「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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2017年05月

「And Then There Were None」補筆 (19)

Caesar’s wife

Best woman in the world. Absolutely - Caesar’s wife!”
「Caesar’s wife」はここでは「疑念を持たれるような女ではない」の意。シーザーの妻に関して彼が述べた言葉に由来。

<Caesar’s wife>

“Caesar’s wife must be above suspicion.”(「カエサルの妻たる者は、疑われることさえもあってはならない」)と、シーザーが不義の疑いをかけられた妻を離婚した時に述べたといわれていることに由来した表現です。「カエサル」はここでは個人を指すのではなく「公の立場にある者」の意。安倍首相には耳が痛いでしょうね。「Best woman in the world.」=「Caesar’s wife」ではなく、この後分かるのですが、実際は彼の妻は不義を働いていて彼もそれを知っていました。その潜在意識が「Caesar’s wife」という言葉を選ばせたのでしょう。

「ソクラテスの妻」は「悪妻」の代名詞。「山内一豊の妻」は「夫を支えた賢者」。

「And Then There Were None」補筆 (18)

have a bee in one’s bonnet

General Macarthur patted her shoulder.
He said:
“There there, my dear. Of course it’s not true. Fellow’s a madam⇒madman. A madam⇒madman!
Got a bee in his bonnet!
「have a bee in one’s bonnet」で「妙な考えにとりつかれる」。

<have a bee in one’s bonnet>

「have a bee in one’s head」ともいうようです(E-Gate)。英英には「to think or talk about something all the time and think that it is very imprtant」と説明してあります。

17世紀のイギリスの詩人ロバート・ヘリック(Robert Herrick)のMad Maid's Songから生まれたと言われています(ここでは「bonnet」が使われています)。「ボンネット(帽子)」はミレーの「落ち穂拾いの女」の女性が被っている帽子です。昔のヨーロッパの女性はこれを被って1日中仕事をしたのでしょう。帽子の中にハチがおれば絶えずチクチク頭を刺したことから、この表現が生まれたといわれているようです。

bee を使った他の成句:
as busy as a bee :非常に忙しい
bees and honey :お金
put the bee on … :・・・から金を借りようと(恵んでもらおうと)する、・・・を悩ます
the bee’s knees :とびきりよいもの(時に反語的に用いられる)

「And Then There Were None」補筆 (17)

時に無冠詞となる名詞

She said:
“I’d like to tell you. About that child – Cyril Hamilton.
I was nursery governess to him.
「nursery governess」は「保母兼家庭教師」。


<時に無冠詞となる名詞>
建物や場所を表す名詞を、そこで行われる「機能」に注目して使っている時には無冠詞にすることはよく知られています。例えば「I go to school.(私は学校に行っています)」。

又、「governor」や「mayor」も、時として無冠詞になることも知っています。
He was elected governor of the State of Alabama:彼はアラバマ州の知事に選ばれた
elect him mayor:彼を市長に選ぶ

しかし、この使い方には語法があります。
「主格(目的格)補語、as 句として用いられる時のみ許容される」ということです。「I was nursery governess to him.」では「nursery governess (to him)」は主格の補語です。「保母兼家庭教師」を「機能」として捉えていると考えれば理解しやすいです。「mother」や「father」が「身内の間や呼びかけ」の時に無冠詞になることが多いのも「機能」として捉えている背景があると思われます。

「And Then There Were None」補筆 (16)

all right

“Invitation, mention of mutual friends – I fell for it all right.
「fall for …」は「・・・にだまされる」。「all right」はここでは「まんまと」の日本語が対応。


「all」はここでは副詞ですので「まったく、すっかり、完全に」の意になります。「right」は「右の」の意の他「正しい」という意味があります(一説に、聖書の記述から「右手」⇒「正しい」の連想が生まれたとあります)。副詞では「正しく、適切に、まっすぐに、丁度、直ぐに」。

「I fell for it all right.」の文字通りの意味は「それにまったく申し分なく騙された」。「all right」は使用範囲が非常に広い言葉ですので「all」「right」夫々の基本的な意味を押さえておくと応用が効きます。

この後お医者さんが、お酒の所為で手が震えて患者さんを殺してしまったことを後悔して「I killed her all right.」と心で思う場面がありますが、この場合は「うまく殺した」ではなく「本当に(certainly)殺した」の意。

更に「He’d cooked Seton’s goose all right!」という場面も出てきました。ここでは「Setonの悪だくみを申し分なく打ち砕いた」。「cook one’s goose」は「の計画を台なしにする」「を破滅させる」。

「all right」は形容詞としての使い方としては、ジーニアス英和辞典には次のように出ています。
申し分ない、満足な、差支えない、心配のいらない
(人・物・事が)信頼できる、ちゃんとした(米俗)

「all right」は副詞としての使い方としては
申し分なく、立派に、うまく、本当に(文修飾)
確かに、間違いなく

「all right」は間投詞としての使い方としては
(同意・賛成して)はい、よろしい、結構です、承知した
(おどし・命令口調で)ようし
素敵だ、それはすばらしい(予期せぬ楽しみなどが与えられた時に用いる)

「And Then There Were None」補筆 (15)

business

Queer business when you came to think of it – the whole thing was queer – very queer …
ここでの「queer business」は「不思議なこと」位の意。「when you came to think of it」は「考えてみると」の意の成句。

< business>
通例我々はこの語を見たり、聞いたりしたら「商売」という日本語を思い出します。しかし、この場面では使えません。

この場面に当てはまりそうな訳語は次の通りです。3つの英和辞典から。Informal な使い方です。
「(予期に反して)厄介なこと、不愉快なこと」「しろもの」「たぐい」
「事柄」「事件」「成り行き」「厄介なこと」「(漠然と)もの、こと」
「事、事柄」
今、Oxford を引いてみると「A series of events, typically a scandalous or discreditable one: they must find out about the blackmailing business hot.」とあります。キーワードは「a series of events」です。「一連の事柄」が一番無難に意味を伝えてくれそうです。上記も「考えてみると、一連の事柄は不思議な事ばかりだ」と訳せばシックリきます。
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