「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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英作文に役立つ知識(63)

前回で英作文の練習は終わりました。日本語を英語に置き換えるのに多彩なやり方があるのに気がつかれたものと思います。そんな時に役に立つ5つのテクニックを最後にご紹介します。「英文表現力を豊かにする例解 和文英訳教本」(小倉弘 プレイス)からの引用です。但し、以下は数ある言い換えの1つであって、もっと的確な言い換えもあるでしょう。

(1) 名詞が思い浮かばないか、思い浮かんでも可算名詞にすべきか不可算名詞にすべきか迷った時に「how」を使う方法。
「読書の喜び」⇒「読書が如何に興味深いか」⇒how interesting reading is
「眠りの量」⇒「あなたがどの位の量寝るか」⇒how much you sleep
「病人の気持ち⇒「病気であることがどんなに感じるか」⇒how it feels to be ill
「見る者の心」⇒「あなたがどのように感じるか」⇒how you feel
「知識の宝庫」⇒「それらの本がどれほど多くの情報を持っているか」⇒how much information those books have
「思いやりの大切さ」⇒「他人に対して親切であることがどんなに大切か」⇒how important it is to be kind to others
「人生の密度の濃さ」⇒「人生が如何に意味のあるものか」⇒how meaningful life is

(2) 名詞が思い浮かばないか、思い浮かんでも可算名詞にすべきか不可算名詞にすべきか迷った時に「what」を使う方法。
「風景」⇒「あなたが見ている物」⇒「what you see」
「自分の行動」⇒「あなたがやる事」⇒「what you do」
「言葉の持つ力」⇒「あなたが言う事」⇒「what you say」
「教える内容」⇒「あなたが教えなければならないこと」⇒「what you have to teach」
「教える側の人間性」⇒「先生とはどんなものか」⇒「what teachers are like」

(3) 名詞が思い浮かばない時に「the way」を使う方法。
「日本人の生活様式」⇒「日本人の生きる方法」⇒「the way Japanese people live」
「脳の働き」⇒「脳が働く方法」⇒「the way the brain works」
「一つの場所に安住しない姿」⇒「彼が一つの場所に決して定住しないであろうやり方」⇒「the way he would never settle down in one place」

(4) 動詞が思い浮かばないときに「there is」を使う方法。
「交通が渋滞する」⇒「通りで交通渋滞がある」⇒「there is a traffic jam on the streets」
「さまざまな変化が出ている」⇒「多くの変化がある」⇒「there are many changes」

(5) 動詞、形容詞、副詞を強調したいとき「really」を使う。
「すっかり引きこまれた」⇒「I was really into it.」
「イタリア人は底抜けに明るい」⇒「Italians are really outgoing.」
「・・・にあらためて感謝する」⇒「be really grateful to …」

英作文に役立つ知識(62)

■例題
この数年間、私の心を大きく占めたのは「時間の使い方」ということでした。人間の一生というけれど、結局それは「今」という時間の集積ではないか。充実した人生というのは、必ずしもその長さによるのではなく、密度の濃さにかかっているのではなかろうか。(大阪大入試の英作文問題)

(1)「この数年間、私の心を大きく占めたのは「時間の使い方」ということでした。」
「この数年間」は色々な表現がありますが「for the past few/several years」辺りが自然でしょう。「私の心を大きく占めたのは・・・でした」は文字通り訳せば「It has been … that has occupied most of my mind」。「時間の使い方」は「どのように時間を使うか」で表せます。「how to use time」。

It has been how to use time that has occupied most of my mind for the past several years.
過去数年間、私の心のほとんどを占めていたのは時間の使い方です。(Google 翻訳)

(2)「人間の一生というけれど、結局それは「今」という時間の集積ではないか。」
「人間の一生」は色々な言い方ができますが。上記で「how to use time」を使っているので「a person’s lifetime」を使います。『「a person’s lifetime」という表現があるが、「lifetime」はつまるところ「今」の集積だと思う』と意訳してみました。

