「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2012年08月

前置詞の使い方(9)

(7)「to」
イメージは「指差す〔→〕」です

「・・・に向いて」と方向を示す前置詞には他に at, for, toward があります。at は「・・・をめがけて」、for, toward は「そちらの方に向かって」の意味になりますが、to は「to が支配するところまで」の意味を含むと考えて下さい。従って、to の意味を「・・・に」と覚えた人は「・・・まで」と覚え直すす方が、応用範囲が広いかと思います。

I’m going to the bookstore.(本屋まで行くところです)

She went to the convenience store at nine a.m. (彼女は午前9時にコンビニまで行った→午前9時にコンビニに着いたという意味)
She went for the convenience store at nine a.m. (彼女は午前9時にコンビニに行った/問題のコンビニを捜しに出かけた→コンビニに着いたかどうかは不明)

the way to the station(駅までの道)。[to the station] が [way] を修飾していて「特定」する意識が働き「the way」。
Turn to the left at the next corner. (次の角を左に〔=左の方向まで〕曲がりなさい)
change from bad to worse(悪い状態から更に悪い状態に〔まで〕変化する)

I teach piano to children. (私はピアノを子供たちに教えている)。SVOO(第4文型)をSVO(第3文型)に直すと、前の間接目的語(ここではchildren)の前に通常 to を持って来ます。「教えている」という行為の行き先が children ということです。

What happened to you? (君に何が起こった)→「起こった」という行為の行き先が you。
Keep to the right. (「keep しろ、右に」→右側通行)

Sleeping is important to your health. (睡眠は健康に〔直接的に〕大切だ→睡眠を取らなければ健康にはなれない)
cf. Milk is good for your health.(牛乳は健康〔の為〕によい→健康のための1つの手段)

from Monday to Friday(月曜日から金曜日まで)
The water rose to my knees.(水は膝まで上がって来た)
Our hometown is to the northeast of the city.(我々の故郷はこの都市から〔離れて〕北東に向いた所に存在する〔しかし、ofが使われているので、この都市の一部という認識〕→我々の故郷はこの都市の北東にある)。 to の代わりに on なら「この都市と北東で接して」、in なら「この都市の北東部に」の意となります。

a cup of water to a cup of rice(米1カップに対して水1カップ)→ [a cup of water] が [a cup of rice] に向き合っているイメージです。しかし、主役は [a cup of water] ですので to a cup of rice は [a cup of water] を修飾して、「米1カップに対しての水1カップ」の意です。

I prefer A to B. (BよりAが好きです)→ prefer はラテン語から来ており、意味は like better で、動詞そのものが副詞の比較級を含んだ意味を持っています。形容詞・副詞の比較級では比較の対象を than で表しますが、動詞そのものが副詞の比較級を含んだ意味を持っていて比較級が使えないので、比較の対象を、「向き合っている」イメージのある to で示します。superior(より優れている)、inferior(より劣った)、prior (〔順序が〕より前の)等も皆同じです。

the key to the door(ドアに向き合った鍵→ドアに合う鍵→ドアの鍵)。the key of the door なら、the key が the door の一部である印象が出てきます。

dance to music(音楽に合わせて踊る)
stand face to face (back to back)(〔顔と顔が〕向き合って立つ、〔背中合わせで〕立つ)

to my surprise (驚いたことに)
to the best of my knowledge(わたしの知る限り)
to date(現在までのところ)
最後の3つは所謂イデイオムですが、何れも to のイメージは〔→〕です。

「to」 は、他の多くの前置詞と異なって動詞の原形を伴うことが出来、不定詞を導くのにも使われますますが、この場合もイメージは同じです。指差す先が「動作」を表すだけです。

前置詞の使い方(8)

