「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

Thank You for Visiting Me! 「英語赤ひげ先生」による「知っている英語」を「使える英語」にするための「理論」と「教材」を一挙に無料公開しています。

2013年04月

成句「drop in」について考えてみました

「2語以上の結び付きが習慣的に固定し、ある決まった意味を表す句」のことを「成句」といいます。日本語の「腹を割る」「目が高い」等も成句です。

英語の成句は基本的には『「動詞」+「前置詞」または「副詞」』の組み合わせで、意味は夫々の持つコアのイメージの組み合わせですが、時として何故そのような意味になるのか結び付かないものがあります。

Winnie the Pooh and Tigger Too の最初の部分に「I think I’ll drop in on my ol’ pals!」という台詞が出てきました。

「drop in」は「(予告なしに)ちょっと立ち寄る(pay a short unnoticed visit)」の意と辞書や文法書は解説しています。「成句」ですからそのまま「覚える」しかないのですが、理屈はあるハズです。これについて考えてみます。

先ず動詞の「drop」ですが、コアとなるイメージは「落とす・落ちる」です。車に乗せてもらっていて途中で「次の角で降ろして下さい」という場合は「自分を落とせ、次の角で」のイメージになりますので「Drop me (off) at the corner.」で表現できます。このイメージの延長線で、新聞配達のように「(予告なしに)ちょっと立ち寄って何かを配達して行くイメージ」に適用されます。

次の「in」は副詞ですが、コアとなるイメージは「中に」ですが動きのある動詞と組み合されると「到着して」のイメージに発展することがあります(fly in = 飛行機でやって来る、float in = 漂着する等)。

「drop in」は自動詞ですから『「(予告なしに)ちょっと立ち寄って自分を配達して行く」+「到着して」』のイメージで「予告なしに立ち寄る」の絵を送るのだと考えます。日本語でも転居の挨拶状に「近所にお越しの節はお立寄り下さい」と書きますが、この「drop in」のイメージにぴったりだと思います。

このように検討してみるとやはり理屈はありました。

Drop in anytime. いつでも(予告なしに)訪ねてくれたまえ
He often drops in on me. 彼はしばしばひょっこり私を訪ねて来る(「人」の場合は on)
He often drops in at my house. 彼はしばしばひょっこり私の家を訪ねて来る(「物」の場合は at)。

英字新聞の「見出し+第1段落」(448。「pull out」「nix」「three-quarters」「industrial complex」「bustle」「workforce」「ban」)

著者は、英語でコミュニケーションするということを、
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合うこと」と捉えています。

この捉え方が的を射ているとすれば、英語を母語としない我々日本人が「英語を使える」ものにしようとすれば、次の練習を積むことが必須なことを示唆しています。
頭の中の絵(イメージ)を「英語の語順」に合う方法で上手に整理すること。即ち「誰が、誰に、何をしているか」、そして「どこで」「いつ」「なぜ」「どうやって」を意識的に意識すること。頭の中の絵(イメージ)をよく見ると、大抵の場合「伝わる」英語が喋れるということが長年の授業から確信を持って言えます。
この絵(イメージ)をいちいち日本語に訳さないこと。
英語の発音をチャンと身につけること。
英語の単語を身につけること。
英語の語順に慣れること。

本シリーズは日本の英字新聞の記事を題材にした「‘の中の絵(イメージ)」「け儻譴涼姥譟廖岫ケ儻譴慮貊隋廚硫鮴發任后米本の英字新聞の記事を題材にしているのは、それらの記事については我々は既に情報を持っており、頭の中にイメージしやすいからです。英語でのコミュニケーションの場合は、このことは非常に大切で、相手がイメージしやすい環境を整える努力をして発話することが大切です)。については、本ブログの「音の英文法」を参照下さい。そして一度は発音指導を受けることをお勧めします△砲弔い討蓮屬海譴鮠錣飽媼韻垢襪海函廖峇靴譴襪海函廚大切ですが、最初のうちは、どうしても日本語が先に浮かぶと思います。その場合は、その日本語を、もう一度「絵(イメージ)」に転換し、その「絵(イメージ)」をよく見て発話することをお勧めします。英語上達の鍵(特に『しゃべる』場合)は「日本語を介在させない」ということに凝縮される と思っています。

