「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2012年03月

動詞の基本的な意味(1)「seem」

英語の表現の基本形(語順)は「SVO」と「SVC」です。しゃべる時に「V」が使いこなせれば通じる確率は極めて高くなります。しかも日常の会話では基本的な動詞が使いこなせれば、ある意味で大丈夫だとも言えます。この基本的な動詞に前置詞・副詞を組み合わせれば、表現はほとんど無限に広がっていきます。そこで,昔このブログに載せたものを短くアレンジし直してご紹介します。

「seem の基本的な意味」
「be」が「断定」するのに対して「・・・のように思われる」の意で、断定を避け、話し手の主観的な印象・判断・推定を表わします。「It is strange.」は「それはおかしい」と「断定」するのに比べ、「It seems strange.」は「それはおかしいと思われる」ニュアンスになります。「seem」は形が「see」に似ているので、日本語の対応を「・・・に見える」と理解している方が多いですが「・・・のように思われる」の方が英語のニュアンスに近いです。

「look」 は「視覚による話者の判断」を示しますので「・・・のように見える」イメージです(The bag looks like mine, but it isn’t. そのバッグは私のものの様に見えますが、私のではありません)。「appear」 も同じような意味を表しますが、「見た目=客観的事実」が強調されるので、同じ「見える、思われる」でも「確かに」のイメージがあります(She appears calm. 彼女は落ち着いて見える)。

「seem」 は断定を避けて表現できるので、相手との意見の正面衝突を避けたいような場合にも使えます。“It seems that …”(・・・のように思われる) という表現形式を是非あなたの頭の中の引き出しに入れておいて、必要な時に使って下さい。

[seem を使った文例]
She seems an open-minded person.(彼女は心の広い人のようです)→5文型的には「SVC」に属し、be と同じ使い方です。断定を避けたいなら、「be」 のところを「seem」に代えるだけです。
There seems to be plenty to eat.(食べるものが沢山あるみたいです)
It seems to me that she didn’t contact you yesterday. / Seems to me she didn’t contact you yesterday.(彼女は昨日君に連絡をとらなかったみたいですね)

[seem を使った成句]
seem like …:「・・・のように思われる」(like=・・・に似た)。It seems like a waste of time.(それは時間の無駄のように思われます)

It seems so.「そうらしい」

It seems not.(肯定文を受けて「そうではないらしい」、否定文を受けて「そうらしい」⇒日本語の対応が異なることに注意)

it seems as if (though) …:「まるで・・・のように思われる」。It seemed as if (though) he knew nothing about that.(彼はそのことについて何も知らないかの様に思われた)

キリスト教的考え方(2)

(2)イエス・キリストは実在したか

イエス・キリストのお墓は見つかっていないが文書記録があります。キリスト教の初期教会が伝える福音書です。代表的なものが新約聖書に収められている4つの福音書です。マルコによる福音書が一番古く、後からの福音書は先のものを参照して書いていると言われています。別の記録(例えばユダヤ教側の文書、ローマ側の文書)がないので弟子たちの創作だという見方も出来ますが、福音書で伝えるイエス像は比喩が豊富で、生き生きした印象を受け、ひとりの人間がそこにいるという手ごたえ、ありありとした人格の一貫性が感じられるので、実在しないのに想像で書くより、余程自然なので実在したと思われる、とこの本の著者は書いていますが、定説も「イエス・キリストは実在した」です。

この本の著者によれば「キリスト教は福音書によって成立したのではなく、福音書は、キリスト教が成立した後で、聖書に選ばれた」「キリスト教は、福音書が書かれる前に書かれたパウロの書簡によって成立した」「パウロは、その時にはもう、イエスは神の子だと確信していた」「パウロが、イエスの十字架の受難を意味づける教理を考えたので、ユダヤ教の枠におさまらない、キリスト教という宗教が成立した」「それが、福音書の編纂をうながした」とのことです。27日に掲載した「与うるは受くるより幸せなり」というイエスの言葉を紹介した場面もパウロの書簡の中にあります。

しかし福音書に書かれたイエス像がそのまま歴史上のイエスとはなりません。福音作者の創作も当然加わっているでしょう。キリスト教は(少なくともカトリックでは)「イエス・キリストを信じる」のであって「福音書に書かれたことをそのまま信じる」のではないので、これでも構わないわけです(神学的解釈は知りませんが)。

