「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2013年08月

習い覚えた単語のビジネス英語への活用(27)

このシリーズの最後として「習い覚えた単語のプレゼンテーションへの活用」を取り上げたいと思います。「プレゼンテーション」で大切なことの1つに(話し方、内容を別にして)、相手に自分と一体感を持ってもらうことがあります。それに資する中学英語をいくつか取り上げてみました。

share(共有する)
「シェア」という言葉は「料理をシェアする」「部屋をシェアする」「カーシェアリング」「ワークシェアリング」のように日本語化しています。「share」は「を(均等に)分ける」「(利害・仕事・感情・情報・考え)を分かち合う」の意を持っています。「分かち合う」と言う言葉はとても綺麗ですね。同じ悩みを持つ人々が、その悩みを「分かち合う」集いもよく聞きます。カトリックの世界では「聖書のある箇所を読み、黙想し、その静かな神様との語らいの中から自分が感じたことを、お互いに分かち合う」ということを集いでやることがありますが、全員参加意識も育ちます。

プレゼンテーションで「今日は我々の戦略についてお話したいと思います」のような趣旨で話し出すこともあるでしょう。この場合「お話したいと思います」の部分を文字通り「I (would like to) tell you …」のように「tell」を使うと、一方的な印象を与えかねません。「share」を使って「Let me share with you …」とやると聴衆との距離感がずっと狭まると思います(・・・の部分に名詞を持ってくる)。「Will you share your thought with us?」なら「あなたのお考えを話してくださいませんか」の意になります。

go shares on lunch:割り勘で昼食を食べる
take the lion’s share of …:の一番大きい部分を占める、うまい汁を吸う
My wife and I have shared our lives for 40 glorious years.:妻と私はこの40年共に楽しく人生を歩んでまいりました

習い覚えた単語のビジネス英語への活用(26)

このシリーズの最後として「習い覚えた単語のプレゼンテーションへの活用」を取り上げたいと思います。「プレゼンテーション」で大切なことの1つに(話し方、内容を別にして)、相手に自分と一体感を持ってもらうことがあります。それに資する中学英語をいくつか取り上げてみました。

our(我々の)
「our」は状況によって「自分の会社の」という意味にもなり「自分と聴衆である皆さん双方の」の意にもなります。後者の意が伝われば聴衆も参加している気分になり、その効果は抜群なハズです。著者が非常にうまく行ったと思っている例をご紹介します。

『昔、著者がアメリカに工場を建設するために先陣を切って1人乗り込みました。地元で歓迎朝食会を開催してくれた時は “We are very glad to have you here in Chattanooga.”と言ってくれました)』ということは前に書きました。その後色々なイベントに引っ張りだされましたが、その1つに「ソーシャル・メデイア」からの共同インタビューがありました。最初の質問は「なぜ工場建設にこの地を選んだのか?」でした。これに対しては「あなたは結婚していますか?(yesの返事)、ならば何故今の奥さんを選んだのですか?」と切り返しました。これには出席者が大爆笑。インタビューの場の雰囲気が一気に和みました。次の質問は「どんな会社にしたいのか?」でした、これには「Not a Japanese company. Not an American company. But Our company.」と答えたところ拍手喝采。それからのインタビューは実にスムースに進みました。

習い覚えた単語のビジネス英語への活用(25)

最近本屋で目に止まった本に「中学英語をビジネスに生かす3つのルール」(関谷英里子:NHK出版新書)があることはご紹介しました。彼女は実際に企業に勤めた経験があり、その中で「誤解された」表現を紹介しています。著者も同じような経験をしており、これは日米の価値観、発想法の違いでしかないと改めて思った次第です。英語の理屈みたいなものを理解していただけたらと思います。さらに普段何気なく使っていた単語でも「誤解」されるかもしれないような要注意単語も取り上げました。

problem(探究・調査、検討などを必要とするような問題)、question (疑問として浮かぶ問題)、issue(論点の別れる問題)、topic(議題、話題)の使い分け
試験の問題は一般的に「question」、数学の問題には「problem」が用いられます(a math problem:数学の問題)。これに答える場合には、語法として「answer a question」「solve a problem」となります。

