「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

Thank You for Visiting Me! 「英語赤ひげ先生」による「知っている英語」を「使える英語」にするための「理論」と「教材」を一挙に無料公開しています。

2015年06月

和製英語が役に立つ(14)

[19] フロント
日本語で「フロント」と言えばホテルの「フロント」が真っ先に思い浮かぶでしょう。英語では「front」で発音は「フラント」です。「前部、前方、前面」「(建物などの)正面」を意味し軍事用語では「最前線」を意味します。気象情報で「・・・前線」というときも「フラント」です。「寒冷前線」は「cold front」。ホテルのフロントもホテルに入り最初に立ちはだかる場所です。背中(back)に対して胸部は「front」。

少し前に「back office」という言葉が流行りましたが「後方支援部隊」のことで「front office」は「本社首脳部、経営陣」のことを言います。「front page」は「新聞の第1面」。「waterfront」は「海岸の土地」で既に日本語化しています。

[20] ラン
「ラン(run)」は英語では「走る」の意だけでなく、幅広い使い方がされます。

「(会社など)を経営する」の意でもよく使われます。He runs a karaoke bar. なら「カラオケバーを走らせる」ではなく「カラオケバーを経営している」の意です。

アメリカでは「立候補」するの意で選挙の時は毎日のように新聞で見ます。「run for President/Presidency」で「大統領に立候補する」。「run against Bush」なら「ブッシュの対立候補として出馬する」の意。

アメリカでは「(広告など)を掲載する」の意でもよく使われます。「run an ad in a paper」で「新聞に広告を出す」の意。

ゴルフでボールが地面に落ちた後のころがりのことを「ラン」といいます。ゴルフ仲間の隠語で、よく転がることを「銀座の花や」といいます(ラン=蘭で稼ぐ)。

「(競争などで)・・・着になる」場合にも使えます。He ran third in the race.「彼は3着になった」。

「走る」イメージが延長されて「(乗り物が)運航されている」の意でも使えます。The trains run every ten minutes. 「列車は10分ごとに出る」。

和製英語が役に立つ(13)

スーパー
この言葉は「スーパーマーケット」「スーパーショット」等と我々にもお馴染みです。「super-」は接頭語で「上位、超過、過度、余分、超越」の意を付加します。形容詞・名詞・動詞につけることができるとても便利な言葉です。
superabundance :過多
superactive :活動的すぎる
superagency :上位機関
superexcellent :極上の
superman:超人

以上は我々が「スーパー」に持つ「超」のイメージですが、次は「上位」のイメージです。「スーパーマーケット」は今でこそ「並」ですが、出現した時はそれこそ何でもあり「超」だったハズです。初出は1933年です。
superimpose :・・・に字幕スーパーをつける
superintendent :(アパート・事務所の)管理人。一般の会社で肩書きにつけている場合は「主任」の意。


チェック
日本語の「チェック」は「調べる」「格子じま」の意で使われますが、英語の「チェック(check)」は範囲が大幅に広いです。日常生活では「小切手」の意で、これがないとアメリカでは暮らせません。銀行の「当座預金口座(checking account)」はこの「小切手」を決済するのに必要な口座です。「普通預金口座」は「savings account」といいます。南部に住んでいた時「当座預金口座(checking account)」の残高が足りないという電話が銀行から秘書経由で時々かかってきて大慌てで補充した記憶があります。秘書にバレバレだったわけです。

「お勘定をお願いします」は「Check, please.」です。

「Check it out!」は「お見逃しなく」の決まり文句。

「rain check」は「(雨で試合中止の時渡す)雨天順延券」のことで「Give me a rain check.」と言えば招待を断るときの決まり文句です(「又の機会にお願いします」の意)。

「チェック・イン」「チェック・アウト」も自然な日本語になっています。昔旅客が旅行に必要な物品として乗車券を提示して託送することを「チッキで送る」といいましたが「check」の訛りです。国鉄では1986年にこの制度を廃止しました。

和製英語が役に立つ(12)

スイート・ルーム
英語では同じ発音で「sweet room」「suite room」が対応します。日本語での「スイート・ルーム」はこの2つが混同して使われている場合があります。ある新聞のコラムで、後者の「(ホテルなどの)一続きの部屋」を「甘美な部屋」と誤解して新婚旅行と結び付けて執筆されていたのを思い出します。執筆者と編集者が同じ誤解をされていたようです。

