「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2014年12月

英語習得には大量のインプットが必要

私たちが英語などの第二言語(平たく言えば外国語)を覚えるには、まずはインプットが必要で、しかもできるだけ豊富で適切なレベルのインプットが必要だということについては、現在の学者たちの中では異論がないようです(門田修平「英語上達12のポイント」コスモピア p21)。

著者が12年程前に書いた「英語回路構築トレーニング自習帖」では、著者は
英語運用能力=aX +b(a=やる気、英語からの遠ざかり具合、勉強の仕方:X=英語をやった時間:b=現在の英語運用能力)と定義しました。この式は「英語習得には大量のインプットが必要」ということを包含しています。

学者の中には大量のインプットさえ与えればアウトプットは自然にできると説く方もあり、大量のインプットは勿論必要だがアウトプットの練習も必要だと唱える学者もおられるようです。前者の考え方は、「沈黙期間」と言われる現象があることが背景にあるようです。「沈黙期間」というのは外国で初めて生活をした子供が相当期間その国の言語を使った発話をしなくて、ある日突然ペラペラしゃべり出す現象を言います。私の娘も初めてアメリカで生活した時(小学校入学直前)は最初の3か月位はテレビばかり(漫画がほとんどでした)観ていましたが3か月位経ったとき、それこそ突然ペラペラしゃべり出しました。しかし4歳年上の息子は「沈黙期間(silent period)」はなく、割と早くから英語を使っていたように記憶しています(勿論語彙は極めて限定され文法も無茶苦茶だったと思いますが、夏休みの間のデイ・キャンプにも参加していました。英語の家庭教師が “Any topic, at least 15 minute talk.”と言っていました)。娘はただテレビを観ていただけでなく、頭のなかで聞こえてきた音を復唱していたのではないかと思います)。

「できるだけ豊富で適切なレベルのインプット」は著者の定義を当てはめれば「勉強の仕方」に相当します。

このインプットを最重視した学習法では著者はクラッシェンという人が唱えた「理解できるインプット(現在の学習者の学力レベルよりも若干上回るレベルの言語材料のインプット」というキャッチフレーズに注目しています。著者は「英語回路構築トレーニング」なるものを社会人対象に30年近くやっています。純粋に「トレーニング」の部分は全て英語で実施しますが、事前に全て英語で発話内容は書き出しておきます(50分のトレーニングでA4約15ページ)。勿論、授業がこの発話通り進むことはなく脱線することがありますが、英語で話を誘導し元の路線に戻します。

長年の経験から「日本人の生徒は自分が知らない単語や表現に出会ったら、(ほとんどの場合)思考が停止する」ということが観察されますので、彼らが「知らないかも分からない単語や表現」の導入には細心の注意を払います。例えば暖炉のある居間の絵を教材にしている場合に、いきなり「Do you see a fireplace in the living-room?」と質問すると思考が停止する生徒もいることを想定して「Look at the picture. There’s a FIREPLACE in the living-room. A FIREPLACE is an open space for a fire in the wall of a room.」と言った後で「Do you see a fire place in the living-room?」という質問をします。これによって生徒は「FIREPLACEという音」→「暖炉の映像」が浮かぶハズです。

Initial Assessment Test で「What time did you wake up this morning?」の次に「What time did you get up?」と質問すると、ほとんどの生徒さんの顔に戸惑いが浮かびます。そんな場合には仕草で「wake up」と「get up」の違いをやってみせます。

上記2つは単語・熟語レベルの話ですが、文の長さ(長い程むつかしくなる)、話法(間接話法の方が直接話法より難しい)、文法等あらゆる分野で「理解できるインプット(現在の学習者の学力レベルよりも若干上回るレベルの言語材料のインプット)」となるよう事前準備をして授業に臨むことは必須だと考えています。

「大量のインプット」には多読・多聴が有効だとも言われています。しかし著者の経験から次を指摘しておきたいと思います(日本人が英語を習得する場合)。
多読する時には「英語の発音」ができるようになっていること。英語の文字は「表音文字」ですので「正しく読めてなんぼ」です。この「表音文字」だということはもっと注意が払われていいと思います。速読のような特殊な場合を除いて通常は英語を母語とする人たちは黙って英文を読む時微妙に唇を動かしているか(唇を動かすのは「教養がない」という人もいますが)、心の中(頭の中?)で発音しているハズです。この音に脳が反応して理解しているのです。正しい発音で(心の中で発音してもよい)多読すれば「大量のインプット」として極めて有効な手段になると思います。「英語上達12のポイント」の中で紹介された「中学に入る前に多読を始めた子供たちは多読を全くしていない高校1年生より中学2年時にはリスニングではほぼ倍近い点数を取った」データが紹介されていますが、中学に入る前に多読を始めた子供たちの大多数は発音も勉強していたものと推測されます。著者は「kennel」は「犬が寝るからケンネル」と認識していました。「ケンネル」と100回読んでも正しい[kenl]と聞いても多分理解できないでしょう。日本語の音は基本的に母音で終わります。そのため英語を読むときは自然に「ローマ字」読みになっています。「(I like) vanilla ice cream.」を「バニラ アイスクリーム」と読んでいては寧ろ聞き取りの障害として作用するでしょう。その意味で英語を習う生徒に最初に授けるべき技能は文字・単語を正しく発音できるようにすることだと学習指導要領で指導し、且つその「道具」を先生方に与えることだと著者は考えています。
多聴については「聞き流すだけで英語がしゃべれるようになる」というコマーシャルをよく目にしますが、「英語の発音」が正しくできるようになっている場合を除き、普通の人には絶対にあり得ないと思います。

