾データによる決定―1941年(猪瀬直樹:作家、東京都副知事)
(4) 北方領土痛恨の失敗―1951年(佐藤優:作家)
(5) なぜハルノートに激高したのか―1941年(保坂正康:ノンフィクション作家)
(6) 「詔勅必謹(しょうしょうひっきん)」の深意を忘れた日本人―1945年(田中康夫:新党日本代表)

(1) は、無条件降伏の所産は、占領支配者が短期間で作成した奇体な憲法の受け入れと、日本の近代史を全て否定し自己嫌悪を造成する教育の徹底だったと主張している(ドイツは/祁法はドイツ人自身が作る教育の指針はあくまでドイツ人自身が決めるという条件をつけたとのこと)。そして、支配者への安易な依存を未だに続けるならば、収奪されつくした末に我々はまた他の新しい支配者に従属しその支配を受けることにもなりかねない、と警告している。筆者は、新憲法がいかに素晴らしいものであるかという授業だったように記憶し、その後も基本的にはそのベース(現憲法の肯定)で生きてきたように思うので、石原説に従えば「洗脳」されていたことになる。
(2) は、1940年9月13日に海軍のトップ会議で大した議論もなく及川海相の「もうやることにしてはどうかね」の一言で、みんながうなずいておしまいになり、日独伊三国同盟参加が決まったと書いている。事実は、戦備を整えるための軍需資材や予算などで海軍を優先させることを、陸軍があっさりのんだゆえに、海軍は三国同盟に賛成した。つまり物資獲得のために海軍は精神を売ったのである。山本五十六聯合艦隊司令長官は1か月後に天を仰いで吐き棄てた。「実に言語道断だ。(中略)東京あたりは三度ぐらいまる焼けにされて、非常にみじめな目に会うだろう(後略)」と予言した。著者は「陸軍=泥臭くて悪い人、海軍=スマートで良い人」のイメージをもっていたので、この指摘にはショックを受けた(著者の高校生の頃の夢は外国航路の船長になることだったのだ)。
(3) は、日米開戦再検討のための大本営・政府連絡会議(「ハル・ノート」より1か月前)で、南方油田を占領することで戦争の継続は可能だとするデータが出されたが、その期待産油量に粉飾があったと述べている。自分の国が滅びるかもしれない事態なら正確なデータに依るべきだったであろう。これを現在に当てはめてみると、国家でなく陸軍の都合、海軍の都合と同じく、各省の都合、各党の都合、各派閥の都合、会社の都合、・自分の都合が優先されているのと同じ構図だ。
(4) は、サンフランシスコ平和条約締結時(1951年)に「歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島は放棄していない」と明確に宣言しておくべきだった、という主張。
(5) 険悪な雰囲気になりつつあった日米関係の局面打開を図る外交交渉は昭和16年4月に始まったが、その前に民間ルートによる根回しが行われていた。この民間ルートで交渉の前提になる日米諒解案が作成されたが、実はこの案はアメリカ側が諒解していたものではなく、交渉にあたったアメリカ側の二人の神父のトリックだったというもの。願望が事実にすり変わったもので、基点が曖昧な日米交渉はやがてハルノートで瓦解する。安易に願望を事実と思い込む日本人の気質をよく表した例だ。
(6) 「詔勅必謹(聖徳太子の十七条憲法の第三条)」は「詔を承けては必ず謹め(書下し文)」「天皇の詔勅が下ったなら、必ず謹んで承らねばならぬ(現代語訳)」のこと。田中氏は、本来「承る=拝聴する」の意味合いであったものを、日本人はいつの間にか忘れ去り「天皇の命を受けたら必ずそれに従え」と拡大解釈されたため本日の悲劇があると主張している。10月25日の衆議院の郵政改革特別委員会での氏の発言と内容は同一。天皇の詔勅は「終戦の詔勅」を以って途絶え、それ以降はマッカーサー、続いてアメリカの言うことが「天皇の詔勅」に取って代わった、そして日本は「歪な独立国」の道を歩み始めたというのが氏の主張。

広辞苑によると「承る」は (1) 謹んで受ける (2) 謹んで承諾する (3) 謹んで聞く。(4) 様子を聞く、伝聞する、を意味する。

「風が吹けば桶屋が儲かる」という理屈と同じように説得力は乏しい、というのが著者の感想。

「風が吹けば桶屋が儲かる」という理屈:これで笑って良いお年を。
(1)風で土埃が立つ
(2)土埃が目に入って、盲人が増える
(3)盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
(4)三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
(5)ネコが減ればネズミが増える
(6)ネズミは桶をかじる
(7)桶の需要が増え、桶屋が儲かる

年末・年始お勧めの1冊

お役所も、多くの企業も昨日から休業に入った。帰省する人、家でのんびりする人年末・年始の過ごし方は色々であろう。本でも読んでみるかという方には次をお勧め。既に20冊ほどお配りした。