著者が利用する駅前に大きな「ワンルーム・マンション」が建設中ですが「suite room」なる宣伝をしています。「suite」は「一続きの部屋」の意ですので「ワンルーム・マンション」を格好よく言ったのかも知れません。

この「suite」は「suit(スーツ)」と同じ語源で「一組、ひと揃い」の意もあります。「a computer suite(コンピュータ機器一式)」「a lounge suite(居間家具一式)」。

スタッフ
「私はそのチームのスタッフです」は英語では「I am a staff of the team.」とは言いません。「I am on the staff of the team.」が通例使われます。「I am a staff member of the team.」は可。「staff」は所謂「集合名詞」なのです。「警察」も機能の集合体ですので「the police」と常に単数です。

同じ「スタッフ」でも「stuff」は英語での発音は違いますし、意味も「詰め物をする」の意です。「stuffed animal」は「動物のぬいぐるみ」。「a stuffed elephant」は「象のぬいぐるみ」。「I’m stuffed.」は「おなかが一杯です」の意になります。

和製英語が役に立つ(11)

シーズン
名詞では「季節」「時期」の意で使われます。後者の使い方例としてはプロ野球の「年間指定席券」は「season ticket」です(年間といっても野球の時期だけです)。

動詞では「・・・を味付けする」の意になります。「シーズン(season)」は元々「種を撒く(時期)」を意味したので「種を撒く」イメージと食べ物に何かをふりかけて味付けするイメージが重なったのかも知れません。「調味料」は「seasoning」。

「木材を乾燥させる」「成熟させる」の意にもなります。何れも時間がかかる仕事です。He has become a little more seasoned in the ways of the music world.(彼は音楽の世界のやり方により少し慣れてきた)。

ショッピング
「買い物をしに町に行った」は英語では「I went to town to do some shopping. / I went shopping in town.」といいますが、「shop」は「店」「買い物をする」「(店)をあさる、見てまわる」の意になります。ですから現実には見るだけで必ずしも買わなくてよい理屈になります。「window-shopping」という言葉もありますね。正しく「見てまわる」わけです。「shopping bag」「shopping center/mall」「shopping list」等は既に日本語になっています。

本当に「買う」場合は「buy」「purchase」「get」が使えます。会社の「購買部」には「purchasing department」がよく使われます。デパートなどの「仕入係り」は「buyer」。

和製英語が役に立つ(10)

サイン
アメリカに滞在していた時にレーガン(大統領)とナンシー夫人の署名入りの写真を貰ったことがあります。この「署名」に相当する英語は「signature(シグナチャー)」といいます。

日本語では有名人の「サイン」入りシャツなどといいますが、これに相当する英語は「autograph」。「サイン会」は「an autograph session」。「-graph」は「書く(描く、記録する)」を意味します。写真は「photograph」。

サイン(sign)は「(書類)に署名する」「符号」「表れ」「・・・標識」等の意で使われます。カードで何かを買った場合は「暗唱番号」を打ち込むか、または「サインする」必要がありますがこの場合は「サイン(sign)」が使えます。「弁護士がいないのに書類にサインしていいだろうか?」は「Can we sign the papers without our lawyers here?」。「その俳優はサインした」は「The actor signed his autograph.」。

サービス
英語の「サービス(service)」の動詞形は「サーブ(serve)」で元々は「人に仕える、奉仕する」の意でした。「(神・主君・客・国・主義など)に仕える」精神が根本にあります。聖書の中の例の有名な「処女懐胎」を天使から告げられたマリアが “I am the Lord’s servant.”(「わたしは主のはしためです」新共同訳) と応じる場面は余りにもよく知られています。

日本語で「サービスマン」といったら製品の修理担当者を思い浮かべると思います。英語では、この意味で使うこともありますが「軍人」の意になります。軍人は国を守るために国に仕えているという理屈でしょう。

「アフターサービス」は「after-sale service」。

動詞の「サーブ(serve)」は「供給する」の意でも使われます。テニス等の「サーブ」も「(相手が打つ球を)供給する」イメージなのでしょう。

回送電車に「Not In Service」と書いてありますが「電車がお客に仕えていない」の意です。「out of service」も同じような意味です。
記事検索
livedoor プロフィール
Categories
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