今回の話題は、「ケソン工業団地からの撤退」についてです。

見出し:South to pull out Kaesong workers
Move comes in response to N. Korea nixing talks deadline
第1段落:Roughly three-quarters of the 175 South Koreans still at a shuttered Kaesong factory park in North Korea were scheduled to return home later Saturday after Seoul decided to withdraw them over Pyongyang’s rejection of its demand for talks on the last symbol of inter-Korean cooperation.
第2段落:The industrial complex in the border city of Kaesong bustled with more than 53,000 North Korean workers and 800 South Korean managers before Pyongyang pulled its entire workforce out and banned South Koreans from entering it earlier this month.
(The Japan Times電子版: Sunday, April 28, 2013)


見出し
[英語の単語]
pull out:「(列車・車・船などが)出る、立ち去る、撤退する」「(車が)(追い越しのために)車の流れから出る、(車の流れに入るために)道路脇から出る」「を引き抜く」「を取り出す」「を撤退させる(withdraw)」

nix:を拒否・阻止・禁止する(新聞用語)。「refuse, reject」でも同じ。「decline」は「丁重に断る」。

[英語の語順]
South to pull out Kaesong workers:英語では、原則として、最初の言葉から動詞までが主語で日本語の「は」「が」が対応します。そして動詞の直後に前置詞がなければ、その語句は目的語の役割を果たし、日本語の「を」「に」が対応します。動詞が「be動詞」の場合には「A=B」の関係になります(Bは補語)。しかし、ここではキチンとした主語+動詞はなく「South」=「to pull out Kaesong workers」の構造になっています(新聞・雑誌の見出しでは簡潔に表現するためによく見かけます)。「南がケソン(開城)の労働者たちを撤退させることに」(新聞の見出しの不定詞は未来を意味します)。

Move comes :「動きやって来た」(新聞の見出しの現在は過去を意味します)。

次に「in」と「前置詞」が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります(不定詞の場合も同じです)。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが、「接続詞」で始まることもあります。
(1)「前置詞」で「情報の追加」が始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」までが一塊の情報となります。
(2)しゃべる時には、この一塊の情報ごとに区切って話すと「絵(イメージ)」が伝わりやすいです。
(3)「前置詞によって追加された一塊の情報」は、イメージとしてはその前置詞より前の語句を修飾することになります。結果として日本語と英語の語順が逆になります。
(4)どの語句を修飾すると理解するかは文脈によります


in response:「反応の中で」

to N. Korea nixing talks deadline:「N. Korea」は「nixing」の意味上の主語。「北朝鮮が話し合いの期限を拒否したことに対する」(直前のresponseを修飾)

第1段落:
[英語の単語]
three-quarters:3/4。「1/3」は「a third」。「国の3分の1」は「a third part of the country」。

[英語の語順]
Roughly three-quarters of the 175 South Koreans still at a shuttered Kaesong factory park in North Korea:ここまでが主語。

Roughly three-quarters of the 175 South Koreans:「175人の南朝鮮人のおおよそ4分の3

still at a shuttered Kaesong factory park:「閉鎖された1ケソン工業団地にまだいる」(直前の175 South Koreansを修飾)

in North Korea:「北朝鮮内にある」(直前のa shuttered Kaesong factory parkを修飾)

were scheduled:「予定された」

to return home later Saturday:「to」は指差すイメージの言葉です。「予定さた」→「何が予定されたの?」に答えています。「土曜日遅く南に戻るのを(予定された)」

after Seoul decided:「ソウルが決めた後で」

to withdraw them :「彼らを撤退させることを(決めた)」

over Pyongyang’s rejection of its demand :「ピョンヤンがソウルの要求を拒否したことをめぐって」

for talks:「話し合いに向かっての」(直前のits demandを修飾)

on the last symbol of inter-Korean cooperation.:「朝鮮内の協力の最後のシンボルについての」(直前のtalksを修飾)

