「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2015年02月

英文法の見える化(31)−句動詞「put up with」について考える

「put up with」という句動詞の意味が「を我慢する」の意だということを知っておられる方は多いと思います。I can’t put up with her arrogance.(彼女の傲慢にはついていけない)。
We have to put up with the bad weather.(ひどい天気だけどしょうがないね)。

句動詞なるものは、基本的には「よく使われる動詞のイメージ+副詞・前置詞のイメージ」により多彩なイメージを作り出すところに特徴があります。「put up with」についてもこの視点から切り込んでみましょう。

「put」は基本的には「何か・誰かをあるところに位置させる」イメージです。

「up」は基本的には「上に」のイメージです。

「with」は基本的には前置詞としての使い方しかなく「・・・と一緒」のイメージです(イメージが発展して「相手」を示すこともあります)。

「put up with」は構造的には「with」が前置詞ですので「put up」で一旦意味が完結し、「with」以下は情報の追加です。

それでは「put up」はどんな意味になるでしょうか?基本的には上記のイメージの組み合わせで「何か・誰かを上に位置させるイメージです。

他動詞として使うならば「put … up」と同じですから「…」に来るもので日本語の対応は異なります。使用例:
put up one’s hand(手を挙げる)
put up a flag(旗を揚げる)
put up a tent(テントを張る)
put up a notice(掲示を出す)
put up an umbrella(傘をさす)
put up a house for sale(家を売りに出す)
put her up for the weekend(彼女を週末泊める)→日本語でも「家にあげる」という表現がありますが、それと同じイメージです。
put him up as a candidate(彼を候補として推薦する)
put him up to the secret(彼にその秘密を知らせる)→彼を上に上げてその秘密のところに位置させるイメージです。

自動詞の場合は「…」に来るのは主語自身と考えると、上記ではЛ┐可能で夫々「泊まる」「立候補する」の意で使えます。
put up with her/at a hotel(彼女の家・ホテルに泊まる)
put up for Parliament(議員に立候補する)

さて本題の「put up with …」ですが、上記から「・・・の家に泊まる」と「・・・と一緒に泊まる」の2つのイメージになります。「・・・と一緒に泊まる」とは「同じ部屋に泊まる」イメージです。ここから「我慢する」という意味に発展したものと著者は推測しています。

「put up with」という句動詞の意味は決して「を我慢する」の意だけではないことを上記からお分かり頂けたと思います。最初に述べたように、句動詞は基本的には「動詞のイメージ+副詞・前置詞のイメージ」により多彩なイメージを作り出していきますので大抵の場合対応する日本語は1つではなく複数あることに留意下さい。

英文法の見える化(30)−原形について考える

英語の動詞の原形は次の場合に使われます。
(1) 命令形の最初の言葉(例えば「Get out!(出て行け)」
(2) 助動詞の直後(例えば「I must go.」)
(3) 不定詞として(通例は to +原形、時として「to」がないこともある→「toなし不定詞」
(4) 祈願文の中で(例えば「God bless you!」(神のご加護を))

「原形」とは何でしょうか?日本語でも「原形を止めない」というように「もとのかたち」「原始のかたち、進化しない自然の状態」を意味します(広辞苑)。

辞書の巻末を見ていただくと、そこには「動詞の不規則表」があります。そこには「原形」「過去形」「過去分詞」が載っています。現在形は表示されていません。それは、英語の場合の現在形は「原形と同じ」又は3人称単数の場合は「原形+s」と決まっているので省いてあるだけです。原形の欄の「be」を見てみると「be (am, is, are)」とあります。これは例外的に「be」の現在形が「am, is, are」であることを示しています(beは現在形には使えません)。「have (has)」「do (does)」も同じ考え方ですが、これは「原形have」の現在形は「have, has」、「原形do」の現在形は「do, does」であることを示しています。

この原形の性質は、日本語でも例えば「行く(原形)」という動詞が「行った」とか「行きつつある」のように変化しますが、変化する前の元の形という意味です。ですから原形に「ing」を付けると現在分詞・動名詞になり、不規則動詞以外の動詞は「ed」をつけると過去分詞になります。「to」を付けると「不定詞」になります。

助動詞の直後の動詞の原形の意味は助動詞によって味付けされ、「to」の後の原形はtoによって味付けされているのです。命令文は文の最初に来ることで味付けされていると考えることが出来ます。祈願文も基本的には命令文と同じと考えられます。