夫々の背景を持って書かれた福音書の「余分な」部分をはぎ取ってみた歴史上のイエス像は、「ナザレで生まれた(ベツレヘムで生まれたという説は、ベツレヘムが十二部族のうちユダ族に割り当てられた地域で、ダビデと縁が深いのでこれにこじつけた?)。父親は大工のヨセフで、母親はマリア。兄弟もいた。イエスも大工で地元のシナゴーグ(ユダヤ教の教会)に通い、旧約聖書をよく勉強していた。結婚していたかどうかは不明。30歳くらいでナザレを出て洗礼者ヨハネの教団に参加。そのあと何人かを連れて教団を離れ独自の活動を開始。ガラリア地方や、パレスチナの各地で説教を行い、パリサイ派(モーゼの律法の厳格な順守を主張)やサドカイ派(富裕層が多かったといわれる)とトラブルを起こした。そのあと、エルサレムに行き、逮捕され、裁判を受けて、死刑になった」

「処女懐胎」
預言者などが高齢や不妊の女性から特別の生まれ方をするという考えはキリスト教の専売特許ではなく、旧約聖書ではいくつもみられます(例えば士師記13章のサムソンの出生の経緯は新約聖書の「処女懐胎」と極めて似ていますので、これらがイエスに投影されたものと考えることもできます。新約聖書の中で一番古い「マルコによる福音書」には「処女懐胎」は出てこないで、イエスの青年期から始まっています)。

英字新聞の「見出し+第1段落」(202。「threatening」「active」「dual」「jolt」「trigger」「temblor」)

英語でコミュニケーションするということは、
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合う」ことを意味します。

英字新聞電子版の見出しと第1段落を使って「頭の中の絵(イメージ)」「英語の単語」「英語の語順」を中心として解説します。話題は、房総沖で見つかった断層についてです。東京の大地震も現実味を帯びてきた感じがします。それと同時に地震のことはまだまだ分かっていないことが多いようですね。

見出し:Threatening, active faults found off Boso
Dual jolt could trigger Tokyo temblor up to magnitude 9
第1段落:Two previously unknown active faults were found off the Boso Peninsula in Chiba Prefecture, with one researcher warning that a jolt in the two faults at the same time could trigger an earthquake of magnitude 8 to 9.
(The Japan Times 電子版: Tuesday, March 27, 2012)

見出し:
[英語の単語]
threatening:脅迫的な、今にもくずれそうな
active:活動的な
fault:ここでは「断層」の意。
dual:2の
jolt:急激な動揺、衝撃、激しい上下動
trigger:・・・の引き金を引く
temblor:地震

「今にもくずれそうな、活動的な断層たちが見つかった、房総沖で」
「2つの激しい揺れはマグニチュード9までの東京地震の引き金を引く可能性がある」

第1段落:
[英語の語順]
英語では、毎度申し上げている通り、基本的には最初の言葉から動詞までが主語です(ここではTwo previously unknown active faults)。そして日本語の「は」「が」が対応します。「were found」が動詞。ここまでで「2つの前には知られていなかった活動的な断層が見つかった」のイメージになります。

次に「off」と「前置詞」が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります(不定詞の to も基本的には同じ)。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが接続詞で始まることもあります。「前置詞」で「情報の追加」が始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」までが一塊の情報となります。

off the Boso Peninsula:「房総半島沖で」

in Chiba Prefecture:「千葉県の中の」(直前のBoso Peninsulaを修飾)。

, with one researcher warning that :「以下のことを警告している1人の研究者と共に⇒これについて1人の研究者は次のように警告している」。

a jolt in the two faults at the same time:「2つの断層の中の同時の揺れは」

could trigger an earthquake of magnitude 8 to 9.:「マグニチュード8−9の地震の引き金になりうる」

以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいのです。日本語と英語では語順が逆ですので(上記は綺麗に真逆になっています)、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)黙ってしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、自分が使える語彙を直接使うと旨く行きます。

英字新聞の「見出し+第1段落」(201。「jointly」「eye」「alter」「encampment」「restriction」「stay in place」)

英語でコミュニケーションするということは、
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合う」ことを意味します。