(6)「for」
イメージは「気持ちが・・・に向かって」です。「・・・に向かって(の)」「・・・の為に/の為の」等の日本語が対応します。

向かう方向を強調し、対象(for の目的語)を心理的に指差しているイメージです。心理の目線が、「・・・に向かって」いるだけで、後述するto とは異なり向かった先まで行き着くことはありません。次の例文を読む時、forの所で forの後の語・句を指差してその方向に目線を向けて見て下さい。きっと、 forのイメージが生き生きと理解できると思います。

a train for Osaka(大阪行きの汽車→英語的には「大阪の方に向かっての汽車」)
start for Kyoto(京都に向かって出発する→京都に着くかどうかは分からない)

What is this knife for? (このナイフは〔心理の目線が〕何に向かって存在しているのか→ナイフは道具であり心理的には普通目的・用途がイメージされます→何に使うのか)
I’m waiting for the bus. (私は〔心理の目線が〕バスに向かって待っています→バスを待っています)

Milk is good for your health. (ミルクは健康の為によい)
What can I do for you? (私はあなたの為に何が出来るか?→何にいたしましょうか〔店員の決まり文句〕)
Let’s save some money for emergencies. (非常時に備えてお金を貯めよう)。 emergenciesを否定的なイメージで捉えるならforでなくてagainst。
a good place for (a) camp(キャンプに向いた場所)

Are you for or against the plan? (その計画に賛成か反対か)

stay for a month(1ケ月滞在する)→時間の流れを指差しています。

I’m speaking for my classmates. (クラスメイトを代表して話をしています)

次は少し難しい使い方です。
exchange yen for dollars(円をドルと交換する)
one divorce for every four marriages(4件の結婚に対して1件の離婚)
Can I make an appointment for 5 o’clock? (5時に予約できますか)
What will you give me for my birthday? (誕生日には何をくれるの?)
It’s too early for supper. (夕食には早すぎる)
known for .... (・・・で知られている、・・・で有名である)
For that matter, I apologize. (気持ちがその件に向かっては、謝ります→その件に関しては、謝ります)

It is very important for him to be more patient.(〔彼が〕もっと辛抱強くなることは〔彼にとって〕非常に重要である)→「判断の対象」を示すと共に不定詞の意味上の主語を表わします→不定詞の意味上の主語であることを強調するあまり、英和辞書ではforの意味を訳していません。英語的には〔彼にとって〕という判断の対象を示すことが先であり、不定詞の主語が何になるかは次の問題です。「〔彼が〕もっと辛抱強くなることは非常に重要である」という日本語は「誰にとって」という判断の対象が示されておらないので意味が明瞭ではありません。 for は単に不定詞の主語を示す文法的な意味しかないのではありません。

我々がなかなかつかえないようなネイテイヴ・スピーカーの英語の使い方

今、I”VE GOT YOUR BACK というテニス関係の本を読んでいます。今日読んだ6ページの中にも「オヤッ」という箇所が4か所あったのでご紹介しましょう。

(1)Andre played Boris Becker.
意味は勿論「アンドレ(アガシ)はボリス・ベッカーと対戦した」。この「play」を他動詞として使う場合には、我々は “play the piano” “play tennis / cards” のように目的語には「物」「事」しか使えないような気がしますが、このように「人」を持ってきて「・・・と対戦する、・・・と試合する」の意味でも使えることを辞書で確認しました。

(2)I’m tired of you being on me.(あなたが私にかまうのにうんざりした)
動名詞の使い方では、文法書では次のように書かれています。このブログの「英文法」の項でもそのように説明しました。
『動名詞の意味上の主語が、文の主語と異なる場合には表現しなくてはならない。
He insisted on my paying the check. (彼は私に勘定を払えと主張した)。
She was getting used to queer things happening. (彼女は妙なことが起きることに慣れてきていた)。
意味上の主語が代名詞の場合はその所有格、そうでない場合は目的格を取るのが普通です』
ここでは意味上の主語(you)が代名詞ですが、その目的格(you)が使われています。

(3)There were about five rain delays over two-day period.(2日間でおよそ5回の雨
による中断があった)。「前置詞+数詞」が1つの形容詞として使われています。この意味で英語の「形容詞」の並べ方は日本語と同じです。