第2段落:
[英語の語順]
industrial complex:工業団地、コンビナート
bustle with:(人・活気などに)あふれている。「flood with」でも伝わる。
workforce:被雇用者集団
ban:を禁止する。「prohibit」でも同じ。

[英語の語順]
The industrial complex:「その工業団地

in the border city of Kaesong:「国境のケソン市の中にある」(直前のindustrial complexを修飾)

bustled with more than 53,000 North Korean workers and 800 South Korean managers:「53000人以上の北朝鮮の労働者と800人の南朝鮮の管理者たちで賑わっていた」

before Pyongyang pulled its entire workforce out and banned South Koreans from entering it earlier this month.:「ピョンヤンが今月全ての北朝鮮の労働者を引き揚げ、南朝鮮人がケソン工業団地に入るのを禁止する前は」

以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいのです。日本語と英語では語順・イメージを伝える順番が逆ですので、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)黙ってしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、自分が使える語彙を直接使うと旨く行きます。

平和を求める祈り

ボストン・マラソン爆破事件の容疑者の供述によると、動機はアメリカのイラク・アフガニスタンへの攻撃に対する「憎しみ」或いは「恨み」のようです。日本でも秋葉原殺傷事件のように関係のない人々への攻撃も散発しています。

「憎しみ」も「恨み」も究極的には自分を含めて人々を不幸に落としめることになると思います。心の平和を願ってアシジの聖フランシスコ(今のローマ法王が名乗った聖人)の「平和を求める祈り」をお送りします。個人的には「あたしたちは、与えるから受け、ゆるすからゆるされ」の部分が好きです。

平和を求める祈り(アシジの聖フランシスコ)

神よ、
あたしをあなたの平和の道具としてお使いください。
憎しみのあるところに愛を、いさかいのあるところにゆるしを、
分裂のあるところに一致を、疑惑のあるところに信仰を、
誤っているところに真理を、絶望のあるところに希望を、
闇に光を、悲しみのあるところに喜びを
もたらすものとしてください。
慰められるよりも慰めることを、
理解されるよりは理解することを、
愛されるよりは愛することを、あたしが求めますように。
あたしたちは、与えるから受け、ゆるすからゆるされ、
自分を捨てて死に、永遠のいのちをいただくのですから。

英字新聞の「見出し+第1段落」(447。「defense」「measure」「strain」「suspected of」「infect」「restrict」「employment」「countermeasure」「compile」「ignore」「those who」)

著者は、英語でコミュニケーションするということを、
「頭の中の絵(イメージ)を、英語の音または文字で、英語の単語を使って、英語の語順で、お互いに送り合うこと」と捉えています。

この捉え方が的を射ているとすれば、英語を母語としない我々日本人が「英語を使える」ものにしようとすれば、次の練習を積むことが必須なことを示唆しています。
頭の中の絵(イメージ)を「英語の語順」に合う方法で上手に整理すること。即ち「誰が、誰に、何をしているか」、そして「どこで」「いつ」「なぜ」「どうやって」を意識的に意識すること。頭の中の絵(イメージ)をよく見ると、大抵の場合「伝わる」英語が喋れるということが長年の授業から確信を持って言えます。
この絵(イメージ)をいちいち日本語に訳さないこと。
英語の発音をチャンと身につけること。
英語の単語を身につけること。
英語の語順に慣れること。

本シリーズは主として日本の英字新聞の記事を題材にした「‘の中の絵(イメージ)」「け儻譴涼姥譟廖岫ケ儻譴慮貊隋廚硫鮴發任后日本の英字新聞を題材としているのは、我々はその記事のことを知っているので頭の中にイメージを描き易いからです)。については、本ブログの「音の英文法」を参照下さい。そして一度は発音指導を受けることをお勧めします△砲弔い討蓮屬海譴鮠錣飽媼韻垢襪海函廖峇靴譴襪海函廚大切ですが、最初のうちは、どうしても日本語が先に浮かぶと思います。その場合は、その日本語を、もう一度「絵(イメージ)」に転換し、その「絵(イメージ)」をよく見て発話することをお勧めします。英語上達の鍵(特に『しゃべる』場合)は「日本語を介在させない」ということに凝縮される と思っています。

