「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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英語

pandemic

コロナ・ウイルスによって引き起こされている肺炎が「パンデミック」の恐れがあると各国で警戒されています。「パンデミック」とは「複数の国にまたがったり全世界に広がったりするような、広域でまん延する深刻な感染病の大流行」を意味します。「語源」はギリシャ語のpandemos(pan-が「全て」、demosが「人々」の意味)からで、「全ての人々の(of all the people)」という意味だそうです。「Pan-American」は「(北米・中米・南米諸国を含んだ)汎米の」の意の形容詞です。似たような言葉に「epidemic エピデミック」「endemic エンデミック」がありますが、その違いは次の通り。

endemic エンデミック(地域流行)
特定の人々や特定の地域において、「regularly (ある程度の割合、ポツポツと)」見られる状態。地域的に狭い範囲に限定され、患者数も比較的少なく、拡大のスピードも比較的遅い状態。「流行」以前の段階。風土病もエンデミックの一種に当たる。a problem endemic to the construction industry(建設業界特有の問題)というような使い方もできます。

epidemic エピデミック(流行)
特定のコミュニティ内で、特定の一時期、感染症が広がること。特に突発的に規模が拡大し集団で発生することをアウトブレイク(outbreak)と呼ぶ。

pandemic パンデミック(汎発流行)
(さらに流行の規模が大きくなり)国中や世界中で、感染症が流行すること。

「伝染病」を意味する語には他に「plague(epidemicと同じイメージ)」「epizootic(家畜の流行病)」があります。

at the eleventh hour

意味は「the latest possible time before it is too late(期限ぎりぎりで、土壇場で、瀬戸際で、最後の瞬間[機会]で、終り際で)」の意。有名なマタイ伝 20章が起源だという説とそれを否定する説があるようです。普通は「at the last minute」が使われます。
They’re still making changes at the eleventh hour.(彼らは土壇場で、未だ変更を行っている)

マタイ伝 20章:
天の御国は、自分のぶどう園で働く労務者を雇いに朝早く出かけた主人のようなものです。彼は、労務者たちと一日1デナリの約束ができると、彼らをぶどう園にやった。それから、9時ごろ出かけてみると、別の人たちが市場に立っており、何もしないでいた。そこで、彼はその人たちに言った。「あなたがたも、ぶどう園に行きなさい。相当のものを上げるから。」彼らは出て行った。それからまた、12時ごろと3時ごろに出かけて行って、同じようにした。
 また、5時ごろ出かけてみると、別の人たちが立っていたので、彼らに言った。「なぜ、一日中仕事もしないでここにいるのですか。」彼らは言った。「だれも雇ってくれないからです。」彼は言った。「あなたがたも、ぶどう園に行きなさい。」こうして夕方になったので、ぶどう園の主人は、監督に言った。「労務者たちを呼んで、最後に来た者たちから順に、最初に来た者たちにまで、賃金を払ってやりなさい。」そこで、5時ごろに雇われた者たちが来て、それぞれ1デナリずつもらった。最初の者たちがもらいに来て、もっと多くもらえるだろうと思ったが、彼らはやはりひとリ1デナリずつであった。そこで、彼らはそれを受け取ると、主人に文句をつけて、言った。「この最後の連中は一時間しか働かなかったのに、あなたは私たちと同じにしました。私たちは一日中、労苦と焼けるような暑さを辛抱したのです。」
 しかし、そのひとりに答えて言った。「私はあなたに何も不当なことはしていない。あなたは私と1デナリの約束をしたではありませんか。自分の分を取って帰りなさい。ただ私としては、この最後の人にも、あなたと同じだけ上げたいのです。自分のものを自分の思うようにしてはいけないという法はありますか。それとも、私が気前がいいので、あなたの目にはねたましく思われるのですか。」このように、あとの者が先になり、先の者があとになるものです。

ローマ時間では日の出を0時、日の入りを12時としていたので、 " eleventh hour " は「午後11時」ではなく、日が暮れる直前という意味です。昔は夜の時間は「長さ」が意識されなかった為「夜に」が英語では「at night」と「点」で捉えられた表現になったものと思われます。

ego trip

ロングマンによれば「 if someone is on an ego trip, they think that what they do makes them more important than other people – used to show disapproval 」とあります。「利己的な[自己中心的な・自己満足的な・自分勝手な]行為[行動]」、「独り善がり、勝手な自己満足」等の日本語が対応します。

「American Slang」集によれば1960年代に使われ出した造語で、「trip」は「薬物による幻覚体験」の意からだそうです。そうだとすると「自我の幻覚体験」のイメージになります。

He’s on an ego trip. (彼は勝手に振舞っている)
To possess power is the ultimate ego trip for many people.(権力を手にすることは、多くの人にとって究極の自己満足的な行為である)
You just want to satisfy your own ego trip. (そんなのあなたの勝手な自己満足じゃない!)
Get off your ego trip, for god's sake.(お願いだから自分勝手な振る舞いはやめて)

最近の安倍首相の国会答弁を聞いていると彼にも当てはまりそうなスラングです。

dyed in the wool

「wool」の発音は「ウール」ではなく「ウル[wul]」。文字通りの意味は「羊毛のうちに染められた」、即ち「織る前に染めた」の意でも使えますが「織る前に染めた⇒、生え抜きの、見解・信条などが徹底的な、ある傾向に染まりきった、凝り固まった」の意にもなります。
a dyed-in-the-wool conservative : 根っからの保守系の人

その他「wool 」を使った表現:
all wool and a yard wide : 本物の、正真正銘の、申し分のない。品質の良さを強調した表現。アメリカの南北戦争時代、兵士の服は物資不足から「オールウール」ではなく、混ざりもので作られたようです。更に、本当は1ヤード幅のウールで作られるのが正しいのですが、つぎはぎで作られたことからの表現です。

go for wool and come home shorn : ミイラ取りがミイラになる。「shorn」は「shear(羊毛などを刈る)」の過去分詞。「The biter is bit.」とも言う。「ミイラ」の語源はポルトガル語です。

pull /draw the wool over a person's eyes : 人をだます。昔、羊毛(wool)はかつらとして使われていた。人が付けているかつらを引っ張り下げて目を隠すと、その人は目が見えなくなることからの表現。

Keep your wool on! : 怒るな、落ち着け。「lose one’s wool」は、その逆の意。

Here’s looking at you, kid!

改まった乾杯での英語では「Let’s drink a toast to the bride and bridegroom. (花嫁と花婿に乾杯しましょう)」「I would like to propose a toast to the health and happiness of our guests.(ご来賓の皆さまの健康と幸せのために乾杯をしたいと思います)」「Let’s raise our glasses and make a toast.(グラスを掲げて乾杯しましょう)」。カジュアルな場合には「To your health!」「Here’s to you!」「Cheers!」「Bottoms up!」

「toast」が「乾杯」の意になったのは、祝杯にトーストの小片を入れたことに由来するそうです。

昔の名画「カサブランカ」では、恋人同士が乾杯する場面で「Here’s looking at you, kid!」が使われていました。日本語の字幕は「君の瞳に乾杯!」で、この言葉を耳にした方は多いと思います。高瀬鎮夫さんという翻訳家の訳がオリジナルだと言われています。

「Here’s looking at you, kid!」の元々の意味を「君を見つめていることに乾杯!」と解説しておられる方が多いですが、著者は「looking at you」の前に前置詞「to」がないので「乾杯 君を見つめながら」ではないかと思っています。
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