「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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教材

「And Then There Were None」補筆 (42)

仮定法過去としてのmight

“In the evening we could try a bonfire - only there isn’t much wood - and anyway they might just think it was song and dance and merriment.”
「bonfire」は「大かがり火」。「only」はここでは「残念ながら、あいにく」の意。「merriment」は「陽気なにぎわい(fun)」。

<仮定法過去としてのmight>
英語では現在の事実(又はその否定)を述べるには現在形(進行形、完了形を含む)を使い、過去の事実(又はその否定)を述べるには過去形(進行形、完了形を含む)を使うという大原則がありますが、その原則が外れる場合には「仮定法」が使われます。

ここでは先ず「In the evening we could try a bonfire」と「could」と過去形が使われています。話者の頭の中には「今日の夕方」ということで「これから起る」ことがあります。ですから「条件が整えば大かがり火を焚くことが出来るだろう」のようなニュアンスです。「- only there isn’t much wood -」は挿入句で「現実に今薪は沢山ない」と事実を述べています。しかし、これは挿入句で仮定法の基調は続いています。「and anyway they might just think」は「そして、たとえ条件が整って大かがり火を焚くことが出来たとしても、彼らは・・・と考えるかも知れない」と仮定法の帰結部分の役割を果たしています。「it was song and dance and merriment」と過去形になっているのは、従属節の中の動詞ですので「might」の時制に合わせている、と考えると分かり易いです。


新自習英文典より(13)

形容詞から転じた名詞で常に複数形で用いられるものがある。
eatables (食えるもの)
valuables (貴重品)
particulars (詳細)etc.
「eatables and drinkables」は「飲食物」の意。
形容詞は性質の程度をあらわすために形を変える。これを形容詞の Comparison(比較)という。
我々は学校で「比較級」「最上級」を習った御蔭で、何となく全ての形容詞に「比較級」「最上級」があるように漠然と思っているかもしれませんが「性質の程度」を表さない意味で使われた形容詞には「比較級」「最上級」はないということです。例えば “complete” を「全部の」の意で使えば「より全部の」という概念はないので“more complete”とは言えません。しかし「徹底した」の意味で使えば「程度をあらわすために」“more complete”と言えます。 “alive” “dead” は通例「生きているか、死んでいるか」の二者択一ですので比較級はありませんが、成句で使われる場合はあるかも知れません。“deader than dirt”は「(生きているどころか)すっかりくたばって」の意の成句。
“latter”(後者の)は 元々“late”の比較級ですので「比較級」はありません。 “latest” (最新の)は元々“late”の最上級ですが「一番遅い」の意味では通例 “last” が使われます。
「小さい」には “small” “little” が対応し「little - lesser - least」という変化もあることはありますが、今日ではほとんど使われず「small - smaller - smallest」で代用する。
我々がよく知っている「レッサーパンダ」は “lesser panda” で「小形の種のパンダ」の意になります。
「 “the” + 比較級」の形で「<何々だから>それだけよけいに何々」の意味をあらわすことがある。この場合の“the”は指示副詞である。
You are all the better for your failure. (君は失敗してかえって薬になった)
I am none the worse for the failure. (私は失敗しても平気だ)
我々は「 “the” + 比較級 …, “the” + 比較級 …」(何々すればするほどますます何々)の使い方を知っていますが、この場合は文法的には前の“the”は関係副詞、後の“the”は指示副詞であると説明してあります。

「And Then There Were None」補筆 (41)

be to do

“There’s moonlight outside. As clear as day it is. And he’s not to be found.”

<be to do>
解説漏れです。
「be to do」には次のような使い方があります(ジーニアス英和大辞典)
(1)「予定」(・・・することになっている=be scheduled to do)
(2)「義務(第三者的命令)」「当然」(・・・すべきだ)
(3)「運命」(通例過去時制で)(・・・する運命になっている)
(4)「意図・必要」(条件節で)(・・・したいと思うなら)
(5)「目的」(・・・するためのものだ)
以上は「to」が「指差す」イメージであることが分かっていれば、意味は文脈から類推できますが、「And he’s not to be found」は、上記の(1)−(5)のどれも当てはまりません。

辞書にはもう1つの使い方が載っています。
(6)「可能」(通例否定文で)「to be done」を従えて(・・・できる)。
「And he’s not to be found」は「それでも彼は見つからない」(And he can not be found)

新自習英文典より(12)

「名詞」を修飾する「形容詞」は通例「名詞」の前に置かれるが、特定の形容詞は名詞の後に置かれる。例えば “Asia Minor”(小アジア)、“Arabia Proper”(アラビア本土)は区別のため固有名詞に形容詞をつけたものである。
“minor” という形容詞はイギリスでは「<姓の後につけて>、(同姓の者のうち)年少の、弟の」の意で使われます。反対は “major”。 “Asia Minor”はこの使い方に倣ったものと思います。 “proper” は名詞の後に付けられて「厳密な意味での」の意になります。「純文学」は “literature proper”。
形容詞が名詞の後について一種の熟語を作るものがある。多くはフランス語の模倣である。 “people present”(居合わせた人々)、 “poet laureate” (桂冠詩人)、 “sum total”(総計)、 “from time immemorial”(人の記憶にないほどの昔から)。
「総計」は普通の語順で “total sum” もあります。
最上級あるいは “all” “every” などの範囲を限る形容詞は名詞の後に置かれる。
He is the greatest poet alive. (現代第一の詩人)
I have tried every means imaginable. (あらゆる手段をつくした)
“old” “long” “wide” “high” “deep” などに数詞のついた場合も、これらの形容詞は名詞の後に置かれる。
a room twelve feet wide and fifteen feet long (よこ12フィート、たて15フィートの部屋)
形容詞(形容詞として用いられる現在分詞、過去分詞を含む)に “the” をつけて名詞に代用する場合がある、
the rich = rich people(金持ち)
the learned (学問のある人)
the beautiful (美しいもの、美人、美人たち)
the yellow of an egg(卵の黄味)⇒「部分を表す」。即ち「the yellow part of an egg」の意。

「And Then There Were None」補筆 (40)

伝達動詞

Blore concurred:
「concur」はここでは伝達動詞で「・・・と言って同意する」の意。

<伝達動詞>
「・・・と話す」「・・・という言う」趣旨の動詞を「伝達動詞」と言います。代表的なものが「tell」です。ジーニアス英和辞典には「tell」の同義語として次を挙げています。

convey:「・・・ということを知らせる、示唆する」
impart:「(秘密・情報など)を知らせる、伝える」
inform:「・・・に通知する、知らせる」
narrate:「・・・を語る、述べる」
recount:「・・・を詳しく話す」
report:「・・・を報告する」
relate:「・・・を順序立てて話す」

And Then There Were Noneの中では、沢山の「伝達動詞」が使われています(都度、意味だけは注釈をつけた積りです)。夫々のニュアンスは多読して身につけるしかありませんが、その動詞の基本的な意味を理解すると分かり易いかも知れません。

「concur」はラテン語が語源で「一緒に走る」の意でした。自動詞では「意見が一致する」「同時に起る」「助け合う」、他動詞では「・・・であると公式見解で一致・同意する」と共に「・・・と言って同意する」の意で使われます。「Blore concurred:」は「Blore agreed and said:」と書き直すことができます。
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