「放蕩息子の帰郷」(ヘンリ・ナウエン著 片岡信光訳:あめんどう)。原作名は「The Return of The Prodigal Son」。日本語版も英語版もネットで購入可能。

ヘンリ・ナウエンは著名なキリスト教霊性についての著作家。カトリックの司祭。オランダ生まれ。ハーバード神学大学でも教えた経験を持ち、終の棲家にカナダで障碍を持つ人々との共同生活を選び1996年歿。

この本は、レンブラントの絵である「放蕩息子の帰還」に触発されて、聖書の「ルカによる福音書 15:11-32」(『「放蕩息子」のたとえ』)に新しい解釈を与えている。一言で言えば「父の家に立ち返る物語」(A Story of Homecoming)である。

レンブラントの「放蕩息子の帰還」は勿論聖書が下敷きになっているが、彼自身が所謂「放蕩息子」でもあった。その彼が、晩年ほとんど目が見えなくなって自分がたどり着いた心境を描いた傑作といわれている。

ここに描かれた「兄」と「弟」は多かれ少なかれ誰もが自分の中に持っているものであろう。そして「父」は本当の父・母であり、また神であり、人間誰しもが安心して帰れる場所(home)でもある。この本に描かれた「父」のイメージは「いかなる見返りも求めない」「思いやりのある(compassionate, merciful)」である。我々が「いかなる見返りも求めない」「思いやりのある」人間になろうとしたら「深い悲しみ(grief)」「許し(forgiveness)」「寛大さ(generosity)」が鍵であると著者は言っています。生身の人間にはとてもできそうにはありませんが、努力はできるのではないかと1人の父親として感じた次第。

聖書の『子よ、お前はいつもわたしと一緒にいる。わたしのものは全部お前のものだ。』という部分については、著者もこの本を読むまでは本当の意味がよく分からなかった。この本を読んで中学・高校時代に毎日のように歌わされた法然上人の「月影の至らぬ里はなけれども、眺むる人の心にぞ住む(澄む)」が突然思い出された。

参考:「放蕩息子」のたとえ (新共同訳:ルカによる福音書 15:11-32)
(11)また、イエスは言われた。「ある人に息子が二人いた。(12)弟の方が父親に、『お父さん、わたしが頂くことになっている財産の分け前をください』と言った。それで、父親は財産を二人に分けてやった。(13)何日もたたないうちに、下の息子は全部を金に換えて、遠い国に旅立ち、そこで放蕩の限りを尽くして、財産を無駄使いしてしまった。(14)何もかも使い果たしたとき、その地方にひどい飢饉が起こって、彼は食べるにも困り始めた。(15)それで、その地方に住むある人のところに身を寄せたところ、その人は彼を畑にやって豚の世話をさせた。(16)彼は豚の食べるいなご豆を食べてでも腹を満たしたかったが、食べ物をくれる人はだれもいなかった。(17)そこで、彼は我に返って言った。『父のところでは、あんなに大勢の雇い人に、有り余るほどパンがあるのに、わたしはここで飢え死にしそうだ。(18)ここをたち、父のところに行って言おう。「お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。(19)もう息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください」と。』(20)そして、彼はそこをたち、父親のもとに行った。ところが、まだ遠く離れていたのに、父親は息子を見つけて、憐れに思い、走り寄って首を抱き、接吻した。(21)息子は言った。『お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。』(22)しかし、父親は僕たちに言った。『急いでいちばん良い服を持って来て、この子に着せ、手に指輪をはめてやり、足に履物を履かせなさい。(23)それから、肥えた子牛を連れて来て屠りなさい。食べて祝おう。(24)この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ。』そして、祝宴を始めた。
(25)ところで、兄の方は畑にいたが、家の近くに来ると、音楽や踊りのざわめきが聞こえてきた。(26)そこで、僕の一人を呼んで、これはいったい何事かと尋ねた。(27)僕は言った。『弟さんが帰って来られました。無事な姿で迎えたというので、お父上が肥えた子牛を屠られたのです。』(28)兄は怒って家に入ろうとはせず、父親が出て来てなだめた。(29)しかし、兄は父親に言った。『このとおり、わたしは何年もお父さんに仕えています。言いつけに背いたことは一度もありません。それなのに、わたしが友達と宴会をするために、子山羊一匹すらくれなかったではありませんか。(30)ところが、あなたのあの息子が、娼婦どもと一緒にあなたの身上を食いつぶして帰って来ると、肥えた子牛を屠っておやりになる。』(31)すると、父親は言った。『子よ、お前はいつもわたしと一緒にいる。わたしのものは全部お前のものだ。(32)だが、お前のあの弟は死んでいたのに生き返った。いなくなっていたのに見つかったのだ。祝宴を開いて楽しみ喜ぶのは当たり前ではないか。』」