(4)Starting and stopping is always tough on the body.(試合を開始し途中でやめるのは体にきつい)。この「on」は「対象(・・・に対して)」の意味でつかわれています(tax on cars = 自動車に対しての税、an attack on the enemy = 敵に対しての攻撃)。「on」は「・・・に接して」が基本のイメージですので何れも「直接」という意味合いになります。

前置詞の使い方(7)

ここからは、新聞の見出し等によく使われる前置詞で、日本語と1対1で対応をしない(従って、使い方が難しい)ものを解説していきます。

(5)「over」
「(弧を描くように)…を覆って」のイメージです。日本語で「の上を越えて、の真上に、の全体を覆って、を越えた向こうに」という時には over を使います。反対は under 。

The cat jumped over the fence. (猫がフェンスの上を越えてジャンプした→猫がフェンスを飛び越えた)
spill over the container (容器の上を越えてこぼれる→容器からあふれる)
The clouds were over/above our heads.(雲が我々のの真上にあった)
The plane is flying over/above the Pacific Ocean.(飛行機は太平洋の真上を飛んでいる)
Spread the cloth over the table .(その布をテーブルの全体を覆って広げなさい)
There’s a castle over the mountain. (山を越えた向こうに城がある)
over 80 kilos (80キロを超えて)
I’m finally over my cold. (私は遂に風邪を越えた向こうにいる→やっと風邪が直った)
30 over 60(60の真上にある30→「30÷60」)

We are walking over the bridge.(我々は橋の上を歩いて渡っています)。単に「橋の上を歩いている」ということで「弧を描くイメージ」がないなら、 We are walking on the bridge.でも可。
There is no bridge over the river.(その川を孤を描くように覆っては橋がありません→その川には橋がかかっていません)
She put her hands over the face. (彼女は顔全体を覆うように両手を置いた→彼女は手で顔を覆った)
all over the world(世界中で)。「all」は強調。

次は新聞でもよく使われている表現です。

over money ([話題が]孤を描いてお金を覆うように→お金のことで)
Let’s talk over a cup of coffee. ([話題が]孤を描くようにコーヒーの上を行ったり来たりして話そう→コーヒーでも飲みながら話そう)
over the weekend(週末はずーと)
Yankees over Red Sox, five to three. (5対3でヤンキースがレッド・ソックスを下す)→新聞等の見出しに使われる表現

英字新聞の「見出し+第1段落」」(305。「gotta」「insanely」「show」「minors」「all about」)

コミュニケーションのための英語を身につけようとする時には、「英語でコミュニケーションするということはどういうことか」をしっかり念頭に置くことが必要だと考えます。

英語でコミュニケーションするということは、著者は次のようにとらえています。
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合う」ことを意味する。

このことは、英語を母語としない我々日本人が「英語を使える」ものにしようとすれば、次の練習を積むことが必須なことを示唆しています。
頭の中の絵(イメージ)を「英語の語順」に合う方法で上手に整理すること。即ち「誰が、誰に、何をしているか」、そして「どこで」「いつ」「なぜ」「どうやって」を意識的に意識すること。
この絵(イメージ)をいちいち日本語に訳さないこと。
英語の発音をチャンと身につけること。
英語の単語を身につけること。
英語の語順に慣れること。

本シリーズは英字新聞の記事を題材にした「‘の中の絵(イメージ)」「け儻譴涼姥譟廖岫ケ儻譴慮貊隋廚硫鮴發任后については、本ブログの「音の英文法」を参照下さい。△砲弔い討蓮屬海譴鮠錣飽媼韻垢襪海函廖峇靴譴襪海函廚大切ですが、最初のうちは、どうしても日本語が先に浮かぶと思います。その場合は、その日本語を、もう一度「絵(イメージ)」に転換し、その「絵(イメージ)」をよく見て発話することをお勧めします。英語上達の鍵(特に『しゃべる』場合)は「日本語を介在させない」ということに凝縮されます。

