「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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コラム

米共和党は「貧者」が支持層になったか?

アメリカに住んだことのある人は勿論のこと、マスコミを通じて情報を入手している人には従来「金持ち→共和党」「貧乏人→民主党」のイメージがあったと思います。

「金持ち→共和党」「貧乏人→民主党」の投票行動があったかどうかは分かりませんが、「金持ちの『群』」(州の下位行政区分。全米で約3000ある)⇒民主党勝利」の傾向は強まったようです。

バイデン対トランプの得票率は「51:47」。バイデン対トランプの獲得「群」数は「477:2497」でトランプの方が圧倒的に多い。ところが、バイデンが勝った477の「群」のGDPは全体の70%を占めています。ハイテク企業群がバイデンが勝った「群」に集中しているからです。

豊かな群だからといって、みんなが金持ちである訳ではありませんが、豊かな群ほど民主党が強いという傾向はオバマ大統領の時代から続いているようです。従来共和党地盤の州でさえ、豊かな群では民主党の票が伸びたようです。最貧十州のうち九州でトランプが勝ちました。

「群」で仕分けをすると米共和党は「貧者群」が支持層になりつつあるとは言えそうです。ハイテク企業があるところに技能・技術を身につけた若年層が流入し、その若年層は比較的高学歴のハズ。バイデンは若年層・非白人・高学歴層の支持を集めたといわれていますので、ハイテクという時代がもたらせて結果かも知れません。

ラストベルトと呼ばれているペンシルバニア州、ミシガン州、ウイスコンシン州は2016年には共和党が勝ちました。今回は接戦ですが負けました。3州とも1人当りのGDPは全米平均を下回っています。前回はトランプを支持した人々が職を求めて流出した可能性は大きいと思われます。

共和党地盤の州では、貧困世帯なのに医療保険制度に反対したり、病院が少ないのに当局の新型コロナウイルス感染対策に反対したりするなど非合理的な行動も目立ったようです。筆者には、この因果関係がよく分かりません。取り残された者たちの怨念・憎悪が「何でもあり」のトランプに向いた(そして、今も、今後も向かう)としたら、アメリカの分裂は根が深いものがあります。

場合によっては「ヤバイ」意味になる形容詞

アメリカ人女性を面接していて大失敗した経験があります。”Are you kind of a go-go girl?”と聞いてしまったのです。「go-go」には「活発な、エネルギシュな」の意があることを知っていて使ったものでした。聞かれた女性の顔が途端に赤くなりました。どうも「売春婦」的なイメージを持たせたようでした。

今回は、こんな「危険性」をもった形容詞をいくつか紹介します。

(1)I am hot. : 「私は暑い」の意ですが、場所と文脈によっては「私はその氣」「やりたい」の意にもなります。「hot」には「(動物が)さかりのついた」の意もあるのです。
(2)She is frigid.:「冷淡な」の意で「cold」が使えます。「cold」の同義語の1つに「frigid」があります(fridgeは「冷蔵庫」)。しかし「frigid」には「(女が)性的不感症の」の意もあります。「彼女は冷淡だ」は「She is cold-hearted.」とすれば誤解を生むことはありません。
(3)He is unfaithful. :「約束を守らない」の意では「dishonest」も「unfaithful」も使えますが、「unfaithful」は「不貞な、浮氣する」の意でも使われます。「honest」は「正直な」、「faithful」は「忠実な」です。
(4)He is straight. : 通例「真面目な」の意になりますが、「ホモでない」の意もあります。
(5)She is easy. : 「気難しい、扱い難い」に相当する語に「difficult」があります。「気難しくない」は「not difficult」。「not difficult」⇒「easy」と考えて「She is easy.」とすると、文脈によっては「簡単に誰とでも寝る」のようなニュアンスになることもあります。「easy to deal with」のようにすれば安全です。