TOEIC頻出熟語―860点レベル(17)

東京の本屋さんの「英語コーナー」は「TOEIC対策本」で一杯です。その中でも「単語」「熟語」関係が目立って多い気がします。確かに「TOEIC」の点数をアップするには「単語」「熟語」がキーになります。

著者の手元に中経出版の「TOEICテストにでる順英熟語」があります。この中の「860点レベル」で取り上げられている240の熟語を、1回5つのペースで、著者の視点で解説してみたいと思います。著者の視点は「熟語=基本単語のイメージの組み合わせ」です。闇雲に熟語を覚えるのではなく、何故そのような意味になるのかの理屈(即ち英語の理屈)を踏まえた上で覚えるのが遠回りに見えて最短距離だと考えています。

(81) I regret to say/inform you/tell you (that) …(遺憾ながら・・・と申し上げなければなりません)
I regret to say/inform you/tell you (that) she is seriously injured.(遺憾ながら彼女は重傷を負っておられると申し上げなければなりません)

(82) (be) on the rise([物価などが]上昇中である、[経済などが]上向きである、[物ごとが]増加している)
「rise」は「上昇、増加」の意。「on the rise」は「上昇、増加の流れに乗っている」イメージです。
Business is on the rise. (景気が上向いている)

(83) (be) on the increase(増大・増加している、頻発している)
「increase」は「増大、増加」の意。「on the increase」は「増大、増加の流れに乗っている」イメージ。
There was a large increase in production. (生産が大幅に増加した)

(84) more often than not(通常、たいてい)
難しい熟語です。文字通りの意味は「そうでないよりはもっと多い頻度で」ですが「そうでない頻度」が明示されていません。参考になるのが「as often as not」です。これは「少なくともそうでないのとは同じ位の頻度で」の意ですが「少なくとも2回に1回は、しばしば、たいてい」という訳語がつけてあります。英英では「quite frequently」。英語は2進法的発想をしますので「そうである」と「そうでない」が対立し、その確率はfifty-fiftyと考えるのが妥当かと思います。そのように考えると「more often than not」は「fifty-fiftyよりもっと多い頻度で」のイメージになります。
You can find him in his office more often than not. (彼はたいてい事務所にいますよ)

(85) get down to …(・・・に取りかかる、・・・に本腰を入れて取り組む、・・・に行く)
「down」は「下方へ」が基本的なイメージですが、高いところから低い所まで持って行くと「安定」するイメージが出てきます。「get down」だけでも俗語では「集中する、励む」の意もあります。
get down to business(仕事に本腰を入れる)
get down to the seaside(海辺に行く)

TOEIC頻出熟語―860点レベル(16)

東京の本屋さんの「英語コーナー」は「TOEIC対策本」で一杯です。その中でも「単語」「熟語」関係が目立って多い気がします。確かに「TOEIC」の点数をアップするには「単語」「熟語」がキーになります。

著者の手元に中経出版の「TOEICテストにでる順英熟語」があります。この中の「860点レベル」で取り上げられている240の熟語を、1回5つのペースで、著者の視点で解説してみたいと思います。著者の視点は「熟語=基本単語のイメージの組み合わせ」です。闇雲に熟語を覚えるのではなく、何故そのような意味になるのかの理屈(即ち英語の理屈)を踏まえた上で覚えるのが遠回りに見えて最短距離だと考えています。

(76) way ahead (はるか前に)
この「way」は副詞・前置詞・接続詞を強めて「ずっと、はるかに、うんと、遠くに」の意を表す副詞です。「ずっと上に」なら「way above」、「from way back」は「はるか昔から」、「way off」は「ずっと遠い所に」。
You’re ahead of me in this matter. (この件では君は私よりはるかに進んでいる)

(77) get around to …(・・・をする[時間的]余裕を見つける、・・・に手が回る、・・・するに至る)
「get around」は「あちこち動き回る」「避けて通る」等の意です。これに「到着点」をイメージさせる「to」が加わった表現。「あちこち動き回って・・・に到達する」イメージです。
I don’t know when I’ll get around to visiting her.(いつ彼女を訪問できるか分からない)

(78) a chance of …(・・・の見込み、公算、可能性)
a fifty-fifty chance of passing the exam(試験に合格する五分五分の見込み)
There is a good chance of his being elected.(彼が選出される見込みは十分ある)

(79) run up(駆け寄る、[借金などが]かさむ、[金額などに]達する、[値段などが]上がる)
「走り上がる」イメージです。
Some eels may run up to 3 feet long.(ウナギの中には3フィートもの長さに成長するものがあります)