今回の話題は英字新聞の記事からではなく、本の各章の始めにその章で伝えたいことをコンパクトに書いてある場合がありますが(通常1ページで)、それを使用させていただきました。本の名前は「I’VE GOT YOUR BACK」、著者は元プロテニスプレーヤーの Brad Gilbert(最高ランクは世界4位)と彼の友人の James Kaplan。Brad Gilbertはアガシやロデイックのコーチとしても有名です。

今回は、前置詞のイメージについてより詳しく解説します。

見出し:You Gotta Love It
内容: How Andre Agassi’s insanely positive coach showed him that a few weeks in the minors wasn’t necessarily a bad thing.

“You’re 141 in the world for no other reason than that you’ve lost your love for tennis.
It’s all about dedicating yourself to training, playing, and having a plan.


見出し
[英語の単語]
gotta:have go to の略式。意味は「have to」。

[英語の語順]
You Gotta Love It:英語では、原則として、最初の言葉から動詞までが主語で日本語の「は」「が」が対応します。そして動詞の直後に前置詞がなければ、その語句は目的語の役割を果たし、日本語の「を」「に」が対応します。「あなたはそれを(が)大好きでなければならない」
「it」は代名詞で「前に出て来た言葉を受ける」か、初出でも「状況からそれが何を指し示しているか容易に分かると思われる場合(天候、時刻等)」に使われます。ここではテニスの話をしていますので「あなた テニス大好きでなければならない」イメージになります。

第1段落:
[英語の単語]
insanely:どうしようもなく。「insane」は「正気でない、ばかげた、あきれた」。
show:ここでは「(動作や言葉を用いて具体的に)説明する」の意。
minors:テニスの世界では「下位トーナメント」
all about:「about」は「(漠然と)・・・の周囲に」のイメージで、ここでは前置詞として使われています。「all」は「強調」。ここでは「要は(ただ)・・・するだけのこと」のようなイメージになります。

[英語の語順]
How Andre Agassi’s insanely positive coach showed him :「アンドレア・アガシのどうしようもなく前向きなコーチがアガシにどうやって説明したか」

that a few weeks in the minors wasn’t necessarily a bad thing.:「SVOO文型」の直接目的語になっています。

a few weeks:「数週間は」

次に「in」と「前置詞」が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが、「接続詞」で始まることもあります。「前置詞」で「情報の追加」が始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」までが一塊の情報となります。しゃべる時には、この一塊の情報ごとに区切って話すと「絵(イメージ)」が伝わりやすいです。「前置詞によって追加された一塊の情報」は、イメージとしてはその前置詞より前の語句を修飾することになります。結果として日本語と英語の語順が逆になります。どの語句を修飾するかは文脈によります。

in the minors:「下位トーナメント(という世界)の中での」(直前のa few weeksを修飾)。「in」は「空間」を意識させる言葉です。

wasn’t necessarily a bad thing:「必ずしも悪いことではない」。「wasn’t」は主節の動詞が「showed」と過去形になっているので、これに合わせたもの(所謂「時制の一致」)。

You’re 141:「あなたは現在141位だ」

in the world:「世界中で」

for no other reason:「無の他の理由に向かって」→「他には何も理由ははい」

than that you’ve lost your love:「あなたがあなたの愛を失ってしまった以外には」

for tennis:「気持ちがテニスに向かっての」(直前のyour loveを修飾)

It’s all about dedicating yourself:「テニスを好きであるということは、ただあなた自身をささげる(専念する)だけということです」

to training, playing, and having a plan:「訓練することとプレーすることと、そして目標をもつことに」。「to」ですから実際に「訓練することとプレーすることと、そして目標をもつことを実施する」意味合いがあります。「for」だと、実際に実施するかどうかは分かりません。

以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいのです。日本語と英語では語順・イメージを伝える順番が逆ですので、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)黙ってしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、自分が使える語彙を直接使うと旨く行きます。
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