今回の話題は、「H7N9鳥インフルエンザ対策」についてです。

見出し:H7N9 defense measures prepared
第1段落:To defend against the H7N9 strain of bird flu rapidly spreading in China, governors will be authorized to “strongly advise” people who are sick or suspected of being infected with the disease to be hospitalized and to restrict their employment, according to countermeasures compiled Wednesday by a health ministry panel.
第2段落:Those who ignore the orders will face punishment.
(The Japan Times 電子版: Thursday, Apr 25, 2013)


見出し
[英語の単語]
defense :防御。動詞は「defend」。反対は「offence」。
measure:名詞では「寸法、測定、測定器具、程度、(しばしば複数で)手段・対策・処置、法案」等の意。

[英語の語順]
H7N9 defense measures prepared:英語では、原則として、最初の言葉から動詞までが主語で、日本語の「は」「が」が対応します。そして動詞の直後に前置詞がなければ、その語句は目的語の役割を果たし、日本語の「を」「に」が対応します。動詞が「be動詞」の場合には「A=B」の関係になります(Bは補語)。しかし、ここではキチンとした主語+動詞はなく「H7N9 defense measures」=「prepared」の構造になっています(新聞・雑誌の見出しでは簡潔に表現するためによく見かけます)。「H7N9の防衛手段が準備された」

第1段落:
[英語の単語]
strain:ここでは「血統、種類、タイプ」
suspected of:・・・の疑いのある
infect:に伝染する、を感染させる
restrict:を制限する。「limit」でも同じ。
employment:ここでは「work」の意。
countermeasure:封止策
compile:編集する

[英語の語順]
To defend against the H7N9 strain of bird flu :「鳥インフルエンザのH7N9タイプを防御するために」。文の先頭で「to」が使われている場合は大抵「・・・するために」の意です。

rapidly spreading:「rapidly」は「spreading」という現在分詞を修飾しており新しい情報の追加の始まりです。「急速に拡がっている」(直前のH7N9 strain of bird fluを修飾)

in China:「中国で」(直前のrapidly spreadingを修飾)

, governors will be authorized :「知事たち・・・する権限を与えられるであろう」

次に「to」と「前置詞」が来ていますので、ここからは「情報の追加」になります(不定詞の場合も同じです)。「情報の追加」は通常「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」で始まりますが、「接続詞」で始まることもあります。
(1)「前置詞」で「情報の追加」が始まる場合は「of」を除いて、次の「前置詞」「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」までが一塊の情報となります。
(2)しゃべる時には、この一塊の情報ごとに区切って話すと「絵(イメージ)」が伝わりやすいです。
(3)「前置詞によって追加された一塊の情報」は、イメージとしてはその前置詞より前の語句を修飾することになります。結果として日本語と英語の語順が逆になります。
(4)どの語句を修飾すると理解するかは文脈によります


to “strongly advise” people:「to」は指差すイメージの言葉です。ここでは「知事たちは・・・する権限を与えられるであろう」と切り出されています。読者は「どんな権限?」と反応するハズです。それを「to」で指し示しています。「人々に『強く勧告する』(権限を与えられるであろう)

who are sick or suspected of being infected with the disease:「その病気にすでにかかっているか、感染していると疑われる」(直前のpeopleを修飾)。「with the disease」は「sick」にもつながっています。

to be hospitalized and to restrict their employment:「入院するように、そして仕事を制限するように」(強く勧告する)

, according to countermeasures :「封止策たちによれば」

compiled Wednesday:「水曜日にまとめられた」

by a health ministry panel.:「厚生労働省の1委員会によって」

第2段落:
[英語の単語]
those who:・・・する人

[英語の語順]
Those who ignore the orders will face punishment.:「この命令を無視する人罰に直面することになるであろう」

