「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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日本人の9割が間違える英語表現(18)

(018)「誰かに傘を取られてしまった」
日本人の英語:Someone got my umbrella.
ネイテイヴの英語:Someone took my umbrella.

この問題は「get」と「take」の意味の違いに因るものです。

「get」の主な用法:
to receive something:
What did you get for your birthday?
to obtain something:
Where did you get (= buy) that skirt?
to obtain or receive an amount of money by selling something:
How much did you get for your car?
to go to a place and bring someone/something back:
Get a drink for John.
to receive something as a punishment
He got ten years for armed robbery.
to receive broadcasts from a particular television or radio station:
We can’t get Channel 5 in our area.
to buy something, for example a newspaper or magazine regularly
Which newspaper do you get? (この場合は「take」も可)
その他「成績」「病気」を「貰う」場合にも使われます。

クラフトさんは『外からの何らかの働きかけによって「獲得する」というのが「get」の中核的な意味』と説明されていますが、著者は『(手段は何であれ)或る状態を「得る」』と捉えています。日本語の「・・・をゲットする」に近い感覚です。「I couldn’t get him to stop smoking.」は辞書では「彼にタバコをやめさせられなかった」の日本語を対応させていますが、「(色々努力はしたが)彼がタバコをやめるという状態を得ることは出来なかった」が本当のニュアンスです。

「Someone got my umbrella.」が使えそうな場面はなかなか思い浮かびませんが、ビンゴの賞品を寄付していて「誰かが私の傘を貰った」なら使えます。

一方「take」は「(自分の意志で手を伸ばして)自分のところに取りこむ」イメージの言葉です。ですから上記のГ任盪箸┐襪里任后

コンビニに傘を置き忘れて取りに戻るともうそこにはない場合には「誰かに傘を取られてしまった」「誰かが私の傘を持って行ってしまった」ということになるでしょう。持って行った人に悪気はなかったとしても「(自分の意志で手を伸ばして)自分のところに私の傘を取り込んだ」イメージですから「took」。

上記い痢Get a drink for John.」を「Take a drink for John.」としたら「ジョンのために一杯やれ」の意になるでしょう。

「誰かに傘を取られてしまった」を「My umbrella was stolen by someone.」とする人も多いと思いますが、「steal」は「を(こっそり)盗む」意ですから、コンビニに傘を置き忘れて取りに戻るともうそこにはない場合には少し「キツイ」表現に聞こえます。

似ていてそうで意味が異なる名詞(2)

言語学では「形が違えば意味も違う」というのは極めて重要な出発点です。このコンセプトの下、「コア(イメージ)概念」で編集されたのが「E-Gate」(ベネッセ)英和辞典で著者も愛用しています。

著者は著者のブログで現在「日本人の9割が間違える英語表現100」を解説しておりますが、これを補完する意味も含めて「似ていてそうで意味が異なる名詞」をいくつか取り上げてみました。

(02)「heart」と「mind」
■「heart」のコア概念は「ハート・マーク」の「心臓」です。「mind」との違いを際立たせるならば「情と結び付いた心」です。
■「mind」のコア概念は「知性と結び付いた心」「精神」です。

■「heart」
「My father has a weak heart.」は文字通り「父は心臓が弱い」ですが「She pressed her child to her heart.」は通例子どもを直接心臓に押しつけることは出来ませんので「heart」の意味が少しずれて「彼女は子どもを胸に抱きしめた」。

「My heart sank.」は「心臓が沈んだ」ではなく「(情と結び付いた)心が沈んだ」

「He won the lady’s heart.」は「彼はその女性の心臓を勝ち取った」ではなく「彼はその女性のハート・マークを勝ち取った」⇒「彼はその女性の愛情を勝ち取った」

「He has no heart for that kind of work.」は「彼はその種の仕事に情と結び付いた心を持っていない」⇒「関心がない」。

「get to the heart of the problem」は「その問題の心臓に到達する」⇒「その問題の核心に触れる」

「In the heart of Africa he understood real humanity.」は「アフリカの心臓部で、彼は真の人間性を理解した」⇒「アフリカの中央で、彼は真の人間性を理解した」

■「mind」
「Reading helps improve your mind.」は「読書はあなたの知性と結び付いた心の向上に役立つ」⇒「読書はあなたの知性の向上に役立つ」

「I can no longer picture her in my mind.」は「私はもう彼女の姿を知性と結び付いた心の中で描くことはできない」⇒「私はもう彼女の姿を思い描くことはできない」

「It never crossed my mind that there were other options.」は「ほかの選択肢たちがあることは私の知性と結び付いた心を横切らなかった」⇒「ほかの選択肢があるという考えは思い浮かばなかった」

「I’m going to lose my mind if I don’t get a break.」は「もし休憩を得ることができないなら私は私の知性と結び付いた心を失いそうだ」⇒「ちょっと休まないと気が狂ってしまうよ」

「Let’s turn our mind to the problem at hand.」は「身近にある問題に我々の知性と結び付いた心を向けよう」⇒「身近な問題に意識を向けよう」

「mind」は動詞では「注意する、気をつける」「気にする」の意ですが「知性と結び付いた心」のイメージを発展させて動詞として使っているものです。

■「heart」と「mind」とは「情」と「知」の関係にあります。「heartfelt」は「heart(情)+felt(感じられる)」で「心からの」の意。「mindful」は「mind(知⇒注意・関心)+ful(・・・に満ちた)」で「注意して」の意。なお「ハートフル(heartful)」は現代では和製英語と考えて下さい。「hurtful(有害な)」と理解されてしまうかもしれません。日本語の「ハートフル」は「heart-warming」で言い表せます。

日本人の9割が間違える英語表現(17)