(80) nothing less than …(少なくとも・・・、まさに[まったく]・・・同然の)
「・・・よりも少ないということは全くない」イメージです。
spend nothing less than 1,000 dollars a month(少なくとも月に千ドルは使う)
We have to expect nothing less than a riot. (暴動ぐらいは覚悟しなくてはならない)
It’s nothing less than fraud.(それは詐欺も同然だ)

TOEIC頻出熟語―860点レベル(15)

東京の本屋さんの「英語コーナー」は「TOEIC対策本」で一杯です。その中でも「単語」「熟語」関係が目立って多い気がします。確かに「TOEIC」の点数をアップするには「単語」「熟語」がキーになります。

著者の手元に中経出版の「TOEICテストにでる順英熟語」があります。この中の「860点レベル」で取り上げられている240の熟語を、1回5つのペースで、著者の視点で解説してみたいと思います。著者の視点は「熟語=基本単語のイメージの組み合わせ」です。闇雲に熟語を覚えるのではなく、何故そのような意味になるのかの理屈(即ち英語の理屈)を踏まえた上で覚えるのが遠回りに見えて最短距離だと考えています。

(71) back to back (背中合わせに、続けざまに)
「back」には「背中」の意もあります。
I have two meetings today, back to back. (今日は会合が続けざまにある)

(72) be of assistance (役にたつ)
「of+名詞」は限定的(a matter of importance = an important matter)にも叙述的にも使われます。ここでは後者。イメージは「・・・の性質を持つ」(We are [of] the same age. 我々は同じ年ごろだ)
Can I be of any assistance? (何かお役に立てることはありますか、いらっしゃいませ)

(73) on staff(職員・社員・スタッフで)
「on」は「・・・に接して」が基本的なイメージです。委員会・チームのように複数の構成員から成る集合体に使われると「・・・の一員」の意味になりますが「on staff」はその延長線上の表現です。
We are short on staff. (人手不足だ)

(74) rush into …(性急に・・・する)
「・・・に駆け込む」イメージです。
Don’t rush into marriage. (あわてて結婚するな)。「rush into a decision」なら「結論を急ぐ」。

(75) take credit for …(・・・を[自分の]手柄とする)
「credit」は「功績・手柄」。「・・・に向かっての手柄を自分のところに取り込む」イメージです。
It was my invention, but Bill took all the credit for it. (それは私が発明したのだがビルはそれをすべて自分の功績にしてしまった)

TOEIC頻出熟語―860点レベル(14)

東京の本屋さんの「英語コーナー」は「TOEIC対策本」で一杯です。その中でも「単語」「熟語」関係が目立って多い気がします。確かに「TOEIC」の点数をアップするには「単語」「熟語」がキーになります。

著者の手元に中経出版の「TOEICテストにでる順英熟語」があります。この中の「860点レベル」で取り上げられている240の熟語を、1回5つのペースで、著者の視点で解説してみたいと思います。著者の視点は「熟語=基本単語のイメージの組み合わせ」です。闇雲に熟語を覚えるのではなく、何故そのような意味になるのかの理屈(即ち英語の理屈)を踏まえた上で覚えるのが遠回りに見えて最短距離だと考えています。

(66) get/fall behind (落伍する、[支払いが]遅れる)
「behind」は「後ろに」のイメージです。「get behind」は「behindになる」「fall behind」は「後ろに落ちる」のイメージになります。
Once you fall behind in this class, you never catch up.(一度このクラスでついていけなくなったら、二度と追いつけないよ)
be/get/fall behind in one’s payments (誰誰の支払いという世界の中で後ろにいる・後ろになる・後ろに落ちる→支払いが遅れている、遅れる)

(67) Either way.(どっちでもいいよ)
「either」は形容詞では「どちらかの」の意。
Either way, I don’t care.(どっちみち私はかまわない)

(68) catch on (with …)([・・・に]人気を博する、流行る)
「catch」は「捕まえる」が基本的なイメージです。自動詞では「catch at で[をつかまえようとする]」「火がつく、伝わる(The matches are moist and won’t catch. = マッチは湿っていてどうにも火がつかない)」「(着物などが)引っ掛かる」の意になります。「on」は、ここでは副詞で「続けて」のイメージ、「with」は「対象」を表します。「catch on with …」全部では「・・・に火がドンドンついて行く」イメージとなります。
This style has really caught on this year.(このスタイルは今年はすごくはやった)

(69) catch on (to …)([・・・の意味が]分かる、[・・・を]理解する)
この表現は「荷車に飛び乗るこつをつかむ」ことに由来するんだそうです。由来が分からないと理解が難しいですね。
It took a few seconds for him to catch on to the joke.(彼はその冗談の意味を理解するのに数秒かかった)

(70) split up (分裂する、仲間割れする、分割する)
「split」は「裂く、割る」が基本のイメージで自動詞・他動詞の両方で使えます。「up」はここでは「完全に、まったく、すっかり」のイメージ。
The party was split (up) into two groups over the issue. (党はその問題で2グループに分裂した)
The couple split up some time ago. (その夫婦はしばらく前に分かれた)
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