「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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英語

言葉は不思議―what が人間を指すことが出来る場合がある

学校で「what は先行詞を含む関係代名詞。 the thing that の意」と習いました。

しかし「私が見たのは・・・」とか「あなたが必要としているのは・・・」という場合には、文脈さえキチンとしていれば「・・・」の部分に「人間」を持ってくることも出来ます。

(1) 家の犬が盛んに吠えているので何だろうと思って外を見た場面:
What I saw was a little boy wearing a baseball cap.

(2) 友人から愚痴を聞いている場面:
What you need is a caring wife.

(1)は「私が見た人は・・・」では使えませんし、(2)は「あなたに必要な人は・・・」という場面では使えません。(1)(2)が使えるのは聞き手が「人間以外のものを想定できる」場面だからです。(1)では他所の犬とか(2)ではお金とかです。人間しか想定出来ない場面では使えません。

関係代名詞の非制限用法では先行詞が「人」の様にみえても「which」が使われることがある

次の2つの英文では「who」「which」のどちらが選択されると思いますか?
(1)I hear that John married a blonde, who/which Mary is not. Therefore, he couldn’t have married Mary.
(2)This loan program is for first-time buyers, who/which you don’t seem to be.

正解は(1)(2)共「which」です。なお、関係代名詞の非制限用法では that は使用不可。

なぜ「who」ではなくて「which」なのかを理解するには先ず次を理解して下さい。
例えば「I was looking for a doctor.」は2つの意に解釈できます。
どんな医者でもいいから1人の医者を探していた。
自分の頭の中には特定された医者を探していた。(the が使われないのは、相手とまだその医者について情報が共有できていないと思うから)

しかし、次のように情報を追加すると,△ハッキリします。
I was looking for a doctor, and one was found in the neighboring town.なら 
I was looking for a doctor, but he was nowhere to be found.なら◆
の場合はI was looking for a doctor, and one was found in the neighboring town.と「a doctor」が「one」で受けられていて「the doctor, he, she」とすると意味が変ってきます。このような場合には「who」で受けるのは不可です。△両豺腓砲蓮he」を「the doctor」に置き替えれますので「同一の」医者になり「who」が使えます(I was looking for a doctor, who was nowhere to be found.)。即ち「同一人物」である時にのみ関係代名詞の非制限用法では「who」が使えるということです。関係代名詞の非制限用法では、関係代名詞の前に必ずカンマを入れます。カンマがあるということは、そこで一旦送られて来る絵が中断するということです。日本語では「そして・・・」が当てはまります。I was looking for a doctor, who was nowhere to be found.は「私は(特定の)医者を探していた、そして彼はどこにも見当たらなかった」のイメージになります。自然な日本語では「そして」ではなく「しかし」となるでしょう。

最初の正しい英文である「I hear that John married a blonde, which Mary is not. Therefore, he couldn’t have married Mary.」は次のように考えると納得できます。
Mary is a blonde. の「a blonde」はMaryの1つの属性を表している。この場合「a blonde」を代名詞で受ける場合「Mary is her.」と受けることが出来ず「Mary is it.」と無生物で受けることになります。 先行詞が無生物扱いになるから、関係代名詞の非制限用法では先行詞が「人」の様にみえても「which」で受ける。

I like a girl who is beautiful. は所謂「関係代名詞の制限的用法」ですので「私は特定の美しい女の子が好きだ(具体的な顔を思い浮かべています)」の意。
I like a girl, who is beautiful.の解釈は微妙です。具体的な顔を思い浮かべていれば「私は1人の女の子が好きだ、そして彼女は美しい」。単に女の子の顔を思い浮かべていれば「私は女の子が好きだ、そして女の子は皆美しい」のニュアンスとなります

疑問代名詞 who / which / what の不思議な性格

昔の英和辞書に比べて最近のそれは随分と親切になりました。

例えば、ジーニアス英和大辞典で「who」を引くと、「疑問代名詞 whoは主語として用いられる時は通例単数扱い」と書いてあります。著者が1967年に購入したコンサイス(今も後生大事に持っています)にはこのような親切な注はありませんでした。

テーブルの上に、いつもより2人分多い食器がセットされているとしましょう。誰の目にも今夜の夕食には2人のゲストが来ることは明らかです。それでも「誰が来るの?」と尋ねる場合は「Who is coming to dinner tonight?」と動詞は単数に合わせます。「Who are these people?」の「Who」は補語(主語はthese people)ですので正しい文です。

何故「who」にはこのような不思議な性格があるのでしょうか?色々な理屈をつけることは可能ですが、結局は言語習慣だと思います。上記の例の場合、日本語でも「誰と誰が来るの?」という尋ね方もあります。「誰」という言葉が「1人ののっぺらぼうの顔」を思い浮かべさせるのかも知れません。

まだ著者の英和辞典には書いてありませんが、疑問代名詞 which / whatも同じで「主語として用いられる時は通例単数扱い」です。「共和党と民主党とで、どちらが勝つでしょうか?」という場合「the Republicans」「the Democrats」ともに複数形ですが実際の会話では次のようになります。
A: Which is going to win, the Republicans or the Democrats?
B: The Democrats are.

同じ名詞が主語で使うなら適格で、目的語で使う場合は不適格になる場合があるのは何故か

An apple is a fruit.(適格)
I like an apple.(不適格)

An apple is a fruit.の「An apple」は所謂「総称の a/an」と言われているもので「リンゴは」の意になります。「リンゴは果物の1種類です」の意になり、違和感はありません。

しかし、同じ「an apple」でも目的語になると「総称の a/an」というルールは適用されません。単数名詞に「a/an」がつけられるのは「a/an」を「one(1つの)」で置き換えることが出来る場合のみです。I like one apple.(「私は1つのリンゴが好きです:」は一般通念上おかしいので不適格だということです。

「総称の a/an」は一般的には主語の時だけ適用できます。その理由は、主語は「・・・は」の意味になるので、その主語の恒常的な状態や、習慣的な動作を表す(「・・・は・・・です」「・・・は・・・します」)ことができるからです。「・・・は・・・です」「・・・は・・・します」は全く自然です。

every と each

類義語辞典ではevery と eachはお互い互換性のある言葉です。

He exercised every/each day.
He visited each/every month.

しかし、次のような場合には互換性はありません。

例えば、裁判で証人が1人ずつ順に呼ばれて証言するような場合には「every」は使えません。
As every witness was called to the stand …(不可)
As each witness was called to the stand …(可)
everyは「ある集合のメンバー全体の行動、出来事、状態に焦点」を当てるのに対し、each は、「その集合の個々の行動、出来事、状態に焦点」を当てます。,世半攷輿完が一度に証言台に立たされるイメージになるのに対し、△1人ずつ順に証言台に立たされるイメージとなります。

互換性がある場合でも微妙なニュアンスの違いが出てくる場合もあります。
We ordered every dish on the menu.
We ordered each dish on the menu.
は最近の中華料理屋の昼食のメニューみたいに「本日のランチA, B, C, D」のメニューしかなく、4人で行って「A, B, C, D全部」みたいな注文をする場合が想定されます。△蓮Aを頼みます、それからBも、それからCも、そしてDもお願いします」のように1つずつ順に頼み、結局はメニューにある食事を全部注文したような場合が想定されます。

尚、「each」は「2」以上に対応しますが、「every」は「3」以上に対応します。ですから「each hand」はOKですが「every hand」は不可。
                        
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