(017)「もう一度言ってください」
日本人の英語:Once more, please.
ネイテイヴの英語:Sorry? / Excuse me. (両方とも上昇調)

「once more」は「もう1回(同じことを言え、やれ)」のイメージになります。ですから、授業で先生が生徒に対して使ったり、英語の授業で生徒が先生の言った英語が聞き取れなくて「もう1回同じことを繰り返して言って下さい」という意味で使うことはできます。しかし、電話で使うのは「失礼」な感じを与えるでしょう(所謂「上から目線」)。「please」は「丁寧さ」を出したり「依頼」する時に使いますが、「once more(もう1回)」と同時に使うと「右向け左」みたいな感じもします。

電話では、上記の例以外に、次のような反応をすることをお勧めします。
What did you say?
What was that again?
Please say that again.
Could you repeat that?
Could you say that one more time?
Pardon? (アメリカ人にはちょっと古臭い感じを与えます)

似ていてそうで意味が異なる名詞(1)

言語学では「形が違えば意味も違う」というのは極めて重要な出発点です。このコンセプトの下、「コア(イメージ)概念」で編集されたのが「E-Gate」(ベネッセ)英和辞典で著者も愛用しています。

著者は著者のブログで現在「日本人の9割が間違える英語表現100」を解説しておりますが、これを補完する意味も含めて「似ていてそうで意味が異なる名詞」をいくつか取り上げてみました。

(01)「course」と「way」
■「course」のコア概念は「E-Gate」によれば「進行方向」です。そして進んで行く方向の各経過地点は決まっています。「進路」「(考え・行動の)方向、方針、策」「(物事の)流れ、経過」「課程、講座」「(料理の)一品」等の意になります。以下「E-Gate」の例文から。

「The airplane was on/off course.」 は「飛行機は進路に接して/進路を外れていた」の意。「勿論」に当たる「of course」は「物ごとの自然な進路(course)に属する(of)」ということです(「of」のコア概念は「出所・帰属」)。

「The best course would be to say nothing.」 は「最善の進行方向は黙っていることでしょう」⇒「最善の策は黙っていることでしょう」。

「the course of the river」は「川の進行方向」⇒「川の流れ」。

「take a course in history」は「歴史の講義を履修する」の意ですが、その講義の流れは決まっています。従い講義の内容は予め検討され講義の順序も決まっていることを含意します。「課程」は「ある期間に割り当ててさせる学習・作業の順序や内容」を意味しますので「course」のコア概念にピッタリです。

日本語で「コース料理を頼もう」と言いますが、これは「予め決まった料理が決まった順で」出てくるイメージです。「a course」はその時の「1品」を意味します。「a five-course dinner」は「5品料理の食事」。「フルコースの料理」は「a full-course dinner」。「一品料理」は「a la carte」。

■「way」のコア概念は「(今ある地点から目指す地点に移動する)経路」です。「道」「道路」「方向」「距離」「方法」「習慣、風習」「観点」の意になります。

「take the quickest way from Nagoya to Tokyo」は「名古屋から東京に移動する一番早い経路を取る」⇒「名古屋から東京に行く最短の道を行く」

「Get out of my way.」 は「私の目指す地点に移動する経路から外に出ろ」⇒「道を開けて下さい」

「Look both ways before you cross the road.」は「道を横切る前に(その道の)両方の経路を見なさい」⇒「道を横切る前に左右両方を見なさい」

「The beach is a long way from here.」 は「浜辺はここから長い移動経路です」⇒「浜辺はここから随分遠い」(浜辺に行くのには1つの道しかないかどうかは分からない)

「Change your way of thinking.」 は「何かを考える移動経路を変えなさい」⇒「考え方を変えなさい」

「in one’s (own) way」は「自分自身の思考・行動経路の中で」⇒「自分のやり方で、その人なりに」

「in a way」 は「(いろいろとある思考経路の中で)ある1つの思考経路の中で」⇒「ある程度(to some extent; not completely)」「ある意味で」

以上のように見てくると「way」は単にあるところへ行く「(行き方は色々ある)道」、「course」はあるところに行くのに「(ここで右に曲がり、その次は2ブロック先を左にまわる等の決まった)経路」をイメージするとよいと思います。同義語辞典によれば「course」「way」「route」の3つは夫々の同義語となっていますので、「course」「way」がどちらも使える場面はあります。例えば「The party is seeking to find a middle way between extreme right-wing and left-wing policies. 」「I try to steer a middle course between keeping control of the project and giving responsibility to others.」では「course」「way」の両方が使えると思います。日本語でも「・・・と・・・の間の道・経路」は、頭に思い浮かぶイメージでどちらにするか決まってくるものと思います。

日本人の9割が間違える英語表現(16)

(016)「アラスカに行ってみたいと思います」
日本人の英語:I think I want to visit Alaska.
ネイテイヴの英語:I want to visit Alaska.

これは著者もよく耳にする表現です。日本人はやたらと「I think」を使う傾向にあるのは間違いないと思います。「アラスカに行ってみたい」よりも「アラスカに行ってみたいと思います」の方が「丁寧」にニュアンスがあるからでしょう。自分の希望・欲望をストレートに表現するのを避ける文化的な背景があるようにも感じます。その場合は「I would like to visit Alaska.」と仮定法を使うとよいでしょう。

「I want to visit Alaska.」は「私は今アラスカを訪問することを欲している」ですから、そのことを「I think(今思っている)」は、どう考えて変ですよね。

「・・・しようか(未来)と思っている」は「I think (that)」が使えますが「that以下は未定」のニュアンスです。 “I think I’ll go to the cinema this evening.”(今夜映画に行こうと思っている<しかし行くかどうかはまだ決めていない>)。

何回も申し上げていますが『「日本語」⇒「英語」』はダメと覚悟したほうがいいでしょう。
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