英字新聞の「見出し+第1段落」(138。「slam」「response」「disaster」「nuke」「contain」「early on」「seal」「fate」)

英語でコミュニケーションするということは、
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合う」ことを意味します。

引き続き「頭の中の絵(イメージ)」「英語の単語」「英語の語順」を中心に解説していきます。題材は、政府の事故調査・検証委員会による中間報告についてです。

見出し:State, Tepco slammed for crisis response
Lack of disaster preparation, poor communication hit by nuke panel
第1段落:The government failed to contain the Fukushima crisis early on because of poor communication and information gathering, while Tokyo Electric's failure to prepare for the worst sealed the fate of the tsunami-hit nuclear power plant.
(The Japan Times 電子版: Tuesday, December 27, 2011)


見出し:
[英語の単語]
slam:(戸・窓など)をバタンと閉める、を酷評する(新聞用語)。「スラム街」は「slum」。
response:返事、反応
disaster:災害
nuke:核兵器、原子力発電所。「nuke panel」は「政府の事故調査・検証委員会」のこと。

「国と東電が酷評された、危機の反応に向かって」
「災害準備の欠如、まずいコミュニケーションが政府の事故調査・検証委員会によって攻撃された」

第1段落:
[英語の単語]
contain:を含む、の収容能力がある、(自分・感情など)を抑える、(敵・災害・病気など)を抑制する
early on:早い時期に
seal:に封をする、に判を押す、を閉ざす、(運命など)を決定する
fate:運命

[英語の語順]
英語では、通例最初の語句が主語で、次が動詞です。ここでは「The government」が主語で「failed」が動詞です。「政府は失敗した」

次に「to」という前置詞が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが接続詞で始まることもあります。「前置詞」で「情報の追加」が始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」等までが一塊の情報となります。そして「前置詞はofを除いて前置詞の後の語句を支配している(前置詞の後の語句にしか関係がない)」ことも再認識しておきましょう。

to contain the Fukushima crisis:「福島の危機を抑制することを」。学校では「不定詞の名詞的用法」と習いましたが、コミュニケーション的には、「to」は「指さす」イメージですので、「政府は失敗した」⇒「何を?」に答えるものです。「不定詞の名詞・形容詞・副詞的用法」というのは文脈から自ずと決まってくるものと理解してください。

early on:「早い時期に」

because of poor communication and information gathering :「まずいコミュニケーションと情報収集の故に」

, while Tokyo Electric's failure to prepare for the worst sealed the fate of the tsunami-hit nuclear power plant.:新しい文です。

while Tokyo Electric's failure to prepare for the worst:「一方、東電の最悪への備え損ないが」

sealed the fate of the tsunami-hit nuclear power plant:「津波に襲われた発電所の運命を決定した」

以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいと考えて下さい(というより、それでイメージがきちんと浮かんで来るように練習する必要があります)。日本語と英語では、上記でもお分かりの通り、語順が逆ですので、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)黙ってしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、直接、自分が使える語彙を使うと旨く行きます。

英字新聞の「見出し+第1段落」(137。「ascend」「anoint」「prominent」「face-to-face」「estranged」「assume」)

英語でコミュニケーションするということは、
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合う」ことを意味します。

引き続き「頭の中の絵(イメージ)」「英語の単語」「英語の語順」を中心に解説していきます。題材は、金正恩が韓国からの弔問団に応対したことについてです。

見出し:New North Korean Leader Ascends to Head of Party
第1段落:Kim Jong-un, the newly anointed leader of North Korea, met on Monday with a private delegation of prominent South Koreans, his first face-to-face encounter with any visitors from the estranged South since assuming the top spot a week ago when his father’s death was announced.
(The New York Times 電子版: Monday, December 26, 2011)


見出し:
[英語の単語]
ascend:上昇する、上がる、登る、(地位・名声などが)高くなる、(物価が)上がる。反対は「descend」。

「新しい北朝鮮の指導者が党の長に昇格した」

第1段落:
[英語の単語]
anoint:に油を塗る、・・・に聖油を注いで清める⇒要職に任命する
prominent:卓越した、著名な、目立った
face-to-face:面と向かっての
estranged:別居した、疎遠になった
assume:を当然と思う、を引き受ける

[英語の語順]
英語では、通例最初の語句が主語で、次が動詞です。ここでは「Kim Jong-un」が主語で「met」が動詞です。カンマとカンマの間の「the newly anointed leader of North Korea」は「Kim Jong-un」の説明です。「金正恩が、彼は新たに北朝鮮の指導者に任命されたのだが、会った」