以上をどのような日本語に置き直すかは、日本語の問題であって、英語の問題ではありません。英語の流れで絵(イメージ)がきちんと浮かんでくれば、それでよいのです。日本語と英語では語順・イメージを伝える順番が逆ですので、この流れに逆らって日本語を介在させると、読む場合はスピードが落ち、聞く場合にはスピードについていけません。しゃべる場合には、大抵の場合、日本語に対応する語句が直ぐには見つからないので(語彙のレベルが日本語と英語では格段の差があります)黙ってしまうことになります。しゃべる場合には日本語で認識してから英語に直すのではなく、頭の中の絵(イメージ)をよく見て、英語の語順で、自分が使える語彙を直接使うと旨く行きます。

「お支払いを済ませた方からお座り下さい」

これは先日孫と一緒に行ったある国立の展示場内にあるレストランの入り口に書いてある英語を敢えて日本語にしたものです。即ち、このレストランでは先ず食券を買ってから着席し、料理が出来たらカウンターまで取りに行くシステムになっており、席だけ先に取るのを防止しようとしているわけです。

この英語は(著者の記憶が正しいとして)次のようになっていました。「Please sit down from persons who ended payment.」。英語的にはいくつかおかしなところがありますが、著者が「通じる英語」という視点から一番気になるのは「日本語」⇒「対応する英語を逐語的に当てはめ、英語の文法で整理する」という姿勢が垣間見えることです。

「お支払いを済ませ方からお座り下さい」というメッセージから一番伝えたいことは何でしょうか?多分「先ず払え!」ということだと思います。これさえあれば、後の情報は無くても済むと思います(レストランに来て、座らないで食べるということは通常考えられません)。英語でしゃべる時は、先ず伝えるべき一番大切なことは何なのかを考え、それを「主語+動詞」で表現することが重要だと著者は考えています。

「お支払いを済ませ方からお座り下さい」という表現は、ある意味で「払え」ということを直接言うのではなく、それを覚らせる奥ゆかしい日本的な表現だとも言えます。この「角の立たない言い方」はある意味で日本文化そのものかも知れません。「言語明瞭、意味不明」の首相もいました。結果として誰も責任を取らないコミュニケーションのやり方に慣れてしまった日本の大半の社会では、それはそれでメリットの部分もあるのでしょうが、本当の「コミュニケーション」を図る場合は(特にビジネスの社会)、目に見えない大きなコストとして反映されていると思います(ミスコミュニケーション或いは甘い詰めに伴う仕事のやり直し等)。

「日本人は英語が下手」という言い方は日本人を一括りにしていて好きではありませんが、その最大な理由は「日本人は英語が下手でも困らなかった(大学の試験にはスピーキングテストはない、外国の知識は誰かが翻訳してくれる、誰かまわりに英語が出来る人がいればその人に頼る等」という環境にあったからだと思います。たしかに「日本語」と「英語」の言語間の距離は大きくて、これを克服するのは大変なことですが、特別な仕事を除けば、著者の経験からは日本人でも十分にやっていけます。

先日NHKで「フィンランド(子供の考える力を伸ばすことを重視していて、世界共通の学童のテスト結果も高い国として知られている)の小学5年生の国語の授業の進め方」を紹介していました。
例えば「ピカソ」が題材になっていたら、
(1) 先ずピカソが描いた絵を生徒にみせる
(2) 次に生徒に、この絵からどんな話が想像できるかを言わせる
(3) その時必ず「なぜ自分がそのように想像するか」を言わせる
というものです。このような導入を通じて生徒に「考える力」を付与しようとする試みだそうです。

著者は日本の社会人に25年以上に亘り英語を教えていますが、上記(2)(3)は本当に弱いところです(頭の中の絵=イメージを整理して、自分の言葉で相手に伝えるのが苦手)。こんなところも「日本人は英語が下手」ということにつながっているような気がしてなりません。英語が上手になりたいならば、「お支払いを済ませた方からお座り下さい」を「First of all, pay.」「(1) Pay. (2) Sit down.」のような表現(これらの表現が英語的にベストであるという意味ではありません)が出来るように「頭の回路を変える」ことが大切だと思います。
記事検索
livedoor プロフィール
Categories
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