ここで取り上げたものは「文脈によっては、こういう意味になることもある」程度のものですので、現実の会話では使ってもほとんど問題ないでしょう。

日本語は論理的でないか

日本語は「非論理的」、それに比べて欧米語は「論理的」だという指摘は欧米語に対する日本語の欠点として述べられる場合が多いだろうと思います。

筆者はこの問いに答えるだけの識見を持ち合わせていませんが、いくつかの視点を提供してみたいと思います。
(1) 日本の教科書で書かれている日本語は「非論理的」でしょうか?
(2) 筆者はアメリカで生活した経験を持ちますが、日本語は「非論理的」、それに比べて欧米語は「論理的」だと感じたことはありません。但し、相手に分かってもらうしゃべり・書き方方をしようとする努力はアメリカ人の方が優れているようには感じました。この辺りは、言葉そのものの問題というより「言って分からせる英語、相手に察してもらう日本語」という傾向が影響しているのかも知れません。
(3) 歴史的にみれば、日本語(倭語)は江戸時代までは和歌や小説専門の言語でした。論理的な文章は全て漢語で書かれていました。論理的な文章を書いたのは極一部の人に限られていたハズです。和歌や小説に向いた曖昧さを残す表現こそ西洋言語では表現できない日本語の良さですが、「論理的」に書く・しゃべるという面ではハンデイキャップがあるかも知れません。英語は今のイギリスに入ってきた頃は日本語(倭語)と同じだったと思いますが、1066年にノルマン征服がありフランス語(しかも宮廷で使われていたフランス語)が公用語となったため、日本が漢語を輸入したのと同じ効果があったものと思います。英語でも曖昧さをなくすにはフランス語から輸入した単語を使う方が優れています。
(4) 「外国語で考えると人は論理的になる」という研究があるそうです。この命題に筆者は賛成です。母語ではいい加減にしていた部分にもしっかりと目を向けるようになります。その結果、外国語で考える立場になった日本人が母語を非論理的だと過剰に感じている可能性はあります。
(5) 明治以降、日本人は知識を海外から輸入した。量にすれば英語が圧倒的に多かった。それを日本語に置き直して普及した。翻訳技術も発達していない時代の翻訳された文献は「非論理的」であったことは想像に難くない。筆者の経験でも、今から40年前のコンピューター関連の日本語マニュアルは英語で読んだ方が遥かによく理解できた。聖書も英語版の方が筆者には分かり易い。日本語で書かれている聖書で「?」となる箇所は英語版を参照すれば大抵は理解できます。
(6) 最近まで本ブログで解説していた The Bridges of Madison County を読んでいて感じたことですが「1つのパラグラフには1つのことしか書かない」というルールが徹底されています。これがストーリーを理解するのに大変役立ちます。日本語では「1つのパラグラフには1つのことしか書かない」という意識が少し足りないのではないかと感じています。

形容詞の限定用法と叙述用法

英作文をする時、形容詞の訳語を辞書で探す場合は必ず「限定用法」「叙述用法」という言葉に注意を払って下さい。「限定用法」とは名詞を修飾する使い方で、「叙述用法」はbe動詞(+1部の動詞)の補語とする使い方。

例えば「酔った」を和英で調べると「drunk」「drunken」「sick」が出てきます。「sick」は「(乗り物に)酔った」の意ですので、ここでは置いておきます。

「drunk」は「限定用法」「叙述用法」の両方で使えますが、「drunken」は「限定用法」のみです。「a drunken brawl(酔った上でのけんか)」はOKですが「Are you drunken?」は不可で「Are you drunk?」としなければなりません。

いくつかの例:
(1)「有能な(able)」:通例「限定用法」。He is an able man. はOK。He is able. だと何が出来るか分かりません。He is able to swim. はOK。
(2)「責任のある(responsible)」: 常に「叙述用法」。日本語では「担当者」という言葉がありますが、英語では状況に応じて訳語を使い分ける必要があります。辞書には「person in charge」と出ていますが、「charge」という言葉から「責任ある人」のイメージになりますので要注意。
(3)「heavy」は「限定用法」か、それとも「叙述用法」かで意味が異なります。「限定用法」では「(量・程度・力などが)大きい」の意。a heavy drinker は「大酒飲み」。「a heavy wound(ひどい傷)」「a heavy cold(重いかぜ)」「a heavy schedule(ぎっしりと詰まったスケジュール)」。「叙述用法」では「重さのある」の意。How heavy is this parcel? / This is heavy. / The traffic is heavy on Sundays. (The street is busy on Sundays.)。「大酒飲み」の意で「The drinker is heavy.」とするのは間違い(「その酒飲みは体重が重い」の意)。
(4)「warm」は「暖かい」の意では「限定用法」「叙述用法」の両方で使えます。
(5)「utter」は「完全な、全くの」の意ですが「限定用法」のみ。
(6)「present」は「限定用法」では「現在の」の意。「叙述用法」では「出席している」の意。
(7)「awake」は通例「叙述用法」ですが「the fully awake patient」のように修飾語を伴った時は「限定用法」も可。「waking」は「限定用法」のみ。
(8)「alike」は「叙述用法」のみ。「similar」は両方で使用できます。
(9)「afraid」は「叙述用法」のみ。「frightened」は「a frightened cat」のように「限定用法」も可能。

いずれにしても、どの語も同じですが、単語の意味だけではなく、どんな場合に使われるか例文も含めて確認しておく必要があります。

You are getting warm.

文字通り訳せば「あなたは暖かくなりつつある」ですが、「自分が暖かくなりつつある」とは言えても「あなたは暖かくなりつつある」は変ですね。

実は「get warm」は「核心に近づく」の意のイデイオム。語源は「英米の子どもの遊びに"Hot and Cold"というのがあって、鬼は部屋の中に隠されたものを捜そうとし、鬼がそれに近づくと他の者たちは"Warm"と言い、さらに近づくと"Warmer!"と言い、遠ざかると"Cold, cold!"と言う」ことらしいです。That's still wrong, but you're getting warmer.(まだ正解ではないが近づいている)のように使われます。反対は、勿論「get cold(er)」。

cold → warm → hot となりますので、面白い表現ですね。

「make it/things warm for」というイデイオムもあります。「人の行動を変えさせるためにプレシャーをかけたり、不愉快なことをする」ときに使われるようです。「make it/things too warm for」の「too」を省いた表現?
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