英文法の見える化(29)−状態動詞は進行形にならないか

皆さんは「状態動詞」「動作動詞」と言う言葉をお聞きになったことがあると思います。そして「状態動詞は進行形にならない」と覚えておられると思います。

しかし、全ての動詞が「状態動詞」「動作動詞」の2つに区分されるわけではありません。通例よく使われる使い方によって、便宜的に「状態動詞」「動作動詞」に分けているだけです。その方が文法等の説明がやり易いからです。

「状態動詞は進行形にならない」というルールも、正確には「通例の使い方では、状態動詞は進行形にならない」ということです。

所謂「状態動詞」が進行形になるのは大きくは次の2つのパターンがあるように思われます。
(1) 異なる意味で使われている場合
例えば「love」。通例は「愛する、愛している」の意味で使われます。この場合は、進行形は不可です。しかし「love」には「enjoy」の意味もあります。「・・・を楽しむ」なら進行形にできますよね。マックの「I’m loving it.」はこの使い方です。「smell」が「・・・の匂いがする」とか「・・・をかぎつける」の意で使う場合は、進行形は不可です。しかし「・・・の匂いをかぐ」の意で使う場合は進行形にできます(He is smelling the wine.彼は葡萄酒の匂いをかいでいる)。「see」を「・・・と付き合っている」の意で使えば進行形もOK。We’re seeing each other quite often recently.(我々は最近はよく付き合っている)。「be」も「・・・のように振舞う」の意では進行形にできます。She is being as nicely as she can.(彼女はできるだけ優しくふるまっている)
(2)所謂「状態動詞」の意味で使っていても「推移を表すのに適した動詞」の場合は進行形可です。例えば He is resembling his father more and more.(年をとるにつれて彼はだんだん父親に似てきている)。「like」も「一時的な好き嫌い、好き嫌いの変化」を言う場合には進行形もOKです。I’m liking my neighbors more and more.(私はますます隣の人が気に入っている)。He isn’t just liking his new job very much.(彼は今のところ新しい仕事があまり気に入っていない)。「hear」は「一時的な行為・出来ごとが続いていることを強調」する時は、進行形は可能です。Is this copier all right? I have been hearing a strange noise.(このコピー機は大丈夫かな、さっきから変な音が聞こえているんだ)。「see」も同じ使い方ができます。

英文法の見える化(28)−自動詞と他動詞

自動詞と他動詞の区別については前にも書いたことがありますが、「英文法の見える化」という視点からはとても大切なことなので再度取り上げました。

辞書を引いた時「自」と書いてあれば自動詞としての使い方が説明されています。「他」と書いてあれば他動詞としての使い方が説明されています。

ある文の中で動詞の直後に「(限定詞+)名詞」または「代名詞の目的格」があれば、その動詞は他動詞として使われています。動詞の直後に「(限定詞+)名詞」または「代名詞の目的格」がなければ、その動詞は自動詞として使われています。
「I walk in the park every morning.」ならば自動詞で「私は散歩します、公園の中を、毎朝」のイメージになります。「I walk my dog in the park every morning.」ならば他動詞で「私は犬を散歩させます、公園の中を、毎朝」のイメージになります。

殆どの動詞が自動詞と他動詞の両方があります。他動詞は直後の「(限定詞+)名詞」または「代名詞」に直接働きかけます。自動詞ならば、上記の例文のように、そこで一旦送る絵(イメージ)は完結し、その後は情報の追加です。
「I knocked the door.」ならば「私はドアを直接強く叩いた」イメージです。「I knocked on the door.」ならば「私はトントンと叩いた、叩いたのは部屋のドアの上」のイメージです。「I knocked at the door.」ならば「私はトントンと叩いた、叩いたのはドアのあたり」のイメージになり「玄関をトントンと叩いた」イメージです。

英文法の見える化(27)−ago とbefore

英文法とは直接には関係ありませんが「過去」「過去完了」「現在完了」と密接に関係する副詞という視点で取り上げました。

「ago」:
必ず期間を表す語句(an hour, two weeks, twenty years 等)を伴います。
I finished my homework an hour ago.(1時間前に宿題を終えた)
意味は「今から・・・前に」で現在から過去を見た表現です。ですから、過去には使えますが現在完了には使えません(「10年前には既に退職していた」なら「I had already retired ten years ago.」も可能)。「最後にお会いして3年になります」は「It is / It’s been three years since I saw you last.」と「since」を使います。

「before」:
必ずしも期間を表す語句は必要ではありません。「過去」「過去完了」「現在完了」のどれにでも使えます。意味は「以前に、前に」
I read the novel before.(以前、その小説を読んだことがある)
I had talked to him three weeks before.(彼とはその3週間前に話した→ある過去の時を基準にして3週間前)
Haven’t we met before? (前にお会いしたことがありませんか)
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