「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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日常のこと

関係する

4月15日の日経朝刊に次のような記事が出ていました。

小泉元首相が森友学園問題に関して「安倍首相が『妻や私が関係していたら首相、議員をやめる』と話した。あれに端を発している」と語った。
森友学園が建設を目指した小学校の名誉校長に安倍昭恵首相夫人が一時就任した点に触れ「なぜ関係ないと言えるのか。言い訳しているような状況だ」と述べた。

そこで「関係」という言葉をネットで調べてみると次のように出ています。

[名](スル)
1 二つ以上の物事が互いにかかわり合うこと。また、そのかかわり合い。「前後の関係から判断する」「事件に関係する」
2 あるものが他に対して影響力をもっていること。また、その影響。「気圧の関係で耳鳴りがする」「国の将来に関係する問題」
3 人と人との間柄。また、縁故。「あの人とはどういう関係ですか」「友好関係を結ぶ」「父親の関係で入社する」
4 男女間の性的交渉。また、それをもつこと。「妻子のある男性と関係する」
5 (他の名詞の下に付いて)その方面。そういう領域。「音楽関係の仕事」「アウトドア関係の雑誌」

文脈から判断して、お二人とも上記1の意味で使っているものと考えます。しかし、安倍首相は「森友学園が建設を目指した小学校の名誉校長に安倍明恵首相夫人が一時就任したこと」だけでは「関係したことにはならない」との論理としか受け取れない(即ち、敢えて言語的に意味を通そうとすると上記の2の意味で使っているとしか解釈できません)、小泉元首相は「何故そのようなことが言えるのか」という立場です。

安倍首相の論理は「奥さんに浮気がばれた」ときの例の男の言い訳(「一緒に寝たが未だ・・・」)に似ているようにも見えます。例え上記の2の意味で使ったと強弁しても、昭恵さんは首相夫人であり、名誉校長に就任していた事実を森友学園と交渉していた近畿財務局の担当者は知っていたわけですから、それだけで「他に対して影響力をもっている」と考えるのが一般人の感覚です。上記の3の意味でもアウト。国民がバカにされていると感じても不思議ではありません。今になって思えば、確かに小泉元首相が言うように『妻や私が関係していたら首相、議員をやめる』と何故不用意に言ってしまったのか凡そ政治家の発言としては理解に苦しみます。

日英中に対応した「自動翻訳イヤホン」

総務省所管の情報通信研究機構は英語と中国語、日本語の会話を自動で翻訳するイヤホンを開発した。イヤホンを付けた人同士で会話すると、人工知能(AI)でそれぞれの母国語に訳した内容がイヤホンから聞こえる。翻訳技術などを企業などに提供して実用化を目指す。
イヤホンはマイクを兼ねており、スマートフォン(スマホ)と無線でつながる。発話者のマイクで声を拾い、スマホを通じて文字データにしてサーバーに送る。相手の母国語に翻訳し、そのイヤホンに音声を流す。日英中の3カ国に対応しており、3人以上でも母国語で話すだけで自然な会話ができる。話し終えてから約2秒後に聞こえる。
TOEICで800点以上の水準に達したという。

この情報の通りだとすると、「自動翻訳イヤホン」は近いうちに企業の「電話会議」で使われるようになるでしょう。TOEICで800点以上の水準ならば、日本語で話してもコミュニケーション上ほとんど問題ないハズです。英語が苦手な人には朗報。

片や、英語のセンター試験では今後は「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を測定するという。多分99%の受験生はこの「自動翻訳イヤホン」に負けるでしょう。「実用」という視点では「通訳・翻訳」のほとんどの部分が機械に置き換えることができるということです。小学校から英語を必須化することの意義は何なのでしょうか?

レディース&ジェントルマン、NY地下鉄で禁止

読売新聞によれば,
『米ニューヨーク交通公社(MTA)は、ニューヨーク市内などで運行している地下鉄やバスなどの乗務員が、アナウンスの際に乗客に呼びかける「レディース・アンド・ジェントルメン(Ladies and gentlemen)」という言葉の使用を禁止したと明らかにした。

 同性愛や性同一性障害など、性的少数者への配慮とみられる。

 MTAは、読売新聞の取材に「乗客とのコミュニケーションを根本的に改める取り組みとして行った」と回答した。乗務員は代わりに、「Everyone(皆さん)」や「Passengers(乗客の皆さん)」などと呼びかけている。

 MTAは過去に録音したアナウンスを流している車両でも、早急に内容を変更するという。』

著者は、この記事を読んだとき「Why?」と思いました。1968年にニューヨーク市内に滞在していました。そのため、この「Ladies and gentlemen」は毎日耳にしましたが「差別用語」だという議論はありませんでした。当時「ウーマン・リブ(英語: Women's Liberation)」華やかなりし頃で、とにかく男と女を区別するものはダメということで「スチューワーデス」は「フライトアテンダント」に変りました。男どもは「manholeは何といえばよいのか」などと女性のいないところで言っていました。今では「utility hole」「personhole」「maintenance hatch」などの言葉があるようです。