There is an expression "a person's lifetime", but I think "lifetime" is eventually an accumulation of "now".
「人の生涯」という表現がありますが、「生涯」は最終的には「今」の蓄積だと思います。(Google 翻訳)

(3)「充実した人生というのは、必ずしもその長さによるのではなく、密度の濃さにかかっているのではなかろうか。」
「充実した人生」は前にも出てきましたが「fulfilling life」。「密度の濃さ」は、密度は濃さで計るものですので、単に「density」で意味は通じると思います。

I think that fulfilling life does not necessarily depend on the length of life but on its density.
人生を充実させることは、必ずしも人生の長さではなく、その密度に依存すると思います。(Google 翻訳)

全部つなげると、
It has been how to use time that has occupied most of my mind for the past several years. There is an expression "a person's lifetime", but I think "lifetime" is eventually an accumulation of "now". I think that fulfilling life does not necessarily depend on the length of life but on its density.
過去数年間、私の心のほとんどを占めていたのは時間の使い方です。 「人の生涯」という表現がありますが、「生涯」は最終的には「今」の蓄積だと思います。 人生を充実させることは、必ずしも人生の長さではなく、その密度に依存すると思います。(Google 翻訳)

英作文に役立つ知識(61)

■例題
就職や結婚など、人生の重大なことは、すべて一人で決めなければならない。親や先輩に相談することもいい。しかし、どの親も、どの先輩も、決定的なことは何一つ言えないはずである。すべてのことは、自分で決定し、その結果はよかろうと悪かろうと、一人で引き受けるほかはない。(千葉大入試の英作文問題)

(1)「就職や結婚など、は、すべて一人で決めなければならない。」
英語の構文としては「私たちは、就職や結婚などの人生における重大なこと全部を、一人で決めなければならない。」
「就職」は「getting a job」「employment」。「結婚」は「getting married」「marriage」。「人生における重大なこと」は「important things in life」。「一人で」は「alone」「by oneself」「for oneself」「on one’s own」。「決める」には「decide」「determine」「choose」「make up one’s mind」ですが文脈からは最後の「決心する」ニュアンスがよいと思います。
We must make up our mind by ourselves on all the important things in life such as getting a job and/or getting married.
仕事や結婚など、人生のすべての重要な事柄について自分で決めなければなりません。(Google 翻訳)

(2)「親や先輩に相談することもいい。」
これは「親や先輩に相談することは我々を助けてくれるかもしれない」と意訳したい。
Consulting with our parents or seniors might help us.
両親や先輩と相談することは私たちを助けるかもしれません。(Google 翻訳)

(3)「しかし、どの親も、どの先輩も、決定的なことは何一つ言えないはずである。」
「決定的な」は「decisive」。
But no parent or no senior will be able to say anything decisive.
しかし、親も先輩も決定的なことを言うことはできません。(Google 翻訳)

(4)「すべてのことは、自分で決定し、その結果はよかろうと悪かろうと、一人で引き受けるほかはない。」
構文的には「我々は、すべてを自分で決定しなければならないし、また、その結果について自分で責任をとらなければならない、その結果がよかろうと悪かろうと」とするのが自然でしょう。
「責任をとる」は「take/accept the responsibility」

全体では、
We must make up our mind by ourselves on all the important things in life such as getting a job and/or getting married. Consulting with our parents or seniors might help us. But no parent or no senior will be able to say anything decisive. We have to decide everything by ourselves and we have to take the responsibility for the result, whether the result is good or bad.
仕事や結婚など、人生のすべての重要な事柄について自分で決めなければなりません。 両親や先輩と相談することは私たちを助けるかもしれません。 しかし、親も先輩も決定的なことを言うことはできません。 結果が良いか悪いかに関係なく、すべてを自分で決定し、結果に対して責任を負う必要があります。(Google 翻訳)

英作文に役立つ知識(60)

■例題
これまで何度もうまくいかずくじけそうになったこともありましたが、夢に向かって努力しつづけることで自分を大きく成長させることができたと思います。(京都府大入試の英作文問題)