「課題」という意味での「問題」に対しては「problem」「issue」が考えられますが、「problem」は「探究・調査、検討などを必要とするような困難な問題、やっかいなこと」のイメージがあります。企業活動は「問題」の連続です。これを毎日・毎日解決しなくてはならないのです。「problem-solving(問題解決)」「no problem(問題なし)」「That’s your problem.(それはあなたの問題ですので、あなたが解決すべきことです」はよく使われる言葉です。

一般的な会議などで、日本語で「次の問題に移りましょう」という場合は、大抵は「topic」が適切です。Let’s go to the next topic.

I give up.(お手上げだ)
ビジネスの世界で事の大小は別にして「もうお手上げだ」と思う瞬間は決して少なくありません。この日本語には「私はできることは全てやった。他に何かやる方法が見つからない」という思いがあると思います。ですから「I give up.」とか「I’m going to give up.」と言ってしまったら実も蓋もありません。「I think I tried everything I could do. I’m not sure what else I can do. 」のように言えば、それまでの自分の努力も相手に伝えられるし、場合によっては相談に乗ってくれるかも知れません。単に「I give up.」だけだと「お前、放り出すのかよ」というリアクションがあるかも知れません。

習い覚えた単語のビジネス英語への活用(24)

最近本屋で目に止まった本に「中学英語をビジネスに生かす3つのルール」(関谷英里子:NHK出版新書)があることはご紹介しました。彼女は実際に企業に勤めた経験があり、その中で「誤解された」表現を紹介しています。著者も同じような経験をしており、これは日米の価値観、発想法の違いでしかないと改めて思った次第です。英語の理屈みたいなものを理解していただけたらと思います。さらに普段何気なく使っていた単語でも「誤解」されるかもしれないような要注意単語も取り上げました。

I’m busy (on) that day.(その日は忙しいです)
面会の打診があった場合、日本語では「その日は忙しいです(その心は、だから面会には応じられません)」で、大抵相手は了解してくれると思います。

英語的には「その日は忙しいです」→「だからどうなの?」ということで相手の申し入れに対して直接的な返事をしていないという問題があります。

関谷さんは「I’m busy.」には「私はあなたみたいには暇ではない」という印象を与える可能性があることと「私は謀殺されている(ポジテイヴな印象を与えない)」ことを指摘しています。

著者はビジネスでは(特にアメリカ人相手なら)「その心は」の部分を伝えるようにした方がよいと思います。勿論TPOによっては遠回しの表現の方がよい場合もありますが、面会の打診なら「I’m sorry, but I won’t be available (on) that day.」のように「available」という言葉を使うとよいでしょう。「I’m busy (on) that day. And so I can’t meet with you.」では余りにもストレート過ぎる感じがします。

「available」という形容詞は「商品・サービスが入手可能な」という意味でも使えます。
The dress is available in all sizes.(そのドレスはどのサイズでも手に入ります)
The hotel had no available rooms. / The hotel had no rooms available.(そのホテルには空き部屋はなかった)

hearing(ヒアリング→口頭で情報を取ること)
著者がまだ企業で働いていた時には「ちょっと行ってヒアリングしてくるよ」ということをよく言っていたと思います。これを英語に直訳してしまうと「I’ll go and do some hearing.」となってしまい、ネイテイヴには「行って聴聞会をやって来るよ」みたいなイメージになり「(?)」という反応になるでしょう。英語の「hearing」には「聴力、聞こえる範囲、聞くこと、発言の機会、聴聞会、審理」の意味しかありません。
His hearing is not good; he’s becoming deaf.(彼の聴力はよくない。難聴だ)
at first hearing(最初に聞いた時に)
give him a fair hearing(彼の言い分を公平に聞いてやる)
public hearing(公聴会)