今回は、同性愛や性同一性障害など、性的少数者への配慮ということで納得。人間なかなか他人の弱みには気がつきにくいものだと実感させられました。

なお「gentlemen」が「ジェントルマン」「ジェントルメン」の両方で表記されていますが、発音的には前者の方が英語の発音に近いです。「men」は1音節の単語で強勢が置かれるので「メン」ですが、「gentlemen」は3音節で「men」には強勢が置かれませんので「gentleman」も「gentlemen」も同じ発音です。

(注)
ウーマン・リブ(英語: Women's Liberation)とは、1960年代後半にアメリカ合衆国で起こり、その後世界的に広がった女性解放運動のことをいう。
この運動の発端となったアメリカでは、ベトナム反戦運動や公民権運動に連動する形で、性による役割分担に不満を持った高学歴主婦や女子学生を中心に「男女は社会的には対等・平等であって、生まれつきの肌の色や性別による差別や区別の壁を取り払うべきだ」という考えのもとで開始された。

帰国子女の親たち

塩野七生さんが「再び男たちへ」の中で『帰国子女には外国と外国人を理解できた子とできなかった子の二種がいる。そして、その原因は親にある』と書いています。

「子どもは親の背中を見て育つ」とも言われていますので、多分塩野さんの指摘は正しいのでしょう。

著者は2人の帰国子女の親である。

1人は男で、某放送局でテレビの報道番組を担当している。日本の学歴は小学校卒。入社以来英語とは全く関係のない仕事をしている。入社したての頃、京都で極めて大きな国際会議があり国際会議の取材を巡り国際会議の事務局と折衝をしたところ、日本側の窓口になって欲しいと会社に申し入れがあり、自分の仕事はしなくて会議の最後まで待機させられ、同僚から「暇でいいな」とうらやましがられたとのこと。英語の出来る人は他に何人もいた訳だから、多分、彼が「外国と外国人を理解できた子」だったからだろうと推察している。

もう1人は女で、学校卒業後はカトリックの宣教師をしている。所属する会は「共同生活」をしているが、日本人は彼女だけである。フィリピン、アルゼンチン滞在が長いが職務を全うしているようである(前者は英語、後者はアルゼンチンのスペイン語)。塩野さんの「外国と外国人を理解する」ということが具体的に何を意味するかよく分からないが、多分彼女みたいなのを「外国と外国人を理解できた子」というのだろう。

塩野さんの論理に従えば我々夫婦も「外国と外国人を理解していた」ということになる。塩野さんは「外国と外国人を理解するということと外国語能力とは関係ない」とも書いています。著者自身について言えば「外国と外国人を理解していたかどうか」は正直分からない。著者はアメリカに3回住んだが「英語に興味を持ち、英語習得に努めた」「プライベートの生活では出来るだけ日本人とは付き合わないようにした」「日本を向いて仕事しない」「車はアメ車」「(性格的に)outspoken」「(性格的に)他人の目を気にしない」等位しか自分の特徴は思い浮かばない。こういう親に海外で育てられると子どもは「外国と外国人を理解できた子」に育つのだろうか。著者には子どもたちの個人差の方が大きいように思えるが。

英語の機械翻訳の実力は「TOEIC 800 レベル」

先日本ブログで、機械翻訳が「完璧」とは言えないが、十分に「実用的」であると書きましたが、昨日の日経夕刊に大きく『実際に「英語通訳機械」が売り出され、その実力は「TOEIC 800 レベル」』と報じられていました。著者の眼識の高さを裏付けました(笑)。

このレベルがどの位置にあり、何が出来るかの目安は次の通りです。なお、以下の基準は人間を相手にしていますので個別の「発音」も加味していますが、これは機械ですので個人差はありません。「Google 翻訳」の発音と同じとすれば「発音」は「全く問題ない」です。

TOEICスコア(最低10点から最高980点で評価)
• Eランク:~215点
単純な会話をゆっくり話してもらっても、部分的にしか理解できない。断片的に単語を並べる程度で、実質的な意思疎通の役には立たない。
• Dランク:220~465点
ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い換えをしてもらえば、簡単な会話は理解できる。身近な話題であれば応答も可能である。語彙・文法・構文ともに不十分なところは多いが、相手がNon-Nativeに特別な配慮をしてくれる場合には、意思疎通をはかることができる。
• Cランク:470~725点
通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られる。基本的な文法・構文は身についており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている。
• Bランク:730~855点
通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない。
• Aランク:860点〜
自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。

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