(1)「これまで何度もうまくいかずくじけそうになったこともありました」
この日本語は『「これまで何度もうまくいかなかったことがあった」また「これまで何度もくじけそうになったこともあった」』と解釈できますし、『「これまで何度もうまくいかなかったことがあった」ので「くじけそうになったこともある」』とも解釈できます。ここでは前者と解釈し英訳をしていきます。

「これまで何度もうまくいかなかったことがあった」
受験英語的には、ここで「現在完了形」が使えるかどうかがポイントです。「何度も」には「again and again」「over and over again」「often」「many times」等が対応します。「うまくいかな」は「物事がうまくいかない」ということですので「things don’t go well」がピッタリです。There have been many times when things didn’t go well for me.
「私には今までに物事が私にとって旨くいかなかった経験が何度もあります」と訳すなら「I have had many experiences that things didn’t go well.」

「これまで何度もくじけそうになったこともあった」
「くじけそうになる」は「be on the verge of being discouraged」よりも「almost give up」と意訳した方がよいでしょう。
I almost gave up many times.

(2)「夢に向かって努力しつづけることで自分を大きく成長させることができたと思います。」
「自分を大きく成長させる」は「自分が人間的に大きく成長する」と意訳して「grow a lot as a person」とするのが一案。「夢」はここでは文脈から「目標」として捉えました。勿論文字通り「夢」と訳してもよいでしょう。
I think I have grown a lot as a person by continuing my efforts towards my goal. 又は
I think I have grown a lot as a person through constantly making efforts toward my goal.

全部つなげると、
There have been many times when things didn’t go well for me and I almost gave up many times. But I think I have grown a lot as a person through constantly making efforts toward my goal.
物事がうまくいかなかったことが何度もあり、何度もあきらめそうになりました。 しかし、私は常に目標に向かって努力することで、人間として大きく成長したと思います。(Google 翻訳)

英作文に役立つ知識(59)

■例題
人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。勝つことばかり知りて負くる事を知らざれば、害その身にいたる。(神戸大入試の英作文問題)

(1)「人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。」

これは徳川家康の家訓と言われているものの一部です。全文は次の通り。

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。

この意味は、おおよそ次のようなものです。

人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。
不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。
心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。
がまんすることが無事に長く安らかでいられる基礎で、「怒り」は敵と思いなさい。
勝つことばかり知って、負けを知らないことは危険である。
自分の行動について反省し、人の責任を攻めてはいけない。
足りないほうが、やり過ぎてしまっているよりは優れている。


さて、この日本語の英語への翻訳です。
「人の一生」は「one’s life」「the life of a person」。「重荷(重い荷)」は「burden」「heavy load/baggage」等で表せます。「遠い道を行く」は「go a long way」。「・・・のようなものだ」は「like …」。文字通り訳せば「The life of a person is like going a long way with a heavy load. 」。意訳すれば「Life is a journey with a burden.」。Google 翻訳は「The life of a person is like carrying a heavy load on a long road.」

(2)「勝つことばかり知りて負くる事を知らざれば、害その身にいたる。」
「人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。」から論理的に類推できることは「急いではいけない」「楽な行程ではない」「状況によっては、その旅は時として大きな苦痛を感じる時もある」等です。「勝つことばかり知りて負くる事を知らざる」ということは文脈的には「苦労したことがない⇒本当に困難な状況に直面した時どう対処していいか分からない」ということを意味します。そのようなニュアンスで意訳しないと、ここでは何を言いたいのか分からなくなってしまうと思いますが、入試ではどこまで求めているのか著者には分かりません。

The life of a person is like going a long way with a heavy load. If you have always won and never lost, you will not know how to deal with real difficulty and eventually harm will fall on you.
人の人生は、重い荷物で長い道のりを行くようなものです。 あなたが常に勝ち、決して負けなかった場合、あなたは本当の難しさに対処する方法を知らず、最終的にはあなたに害が及ぶでしょう。(Google 翻訳)
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