「ちょっと行ってヒアリングしてくるよ」なら「I’ll go and gather some information.」の方が、内容が伝わりやすいと思います。

「ちょっとヒアリングさせて下さい」なら「情報のgive-and-takeをしましょう」的なアプローチをお勧めします。I was wondering if I could meet with you / get together some time and discuss this.(この件についてお目にかかりたいと思うのですが)。相手にもメリットを感じさせるような言い回しの方が面会してもらえるチャンスは大きくなると思います。

習い覚えた単語のビジネス英語への活用(23)

最近本屋で目に止まった本に「中学英語をビジネスに生かす3つのルール」(関谷英里子:NHK出版新書)があることはご紹介しました。彼女は実際に企業に勤めた経験があり、その中で実際に「誤解された」表現を紹介しています。著者も同じような経験をしており、これは日米の価値観、発想法の違いでしかないと改めて思った次第です。英語の理屈みたいなものを理解していただけたらと思います。さらに普段何気なく使っていた単語でも「誤解」されるかもしれないような要注意単語も取り上げました。

change(変える)
オバマ大統領が「change」と叫んだのをきっかけに日本でも「チェンジ」という言葉が流行しました。「change」は単に「変える」の意ではなく「全面的に、あるいは別のものに変える」という意味になります。「部分的に変える」「手を加える」変え方の場合には使えません。
change one’s plan(計画を変更する。一部変更する場合は alter の方が適切)
I changed my job.(私は転職した)
She changed her hairdresser.(彼女は行きつけの美容院を変えた)

「作業手順を変える」という場合は通例、実状・目的に合わせて一部の手直し(修正)だと考えられます。その場合には「Let's modify the work procedure.(作業手順を修正しよう)」のように表現する方が、前とのつながりがあるように感じられます(従って過去の経緯を尊重するイメージが残ります)。もっと前向きな表現なら「improve(改良・改善する)」が良いでしょう。しかし、「荒療治」を意図するなら「change」でなければインパクトがありません。言葉の解釈には必ず裏表があるので「あちら立てれば、こちら立たず」という現象は起こることは英語でも日本語でも同じです。

「modify one’s demands」は「要求に手心を加える」。「improve the morale」は「士気を高める」。

「renovate(修理・改装する)」「remodel(リフォームする)」「restructure(再構築する)」「reset(元に戻す)」のように「re-」がつく言葉は「前のものに手を加える」イメージとなります。

I’ll do my best.(最前を尽くします)
「最前を尽くします」と言われて腹を立てる日本人は少ないでしょう。しかし、中には「私が求めているのは君の努力ではなくて、結果だよ」という人もいるかも知れません。「I’ll do my best.」は「最前は尽くしますが、結果は分かりません」のニュアンスで受け取られる可能性はあります。屁理屈を言えば「最前を尽くしたかどうか」は神のみ知るわけですから「I’ll try to do my best.」と言うべきでしょう。そうすれば結果の実現には責任を持つ必要はなくなります。さらに「We」ではなくて「I」を使っていますので会社には一義的には責任はありません。

関谷さんは「Let's make things(it) happen.」「Let’s make it work.」のような提案型の英語にすることも1方法だと書いています。これなら「一緒にがんばりましょう」のニュアンスです。ビジネスでは「安請け合い」は禁物ですから、TPOをよく考えた応答を用意しましょう。

著者のアメリカでの経験では、事前に「どこまでは約束していいか」を確認した上で相手との面談に臨むことが大切だと感じています。そうすれば「I can say/promise that …」のように部分的に請け負うことができます。その点、日本人は取り敢えず相手の言うことを聞いて全てを持ち帰って検討する傾向が強かったように思いますが、今は変わったでしょうか。「try」については「心もとない」印象を与えると考えるなら「We aim to …」といえば「会社の目標」を伝えることになるので、より具体的な印象は与えることができるでしょう。しかし、これとて結果を保証するものではありません。結果を保証するまで譲歩するかどうかは、それこそ会社の方針です。
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