次に「on」という前置詞が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが接続詞で始まることもあります。「前置詞」で「情報の追加」が始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」等までが一塊の情報となります。そして「前置詞はofを除いて前置詞の後の語句を支配している(前置詞の後の語句にしか関係がない)」ことも再認識しておきましょう。

on Monday:「月曜日に」

with a private delegation of prominent South Koreans:「著名な南朝鮮人たちの私的な代表団と」。「with」は「(対応・連結などの相手)と」という場合にも使えます。

, his first face-to-face encounter with any visitors from the estranged South since assuming the top spot a week ago when his father’s death was announced. :カンマがあり、前に述べたことを説明しています。

his first face-to-face encounter:「彼の面と向かっての出会い」

with any visitors:「如何なる訪問者との」(直前のhis first face-to-face encounterを修飾)。

from the estranged South.:「疎遠になった南から(の)」(直前のvisitorsを修飾)。

since assuming the top spot:「最高位を継承して以来(の)」(any visitorsを修飾)

a week ago:「1週間前に」

when his father’s death was announced:「彼の父の死が発表された時に」

以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいと考えて下さい(というより、それでイメージがきちんと浮かんで来るように練習する必要があります)。日本語と英語では、上記でもお分かりの通り、語順が逆ですので、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)黙ってしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、直接、自分が使える語彙を使うと旨く行きます。

英字新聞の「見出し+第1段落」(136。「curtail」「partnership」「salvage」「counterterrorism」「alliance」「acknowledge」「complicate」「launch」「extremist」)

英語でコミュニケーションするということは、
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合う」ことを意味します。

引き続き「頭の中の絵(イメージ)」「英語の単語」「英語の語順」を中心に解説していきます。題材は、米とパキスタンとの関係の変化についてです。

見出し:U.S. Prepares for a Curtailed Relationship With Pakistan
第1段落:With the United States facing the reality that its broad security partnership with Pakistan is over, American officials are seeking to salvage a more limited counterterrorism alliance that they acknowledge will complicate their ability to launch attacks against extremists and move supplies into Afghanistan.
(The New York Times 電子版: Sunday, December 25, 2011)


見出し:
[英語の単語]
curtail:を切り詰める、削減する(reduce)、(話など)を短縮する。「カルテル」は「cartel」。

「アメリカはパキスタンとの削減された関係に向かって準備」

第1段落:
[英語の単語]
partnership:共同、協力、提携
salvage:を回収する、を救助する、を救い出す
counterterrorism:反テロリズム
alliance:同盟(国)
acknowledge:認める
complicate:を複雑にする
launch:を開始する
extremist:過激主義者

[英語の語順]
「With」と前置詞で始まっているので、カンマまでが背景説明になります。

With the United States facing the reality that …:「アメリカが・・・という現実に直面していることで」(the United Statesがfacingの意味上の主語です)

its broad security partnership with Pakistan is over:「アメリカのパキスタンとの広範囲な安全保障体制は終わった」

American officials are seeking to salvage a more limited counterterrorism alliance that they acknowledge will complicate their ability to launch attacks against extremists and move supplies into Afghanistan.:

通例最初の言葉から動詞までが主語で、日本語の「が」「は」が対応します。英語には日本語の助詞(「は」「が」「を」「に」等)にあたるものがないので、語順にこの役割をさせます。次が動詞です。「アメリカの高官たちは探し求めている」

次に「to」という前置詞が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが接続詞で始まることもあります。「前置詞」で「情報の追加」が始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」等までが一塊の情報となります。そして「前置詞はofを除いて前置詞の後の語句を支配している(前置詞の後の語句にしか関係がない)」ことも再認識しておきましょう。

to salvage a more limited counterterrorism alliance:所謂「不定詞の名詞的用法」と言われているものですが、通常のコミュニケーションでは「toは指さすイメージ」と理解する方が実用的です。ここでは「アメリカの高官たちは探し求めている」とありますので、読者は「何を?」と反応するハズです。それを「to」で指さしているイメージです。「今まで以上に限られた反テロリズムの同盟国(パキスタンのこと)を救うこと」(直前のare seekingの目的語)。

that they acknowledge:thatは関係代名詞で動詞は「will complicate」。「they acknowledge」は挿入句。「彼らが認めているのだが」

will complicate their ability:「彼らの能力を複雑にするであろう」(a more limited counterterrorism allianceを修飾)

to launch attacks:「攻撃を開始する」(their abilityを修飾。「不定詞の形容詞的用法」と言われるもの)

against extremists:「過激主義者にたいしての」(直前のattacksを修飾)

and move supplies into Afghanistan..:「そして、必要品をアフガニスタンの中へ移動する」(their abilityを修飾。to launch attacks and move supplies の構造になっています)。

以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいと考えて下さい(というより、それでイメージがきちんと浮かんで来るように練習する必要があります)。日本語と英語では、上記でもお分かりの通り、語順が逆ですので、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)黙ってしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、直接、自分が使える語彙を使うと旨く行きます。

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