英字新聞電子版の見出しと第1・2段落を使って「頭の中の絵(イメージ)」「英語の単語」「英語の語順」を中心として解説します。話題は、PKO法の改訂についてです。

見出し:SDF right to jointly defend military camps eyed for PKO legal revision
第1段落:The peacekeeping cooperation law may soon be altered to give the Self-Defense Forces authorization to jointly defend encampments they share with foreign military forces, government sources said Sunday.
第2段落:In addition, SDF personnel participating in U.N. peacekeeping missions would become responsible for guiding Japanese citizens in danger to safety, the source said, adding that current restrictions on weapons use would likely stay in place during both of the proposed activities.
(The Japan Times 電子版: Monday, March 26, 2012)


見出し:
[英語の単語]
SDF:Self-Defense Forces (日本の自衛隊)
jointly:一緒に、共同して
eye:をじろじろ見る、を目論む、を期待する

「共同して軍隊の基地を守るべき自衛隊の権利が期待されている、PKO法の改訂に向かって」

第1段落:
[英語の単語]
alter:を作り変える、を改造する、を変える
encampment:野営地、陣地

[英語の語順]
英語では、毎度申し上げている通り、基本的には最初の言葉から動詞までが主語です(ここではThe peacekeeping cooperation law)。そして日本語の「は」「が」が対応します。「may (soon) be altered」が動詞。ここまでで「PKO法が近く変えられるかも知れない」のイメージになります。

次に「to」と「前置詞」が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります(不定詞の to も基本的には同じ)。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが接続詞で始まることもあります。「前置詞」で「情報の追加」が始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」までが一塊の情報となります。

to jointly defend encampments:「to」は「指差すイメージ」の前置詞です。ここでは所謂「不定詞の副詞的用法」。「共同で野営地を守るために」

they share with foreign military forces:「彼らが外国の軍隊と一緒にシェア―する」(直前のencampmentsを修飾)。

, government sources said Sunday. :「と、政府筋が言った、日曜日に」。

第2段落:
[英語の単語]
restriction:制限、制約
stay in place:そのままである

[英語の語順]
In addition,:「さらに」

SDF personnel participating in U.N. peacekeeping missions:ここまでが主語。「自衛隊員の国連の平和維持の任務への参加は」

would become responsible:「責任あるものになるであろう」

for guiding Japanese citizens:「日本の市民たちを導くことに向かって」(直前のresponsibleを修飾)

in danger:「危険の中にいる」(直前のJapanese citizensを修飾)

to safety:「安全へ」

, the source said,:挿入句。「情報筋が言った」

adding that:「その情報筋は以下を付け加えた」

current restrictions on weapons use would likely stay in place:「現在の武器使用に関する制限はそのままになりそうである」

during both of the proposed activities.:「上記の要求される両方の活動の間」

以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいのです。日本語と英語では語順が逆ですので(上記は綺麗に真逆になっています)、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)黙ってしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、自分が使える語彙を直接使うと旨く行きます。

「与うるは受くるより幸いなり」

3月26日のNHK朝ドラ「カーネーション」で「与うるは受くるより幸いなり」という言葉が出てきた(ドラマの中では、主人公の「今まで欲のためにやったことは全て失敗し、人のためにやったことは旨く行った」という台詞を新聞記者が「意訳」したもの)。これは新約聖書の「使徒言行録20:35」に出てくる言葉です。イエス・キリストの使徒の1人であるパウロがエフェソの長老たちに別れを告げる場面で、イエスが言った言葉として紹介しているものです。この前後は次の通りです(新共同訳による)。

「わたしは、他人の金銀や衣服をむさぼったことはありません。ご存じのとおり。わたしはこの手で、わたし自身の生活のためにも、共にいた人々のためにも働いたのです。あなたがたもこのように働いて弱いものを助けるように、また、主イエスご自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、わたしはいつも身をもって示してきました。」

このブログは英語をベースとしておりますので『受けるよりは与える方が幸いである』の部分の英語訳を紹介しておきます。「There is more happiness in giving than in receiving.」

「与うるは受くるより幸いなり」は日本人の普段の生活環境から非常に説得力のある言葉だと思われますが、イエス自身が言ったのだとすると、イエスは全知全能の神が人間の世界に遣わしたわけですから、このような考え方を神が喜ぶと解釈すべきでしょう。1人1人の全ての行動と何を欲しがっているかを全て知っている神さまが喜べば(聖書の中では、特に、余り持っていない人がそれを give する時は非常に喜びます)、それ相当に応えて下さるのだろう、というのが著者の私的解釈です。金持ちは余り幸せにはなれない、というのは持たざる者の戯言でしょうか。
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